ついにA を観た。
そもそも興味の発端は、監督の著書世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい を本屋で
手に取りその素敵なタイトルにやられて、読んでしまったからだ。
「A」はとにかく私の中では有名だ。
問題作であって、近年の邦ドキュメンタリー映画の金字塔のように扱われているような気がしていた。
恐る恐る、また期待も込めて再生のボタンを押した。
エンドクレジットと同時に、拍手をした。
すがすがしい気分になった映画だった。
私はこの映画でオウムのことは変に気にかからなかった。
これはオウム広報部長荒木(A・28歳)の青春にフォーカスを当てたドラマだと思った。
しかも、社会問題の当事者の中で展開するので、そのギャップにとても映画として力がこもる。
映画の中ほどで森監督が荒木に
”女性と手をつないだことは、ありますか?”
と、いう節があった。
胸がキュンとした。ああ、Aとはそういう意味だったのか。
また監督の撮り方もユーモラスで、いい意味で不安定。力強い。ドキュメンタリーの醍醐味だが。
成長という映画と同義語の要素が含まれることが、私を魅了した。