9/9 第15節 vsヴィッセル神戸 | 名前のない日々

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川崎フロンターレを応援しているブログです。
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基本的にはDAZN観戦がメインです。

本日のテーマ「試合中の修正力」

 

久しぶりの更新。

ルヴァン神戸戦、横浜FM戦と見事な勝利でした。

狙い通りの戦い方が出来ていたと思いますし、得点につなげる確率が非常に高いのは

本当に素晴らしかったと思います。

左サイドは誰がスタメンでもチャンスの匂いがしますね。

 

前半の振り返り

 ルヴァンカップのときのメンバーそのままで挑みました。これは監督もなかなかな采配をしましたね。選手個々が相手の特徴を知っているので、どこでどんなふうに囲えば取れるかといったイメージ共有がしやすいのがメリットですね。ただ相手も同じようにはやられるつもりはないので、対策をうたれればもちろん厳しい戦いになることが予測されました。ただ鬼木監督からしてみれば、たとえ難しい展開となったとしても、そこを自分たちの力で打開していくことがチームの成長につながるという考えもあったのかもしれません。

 立ち上がりは以前のルヴァンカップ同様フロンターレが厳しくプレスをかけます。そこは相手もわかっていて、ロングボールなどでフロンターレのプレスをかわす展開となりました。ただ、先手をとったのはフロンターレ。守田のシュートが相手の手に当たりPK。小林がしっかりと決めて先制しました。

 そこからは再び立ち上がりのような展開が続きます。神戸との試合の場合はいかに中盤を支配するかが重要でした。しかし、右サイドに展開され縦に付けられたボールに谷口がチャレンジしますがうまくかわされ、裏にパスを出されて失点。ここは谷口のところでかわされたのが全てでしたね。相手も巧かったです。奪えればチャンスにつなげることが出来たと思いますので、失点につながったのは残念ですが、チャレンジしたのは評価します。次成功すれば良い。

 ゲームはふりだしに戻り、展開としては同じような展開が続きますが、相手がシンプルにサイド攻撃を徹底し始めたためフロンターレもやや後手を踏む展開になりました。いくつか相手にチャンスを作られましたが、大ピンチというシーンは少なく1−1のまま前半終了。

 

後半の振り返り

 立ち上がりから前半同様、パワーを持って相手にプレスを仕掛けます。おそらく5分間の間に相手のPA内に何回も侵入していたと思います。しかしチャンスを物にできませんでした。旗手が負傷し三笘を投入。斎藤が右に移動しました。

 ここから仕掛けるぞとなりましたが、相手に右サイドを崩され、クロスを合わせられて逆転されました。これは教科書のような見事な崩しでした。三笘は守備面では全く期待できないので、簡単に崩されてしまいました。

 家長、斎藤、登里に代わって脇阪、車屋、宮代を投入。その後も展開は変わらず、小林に代わってレアンドロ・ダミアンを投入。

フロンターレとしてはこれ以外に打てる策がないのが事実。こういう展開になってしまうと鬼木監督の采配は大失敗だったという結果になります。

 カウンターからレアンドロ・ダミアンがPA内で崩されPK。これをダミアン自身が決めて同点。今日はPKでしか点を取れていません。大問題です。

 そして再びカウンターから宮代、脇阪とつなぎ、最後は宮代が仕留めて逆転。ついに等々力で決めました。

 逆転後は一方的に相手に攻められます。ギリギリのところで跳ね返し続け試合終了。多くの課題が残る試合でした。

 

 

全体の振り返り

 最初の狙いが上手くいかなかったときに2つ目の対応策がまったくありませんでした。前でハメたくても相手が割り切ってロブボールを蹴ってきたので、徐々に圧力をかけにくくなってしまった部分があったかと思います。そこで後ろが引くのか、高い位置取りをしてロブボールに対しても強く行くのかというのが、終始定まらないまま試合が進んだ印象があります。

おそらく後ろが前にいきにくくなったのは谷口のチェレンジが失敗したからでしょうね。後半の立ち上がりのときも同じように入れ替わられてしまったシーンがあったので、楔のボールに対して強くいけなくなり、相手に持たれてサイドに展開されて徐々に押し込まれてしまうという場面が散見されました。今日のような試合では試合中の修正力が鍵になります。もっといえば上手く行かないときにもっとパワーを持って行くのかどうかという部分を、谷口や守田、大島、小林の縦のラインが連携をとって、チームとしての方向性を定めなければいけません。

 次で13連戦ラスト。ただシーズンラストではありません。やり切るというよりは、いつも通りに戦いながら次に繋げるためのプレーや勝利が必要です。今日のような試合では負けると思います。

 

 

以下気になったこと

「小林悠」

 連戦の影響なのかシステム的な問題なのか、何かにチャレンジしているのかはわかりませんが、ここ最近走ることが出来てませんね。あとはボールを受ける準備もできてません。良いときの小林は、クリアボールやルーズボールに対する反応が早いのですが、今日の試合ではボールが出てくることに対する予測が全く出来ていなかった印象です。また、スタミナ切れが早いのか裏を狙う場面も少ないです。小林が今のクオリティのままでいるなら、起用するメリットは一切感じません。宮代に経験を積ませるほうがよっぽど良いです。小林でなければできない、彼だからこそ生まれる得点というのがないので、夏の終わりとともに彼も終わるのか、それとも本来の彼に戻るのかは彼次第だと思います。

 

「登里享平」

 彼もここ数試合、クロスミスやキックミスが目立ちます。もちろんそれだけボールに顔を出しているとも言えますが、ボールフィッティングが良くないですね。パスの強さであったり、スピードに乗ったときのプレーと言った部分の質が落ちてきているように思います。ここまでほぼフル出場していますし負荷量が強いポジションなので、ややパフォーマンスが低下してしまうのは仕方がない部分もあると思います。ただそこをもう一つ頑張れるかどうかが大切です。もっと言えば、中盤でもっとゲームを作れればサイドの負荷は少なくて済むのですが、今のシステムはそれを狙いにはしていないので、今後もSBにとって厳しい戦いが続くのかなと思っています。

 

「谷口彰吾」

 今日はいっぱい失敗しました。なかなかやられてました。そうなると彼のプレーに迷いが出てしまっていて、行くか行かないかの判断が遅れていました。DFに必要なのはどんなときでも強気でいることです。チャレンジに失敗しても「前がちゃんと行かねぇからだろ!」と言うぐらいのメンタリティで良いのです。ミスをすれば失点に直結してしまうポジションですが、迷いは禁物のポジションです。彼もほぼフル出場なのでしんどいとは思いますが、気持ちで負けてはいけません。ジェジエウもちょっとメンタル弱いし。

 

「メンバー選考」

 結果として勝てましたが、果たしてベンチメンバーも含めてこのメンバー選考で良かったのかどうかは疑問に残ります。下田であったりジオゴマテウスであったり山村や憲剛といったところもメンバーに入っていませんでした。以前にも触れたように家長であったり、今回の小林であったりとスタミナ切れがものすごく目立つようになってきています。メンバー選考の問題なのか、それとも試合に出るに値しないという判断をされた選手の問題なのかどうか。今後も連戦の日程はあるので、そこは明確にしておかないと、ズルズルと引きずってしまって、シーズン終盤の連戦の起用などに支障をきたすと思います。