チョコレート『返報性のルール』
社会学者や人類学者によると、人間文化の中の規範の中で最も広範囲かつ
基本的なものの一つに返報性のルールがある。このルールは『他者から何か
を与えられたら自分も同様に与えるように努めるというもの』である。
返報性のルールは、行為の受け手が将来それに対してお返しすることを義務
付けるので、人は他者に何かを与えてもそれが決して失われるものではない
ことを確信できる。
承諾誘導の専門化が好んで使う儲けの手口の一つに、最初に何かを与えて
おいて、相手からお返し何かを求めるというのがある。
このやり方が効を奏するのは、返報性のルールに含まれる特長によるもの
だそうである。
このルールは悪い事だけに利用するにはもったいないような気がする。
例えば初めて人に会う場合などである。
今日はバレンタインデーということもあり、チョコレートをその初対面の人間に
プレゼントすると良いかもしれない。
そのことにより、相手は何かを返さなくてはいけないという義務感に、知らぬ間に
苛まれることになるのだ。
それは自分に対するプレゼントとして返ってくるかもしれないし、あるいは自分に
対する好意であるのかもしれない。
- ロバート・B・チャルディーニ, 社会行動研究会
- 影響力の武器―なぜ、人は動かされるのか