こんばんは、スタッフの岡嶋です。
今回はラムベースのショートカクテル
XYZ~エックスワイジー~
について書いていこうと思います。
「アルファベットの最後の三文字を用いていることから究極の・これ以上の味は無い・最後の一杯」
「18世紀にアメリカ大統領が関係者の名前をX・Y・Zと濁したことから、ナイショの・・・」
「とあるバーテンダーがレシピを秘密にして、お客様にクイズにした」
「シティーハンターで有名な、もう後がない・・・」
などなどと、といろいろと言われるカクテルですね
そんなXYZですが
1922年にロンドンで発行された雑誌に載っているレシピが最も古いらしく
その頃のレシピはラムベースではないんです
・ジン 1/6ジル
・フレンチベルモット 1/6ジル
・イタリアンベルモット 1/6ジル
・レモンジュース 1/4個分
(1ジル = 120ml)
禁酒法時代に飲まれていたと言われるブロンクスのレモンバージョンですね。
その8年後には、今のレシピが登場し
従来のレシピから書き換えられていきます
・ラム 1/2
・コアントロー 1/4
・レモンジュース 1/4
この頃は、禁酒法・キューバでのラム生産・ダイキリやバカルディなどのカクテルも誕生したりと
ラムベースへの移行は必然的だったのかもしれませんね。
少し夢のない話になてしまいますが
1922年頃誕生の4種類を使用したジンベースから、
1930年頃誕生の3種類を使用したラムベースに移行していく中で
元のレシピを知っているバーテンダーがお客様にレシピクイズを出す際に
三種類の材料を使用しているのを伝えるために
XとYとZに例えて出題した
といった感じな流れじゃないかなーと僕は考えたりしています
なので、「ナイショの」という意味が正解なにかもしれませんね。
しかもこのカクテル
1923年(大正12年)には前田米吉氏によって日本に上陸していたというんです!!!!
日本でも1950年あたりからラムベースのレシピに変わっていくのですが
大正という激動の中、華やかで活気にあふれた時代それも後期・・・
どのような人たちが、どのような思いでカクテルを飲んでいたのか・・・
想像しながら飲んでみるのも面白いかもしれませんね
次回はシティーハンターとXYZについて書こうと思います。