私の現場改善 （１）

私が、在職中に取り組んだ、三重県M市の工場の「現場改善」の話しです。

当時、新しく発足した社内コンサルのような組織に、私も集められました。
１０名のメンバーは、ほとんどが定年間近の「つわもの」ばかりでした。
その中では、ずいぶん若い方だったのです。

当時、「現場改善」を本社機能が工場を指導するという形にはなっていませんでした。
社内コンサル組織と言っても、「現場改善」は全くの素人でした。
私も、何も知りませんでした。

工場に行っても、「何しに来たの？」という感じでした。
特に、その工場は歴史があり、強い製造力を持っていました。
しかし、その強い製造力が、時代の変化に適応できず、業績が少しずつダウンしていたのです。

それを、察知した当時の工場長が、「現場改善」を行うことを決め、本社に要請したのです。
でも、工場の全員と言って良いくらい、反対する人ばかりでした。
その工場に、一人だけ担当者を決めてくれ、その２人だけが味方でした。

「現場改善」のサポートが決まってから２年間、毎週３日間、ずっとその工場を訪問しました。
並行して、私のレベルアップのため、外部に研修に行ったりしました。
当時、社内に「現場改善」のスキルが全くなかったのです。
新組織では、外部のコンサルタントの先生に、月１回、指導に来て頂きました。

いよいよ、私の２年間の「現場改善」がスタートします。　（続く）

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