めんりすと わ・び・さ・び(涼麺・はも&煮こごり塩ver.) ♪86.5
これは神がかった美味しさ!
トッピングされたはもの美味しさも秀逸!!
美味しさを内に密につめこまれたはもを煮こごりによってコーティングしたかのようなその存在。
噛むとジューシーと思えるほどにその旨味を解放します。
そこそこの噛み応えを残すことで、染み出すようにその旨みが頬に滲むんですね。
そもそも高級懐石料理でしかお目にかかれない「はも」という食材をラーメンに使うという大胆さそのものが凄い。
はものもつ独特の癖、独特の旨味は、他の素材と調和させることが極めて困難なものと思えます。
それがあるべくしてあるかのように、明快なる存在理由を伝えます。
それだけではありません。
その特殊なトッピングにさらにはオイルなしというアプローチを施し、さらには出汁に動物系を一切使用しないという、ラーメンの常識を否定することで、作り手のハードルをこれでもかと上げてきます。
さらには冷やし麺!!
「熱」によって風味を浮あげること、香りを立てることをせず、どこまでも自然体で素材のうまみを伝えようとするアプローチ・・・。
通常であれば「欠点」探しを始めたらキリがなくなるである程に自虐的なコンセプトの作品です。
ところが、それがまったくの欠点もなく、むしろ素材の魅力に何らフィルターをかけることなく輝きを届けているから恐れ入ります。
あまりの完成度に、恐ろしさすら感じました。
ここまで個性豊かな作品ですが、やはり主役はスープにあり!!
今回のわ・び・さ・びは冷やし麺バージョンですが、これが類まれなる絶品!!
何より魚介出汁の味わいが透き通ってます。
水のように透明感を覚える口当たりは、間違いなく淡麗でありますが、しっかりと魚介のうまみが凝縮されています。
オリジナル温かな汁そばであるわ・び・さ・びよりも、この魚介出汁に関係してくる風味の数は多いと思えど、冷ややかさゆえかむしろソリッドに魚介の個性が感じられるかのようです。
魚介の個性のスマートさ、その風味のキレといった要素で、これまで頂いた全てのラーメンを圧倒的な立ち位置から凌駕します。
透明感のあるスープと評されるものにおいて、ここまで作り手の引き出した出汁の味わいを明瞭に美しく感じさせるものなどそうはありません。
後味において一瞬舌に絡む甘みにトッピングの花カツオ?の味わいがすっと重なるも、そこも雑多な印象を立てることなく、むしろ中央にすとっと流れゆく魚介出汁の味わいをより太く導いてくれるかのようです。
そしてフィニッシュの美しさは例えようもなく素晴らしいもの!!
魚介出汁の味わいが確実に舌で口どけています。
しかもさらーっと冷涼な風を残し染み入るかのような爽快な口どけ感。
「雅」という表現は、まさにこのラーメンを映す言葉でありましょう。
こういう味わいが宮中料理って奴なのかなって思わすかのように、圧倒的に洗練された上質さをこの余韻に感じきることができます。
温かさのないスープゆえに、中央をゆく旨味以外のものがむやみに香り立たないからでしょうか?
想像を超える美味さに、軽く震えてしまうほど。
温かいラーメンに比べると、熱によって血や肉、心を高揚させてしまうような痛快さは見られませんが、味そのものバランスやクオリティーの高さを語る時、ここまで評価できる作品はちょっと見当たらないですね。
この作品を名もなきラーメン店が開店時に提供したら、一瞬にして地域屈指の存在として名をあげられることでしょう。
もちろんそのようなことが全く想像できないほどに、徹底した経験とセンスと熟練された技術知識あっての作品であることは間違いありません。
そのスープを味わいつつ、はもを頂けば、噛むたびに大胆なまでに旨味を膨らめ、はもらしい味わいをフルボリュームで発揮。
しかも煮こごりで閉じられたその旨味には臭みはまるでなく、軽く染み入る生姜の色気もまた大胆なまでに悩ましいもの。
煮こごりのとろ~っとした甘みと油脂感が、スープの旨味をどっと広げていき、感情や理性がそのスープの艶やかなる演出に追い付けなくなるかのよう。
もちろん麺も秀逸。
醤油ダレに相性の良いと感じていた全粒粉入りのストレート細麺に、この塩計のスープもがっつり相性見せます。
むしろ醤油のもつ温かみと熟成感といったひねりのある個性を感じない分だけ、ストレートに穀物感を残していきます。
冷ややかながらも麺の旨みは固着せず、しっかりした噛み応えに共鳴するかのように旨味をすとっと解放します。
舌触りも味わい同様、ゆるさを出さないスマートなもの。
オイルとの絡みがないために、舌に触れた瞬間から麺の内面的魅力が表現されていきます。
この作品を褒め出したら、アメーバブログの文字数制限20000文字など3週回れるほどの素晴らしさ。
今までもわ・び・さ・びの冷やし麺を数度食べていますが、この日の一撃は、人生に記録すべき一杯。
次に食べても同じ感動を得られるか不安なほどに素晴らしいと思える一方、その味わいに安定感ががっちり存在していたために、ブレの可能性など微塵も覚えることができません。
めんりすと恐るべし!!
めんりすとさんのラーメンを100以上は食べてきましたが、この完成度は他を圧倒しています。
しかもそれが「冷麺」という本命になりがたいジャンルにおいて達せられたところに痛快さ極まれり!!
これはもう、常温スープで勝負すべき段階に来ちゃってません?
温かさや冷ややかさで喜びと誤魔化しを与える必要が全くない味わいです。
パーフェクト!!
