カラーセラピーもスピリチュアル的なものと混同視されがち(私も最初はそう思っていました)ですが、違います。色彩心理という根拠があります。
カラーセラピーの歴史は紀元前に遡ります。古代エジプトでは鉱物や貴石のカラーに注目し、赤土や黄土、トルコ石などを使って身体の治療が行われていたそうです。
また、古代ギリシャでも多くの学者たちが身体に影響する色の有効性に注目をしていました。
その学説が19世紀以降の化学や心理学へ発展し、現代のカラーセラピーに繋がっています。

ピタゴラス(BC582~/哲学者・数学者)
「病気の治療にはカラーと音楽と詩が役立つ」と考えた。
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エンペドクレス(BC490頃~/自然哲学者、医者、政治家)
「万物は地・水・火・風の4つの元素からなり、その元素は愛や憎しみによって結合・分離する」と「四大元素説」を説く。
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ヒポクラテス(BC460頃~/医者)
エンペドクレスの「四大元素説」をベースにした人間の気質を規定する「四大体液説」を唱えた。体液には血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁があり、それらの割合により人の気質が決定されているとした。
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ガレノス(129頃~/医学者)
ヒポクラテス医学をはるばるルネサンスにまで伝えた。著書多数。その後1500年以上にわたり、ヨーロッパの医学およびイスラムの医学において支配的なものとなった。


そしてヒポクラテスの人体理論をベースに、四大気質論を創出したガレノス。ガレノスは著書のなかで4つの気質による罹りやすい病気についても記述しているそうです。<続く>