「なんだか分からないけど、しんどい…」

「病院で検査をしても『異常なし』と言われる…」

「いくら寝ても疲れがとれない」
「体中が痛くて、起き上がるのもつらい」
「原因不明の体調不良がずっと続いている」

 

 

 

 

もしあなたがこのような症状に長年悩まされているなら、それは単なる「疲れ」ではないかもしれません。それは、「慢性疲労症候群(CFS)」と呼ばれる、生活の質を著しく低下させることがある病気の可能性があります。「慢性疲労症候群(CFS)」とは、単なる『疲れ』とは異なる、全身にわたる深刻な病気なのです

 

今回の記事では、この患者さんとの対話の中から、原因不明の疲労に悩む多くの方に知っていただきたい大切な視点についてお伝えします。

 


見えている症状は氷山の一角

多くの病院では、血液検査やCTスキャンといった保険適用の検査を行い、目に見える異常を探します。

しかし、慢性疲労症候群の場合、これらの検査では異常が見つからないことがほとんどです。

 

 

私は患者さんに、よく「氷山」の例えを使って説明します。

海に浮かぶ氷山は、水面から見えている部分は全体のほんの一部で、大部分は水面下に隠れています。

  • 水面上の氷山 = 今感じている「しんどい」「だるい」といった症状
  • 水面下の氷山 = 症状を引き起こしている、体に隠れた根本的な原因

一般的な病院で行う検査は、この「水面上の氷山」を調べているようなものです。だから、いくら検査をしても「異常なし」という結果になり、根本的な解決には至らないケースが多いのです。

 

 

水面下に隠れた「本当の原因」とは?

 

では、その水面下に隠れている原因とは何なのでしょうか?

私たちのクリニックでは、従来の検査では分からない「体の土台の部分」を調べる、特殊な検査を行います。これらは保険適用外で費用もかかりますが、長年の不調の原因を突き止めるための重要な手がかりとなります。

具体的には、以下のような体の機能に問題が隠れていることが少なくありません。

 

1 腸内環境の乱れ
私たちの体は、食べたものから栄養を吸収して作られています。その栄養吸収の要である「腸」の環境が悪化していると、いくら良いものを食べても必要な栄養が吸収できず、エネルギー不足に陥ってしまいます。

腸の問題が全身の疲労や痛みにつながるのでしょうか?その鍵を握るのが「腸管バリア機能障害(いわゆるリーキーガット)」と言われるものです。

以下に、機能性医学の観点から見た慢性炎症の機序について見ていくことにしましょう。

 

①     腸内環境の悪化と腸管バリア機能障害(いわゆるリーキーガット)
何らかの原因で腸内環境が悪化すると、腸の粘膜のバリア機能が壊れてしまいます。これがリーキーガットです。本来なら体内に入るはずのない未消化の食べ物や有害物質、細菌などが、この壊れたバリアをすり抜けて血中に漏れ出してしまいます。

 

②     全身に広がる「慢性炎症」
血中に侵入した異物を排除しようと、体中の免疫システムが常に働き続けることになります。これが、痛みや倦怠感の直接的な原因となる「慢性的な炎症」を引き起こします。

 

③    脳や神経への影響
この炎症は、脳や脊髄といった中枢神経にも影響を及ぼします。神経系に炎症が起こることで、慢性疲労症候群の最大の特徴である「激しい疲労感」や「思考力の低下(ブレインフォグ)」、そして全身の痛みが生じると考えられています。

 

近年では、慢性疲労症候群では、脳脊髄系に炎症が起こっていることが明らかにされ、「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)と言われることがありますが、結局は慢性炎症の結果脳脊髄に炎症が起こった状態のことを意味しています。機能性医学では、この「脳脊髄の慢性炎症」の原因を突き止め、整えていきましょうという考え方です。

 

④    エネルギー工場の機能不全
私たちの細胞には、エネルギーを作り出す「ミトコンドリア」という”エンジン”があります。慢性的な炎症や、腸管バリア機能障害(いわゆるリーキーガット))によって体内に入ってきて蓄積した重金属などの有害物質は、このミトコンドリアの働きを著しく低下させます。エンジンがうまく回らなければ、エネルギーが生まれず、体が動かなくなるのは当然のことです。

 

標準的な医療では、体内の有害金属や環境中の毒素が体調不良の原因であるという考え方は全くありません。それは、保険診療の範囲では、体内の有害金属や環境毒素を測定する方法がないからです。検査方法を知らないから、それらが体調不良の原因にはならないということにはなりません。

 

このように、腸内環境の悪化(腸管バリア機能障害や腸管ディスバイオーシス)は、単なるお腹の不調にとどまらず、全身の炎症、神経系の機能不全、そしてエネルギー不足を引き起こし、結果として慢性疲労症候群という深刻な状態を招いてしまうのです。

 

症状を抑えるのではなく、根本原因にアプローチする

このように複雑に絡み合った状態を改善するためには、症状を一時的に抑える対症療法だけでは不十分です。なぜ腸内環境が悪くなったのか、体内に蓄積した有害物質が体にどんな影響を与えているのかを正確に把握し、その根本原因を一つひとつ丁寧に解決していく必要があります。

当院では、以下のような検査を通じて、体の状態を詳細に把握することから始めます。(バイオロジカル検査)

 

これらの検査結果をもとに、一人ひとりの状態に合わせた治療計画を立てていきます。それは、腸内環境を整えることから始まり、ミトコンドリアの機能を回復させ、最終的には体全体のシステムを正常に戻していく、長いけれど着実な道のりです。

 

これらの問題は、一般的な健康診断や病院の検査では見過ごされがちです。しかし、体の土台であるこれらの機能のバランスを整えることこそが、慢性的な疲労から抜け出すための鍵となります。

 

治療への道筋と現実的な課題

では、これらの特殊な検査で原因が見つかった場合、治療はどのように進むのでしょうか。

治療の基本は、治療目的の高品質なサプリメントを用いて、体のバランスを内側から整えていくことです。薬のように症状を一時的に抑えるのではなく、体全体の機能を根本から改善していくことを目指します。

ただし、この治療には時間と費用がかかるのが現実です。

  • 検査費用:自由診療のため高額になる場合があります。実際の費用は症状や検査内容により異なります。
  • 治療(サプリメント)費用:月に3万円~5万円程度が目安となり、改善には半年~1年以上かかることもあります。
 

当院における「慢性疲労症候群」の治療方針についての説明についてはこちらのサイトをご参照ください。

https://www.konishi-clinic.com/symptoms/chronic-fatigue.html

 

 

あきらめる前に、新しい選択肢を

原因不明の「しんどい」という症状は、ご本人にしか分からない、非常につらいものです。周りから理解されず、「怠けている」と思われてしまうことさえあります。

もし、あなたが今、いくつもの病院を巡っても解決策が見つからず、途方に暮れているのであれば、ぜひ「水面下の氷山」に目を向けるという視点を持ってみてください。

すぐに検査や治療に踏み切れなくても、「自分の体には、まだ調べていない根本原因が隠れているのかもしれない」と知るだけで、希望の光が見えてくるかもしれません。

この記事が、あなたの長いトンネルの出口を照らす、一つのきっかけになれば幸いです。

 

 

 

「自分だけが感じる周りの人の咳やくしゃみ…」 PATM(パトム)の症状に悩み、原因がわからず不安な日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか。

前回はPATMと腸内環境との関係について触れました。今回は、体内に蓄積した有害金属、あるいは体の解毒機能との関係について説明します。

 

PATMの原因はまだ医学的に解明されていませんが、当院でこれまで1000人以上のPATMの患者さんを診察してきた経験から、腸内環境の悪化(腸管のバリア機能低下や悪玉菌・カンジダ菌の増殖)がPATMの症状と深く関連していると考えています。そして、体内に蓄積した重金属が、直接的にPATMを引き起こすというよりは、体内の解毒機能を停滞させることによって、PATMの原因物質が体内に蓄積しやすくするという形で、PATMの発症に間接的に関係している可能性が高いと考えています。

 

なぜ PATM が起こる?「重金属」と「解毒機能」の悪循環

私たちの体には、本来、有害な物質を外に排出する「解毒機能」が備わっています。しかし、このシステムがうまく働かなくなると、様々な不調が現れると考えられています。

当院での多くの臨床経験と機能性医学的知見に基づき、PATMの背景には次のようなメカニズムが関係しているのではないかと考えています。

  1. 腸のバリア機能の低下(リーキーガット) 何らかの原因で腸の粘膜が荒れると(リーキーガット)、本来は体内に吸収されないはずの有害な物質が血液中に入り込みやすくなります。その中には、食事などに含まれる微量な「重金属」だけでなく、環境汚染物質も含まれます
  2. 重金属の蓄積による「解毒機能」の低下 リーキーガットが原因で、体内に重金属が少しずつ蓄積していくと、それが体の正常な機能を妨げ始めます。特に、有害物質を処理する「解毒システム」の働きを低下させてしまうのです。体内に「炎症」が起きていると、デトックス力は弱まります。これは、抗炎症・解毒の両方の作用を持つグルタチオンという解毒酵素が、炎症を抑えるために消費されるため、解毒に回せる量が減ってしまうからです。
  3. PATM 原因物質の排出が滞る 解毒機能が低下すると、PATMの原因となる可能性のある化学物質などを体外へうまく排出できなくなります。皮膚ガステストでは、PATM患者さんでトルエン・ベンゼン・キシレンなどの石油化学物質が一般よりも多く検出される例が報告されています。同様に、PATMの原因物質が体内に溜まり、皮膚から放出されることによってPATM特有の反応が引き起こされるのではないか、というのが現在の仮説です。

つまり、体内に蓄積した有害金属が、直接的にPATMの原因になっているというよりも、重金属が体内に蓄積した結果、体の解毒機能が低下することがPATMの原因物質の蓄積を促しているのではないかと考えています。

これはあくまで多くの患者さんを診てきた上での私の臨床的な推測ですが、この仮説に基づいた治療で、実際に多くの方の症状が改善しています。

症状改善の切り札?「キレーション治療」とは?

この「重金属」という根本原因にアプローチするのが「キレーション治療」です。キレーション治療とは、キレート剤という特殊な薬剤を使って、体内に溜まった有害な重金属と結合させ、尿と一緒に体外へ排出させる治療法です。

この治療を行うことで、解毒システムの目詰まりが解消され、体が本来持っている解毒機能を取り戻すことが期待できます。その結果、PATMの原因物質もスムーズに排出されるようになり、症状が改善する方がたくさんいらっしゃいます。

治療を始める前に知っておきたい大切なステップ

ただし、誰でもすぐにキレーション治療を始められるわけではありません。特にPATMの症状を持つ方は、そもそも重金属をうまく排出できない体質になっていることが多く、最初からキレート剤を飲んでも効果が出ないことがあります。また、いきなりキレーション治療だけを行うと、腸内フローラの乱れ、カンジダの増殖、栄養不足、毒素の再吸収などの合併症を起こすリスクがあるため、非常に危険です。

そのため、治療を始める前に、腸内環境を整え、腸管に悪玉菌やカビ(カンジダ菌など)がいる場合は除菌治療を行うなど、体内の炎症をコントロールする「前治療」をきっちり行うことが非常に重要です。これらの事前準備が、キレーション治療の効果を上げる上でも不可欠となります。

その後、患者さんがキレート剤に反応して、きちんと重金属を排出できるかどうかを確認する検査が必要になります。この「尿中重金属排泄試験」では、試験的に少量のキレート剤を服用し、その後の尿にどれくらいの重金属が出てくるかを測定します。この検査結果を見て、患者さんにキレーション治療が有効かどうかを判断し、本格的な治療へと進んでいくのです。

なお、この検査で有害金属が排泄されない場合でも、それが体内に重金属がないことを意味するわけではありません。体の解毒機能がうまく働いていないために排泄できない場合があるからです。

むしろ、PATMの患者さんの場合、最初の状態ではキレート剤で重金属が排泄できない方の方が多いです。その場合は、排泄できるようにデトックス機能を高める治療を併用して、重金属を排出させていきます。

治療によって解毒機能が改善すれば、それまで排泄できていなかった重金属が、排泄されるようになってきます。逆に、治療後に排泄されなくなった場合は、体内の有害金属がなくなったことを意味します。同じ「排泄されない」という結果でも、治療前と後では意味が全く異なるため注意が必要です。

まとめ

原因不明とされるPATMですが、「体内の重金属」と「解毒機能の低下」という視点からアプローチすることで、症状改善の道が開ける可能性があります。

もしあなたが長年PATMに悩んでいるのなら、まずは腸内環境を整える治療を行い、その後、「キレーション治療」という選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。まずは専門の医療機関で相談し、ご自身の体が治療に適しているかを検査することから始めてみましょう。

 

#腸内環境 #重金属 #キレーション #機能性医学

「自分が近くにいると、なぜか周りの人が咳き込んだり、くしゃみをしたりする…」
そんな、気のせいとは言い切れない悩みを抱えていませんか?
もしかしたら、それは PATM(People Allergic To Me) と呼ばれる症状かもしれません。

PATMは、まだ医学的に明確な原因が解明されていないデリケートな問題です。
しかし、当院でこれまで1000人以上の患者さんを診察してきた経験から、腸内環境の悪化が症状と深く関連していると考えています。

特に、

  • 腸管のバリア機能低下(いわゆるリーキーガット)
  • 腸内での悪玉菌やカンジダ菌の増殖

これらが、PATMの原因物質を体内に蓄積・放出しやすくしている可能性があります。

 


腸内環境とPATMの関連性

1. 腸管バリア機能の低下と原因物質の蓄積

腸管漏出症候群(リーキーガット)では、腸粘膜の傷害により、本来なら分解されてから吸収されるべき物質が、未分解のまま血液中に漏れ出します。
この中には、食事由来の分子だけでなく、環境汚染物質や有害金属も含まれます。

  • 環境汚染物質の蓄積
    肝臓や腎臓で解毒されるべき物質が排出されにくくなり、皮膚からガスとして放出されることで、周囲の人に不快な反応を引き起こす可能性があります。
  • 皮膚ガステストの結果
    PATM患者では、トルエン・ベンゼン・キシレンなどの石油化学物質が多く検出される例が報告されています。また、メチルメルカプタンやヘキサナールなど、臭気や不安感に関係する物質も多く含まれます。
    ※これらがPATMの原因であると確定しているわけではありません。
  • 重金属とデトックス
    水銀などの重金属が、直接的にPATMを引き起こしているとは考えにくいです。ただ、体内の解毒機能を停滞させることによって、PATMの原因物質が体内に蓄積しやすくします。重金属はリーキーガットによって食べ物から吸収されやすくなるため、腸内環境を整えてリーキーガットを修復することが重要です。


2. 腸内での異常発酵と原因物質の放出

腸管内にカンジダ菌や悪玉菌が増殖することも、PATMの重要な原因の一つと考えられます 。

腸内で悪玉菌やカンジダ菌が増殖すると、食べ物の分解過程で異常発酵が起こり、通常では生成されない物質が作られます。
これらが皮膚から放出され、PATMの症状を引き起こしている可能性があります。


治療の糸口

治療の糸口

PATMは単なる思い込みではなく、腸内環境との関連が強く疑われる実際の症状です。
当院では、まず腸内環境の検査を行い、一人ひとりに合わせた治療計画を立てています。

  • 自己判断で治療を始める前に、腸内環境をしっかり調べることが大切です。
  • 便秘や腸内フローラの乱れを整えるだけでも、症状が軽減する可能性があります。


まとめ

PATMは、未解明の部分も多い複雑な症状です。

腸内環境を整えることが、PATM症状の改善にとって大切な第一歩であることをお伝えしました。
「腸内環境」という切り口からアプローチすることで、症状改善の可能性は十分にあります。

一人で悩まず、まずは専門の医療機関に相談し、ご自身の体の状態を把握することから始めましょう。


腸の状態を整えてもなお症状が残る場合、体内に蓄積した有害金属や解毒機能の低下が関わっている可能性があります。
次回は、この「重金属」と「解毒システム」に焦点を当て、PATMの背景にあるもう一つの重要な要因と、その改善方法について解説します。

 

#PATM #腸内環境 #リーキーガット #腸内環境 #腸活 #有害重金属 #解毒機能

患者さんは60歳代の女性で、約8年前から慢性的な倦怠感や胃腸の調子が悪いと述べて、1年半前に当院を受診されました。

便秘気味で食事も摂れず、体重も減少していました。 以前、東京の有名なクリニックで栄養療法の治療を受けて体調が改善したものの、依然として倦怠感が取れず、スッキリしない状態でした。

過去の治療内容を聞くと、必要なビタミンやミネラルは充分に取られていたようです。そのため体調が向上したと考えられます。

しかし、なぜ完全には回復しなかったのか、さらに詳しく伺いました。

そして、肝心の腸内環境の調整や、慢性炎症の原因対策の治療はされていなかったことが分かりました。

 

健康に関する情報が手に入りやすくなった今、人々の健康への意識も高まっています。

症状が出た際、ただ薬をもらうだけではないアプローチを求める人も増えており、栄養療法が注目されています。

病院の治療だけでは解決しきれない症状にも、ビタミンやミネラルの補給で改善するケースが増えています。「メガビタミン療法」に関連する本もたくさん発刊されています。

 

しかし、栄養療法だけで十分な改善を実感できない方も実際にはおられます。

 

同じ治療を受けても、患者さんごとに効果が異なる理由は何だろうと、私は常に疑問に思っていました。

そして、ある考えに至りました。

 

栄養療法は、動きの鈍った歯車に潤滑油を補うようなものです。

病院の薬で効果を実感できない患者さんの中には、その“潤滑油”が足りない方がいるかもしれません。しかし、慢性炎症によって“歯車”が詰まっている場合、潤滑油を補うだけでは十分な効果は期待できません。

 

つまり、栄養療法の効果は体の状態によるということです。

 

今回の患者さんには、その原因を明確にするための検査を提案しました。

詳細は割愛しますが、主な異常として以下のような点が挙げられました。

 

① 腸内環境の悪化、消化・免疫機能の低下

 ② 腸内での悪玉菌やカンジダ菌の繁殖、及び毒素の排出

 ③ 解毒機能の低下、有害重金属の体内蓄積

 

これらの結果を元に、独自の治療を施したところ、約半年後にはそれまでどうしても取れなかった倦怠感が大幅に改善。1年半後にはほとんどの症状が消失しました。

この治療経過を患者さんの体験談としてお聞きしました。

 

8年前、私は便秘がひどく、腸の具合が悪く、病院で内視鏡の検査を受けました。その時は直腸炎と診断されました。病院ではマグラックスというお薬を処方されました。

当然ながら、マグラックスを服薬しても症状は一向によくならず、自分でいろいろ調べたところ、リーキーガットの症状と自分の症状がかさなる部分が多かったので、自分の体調不良は、カンジタ菌が以上繁殖している、リーキーガットと言われる症状ではないか?と思うようになりました。

病気以前は、私は身長155センチ、体重45キロでした。しかし、病気になってからは、食事が十分とれずガリガリに痩せて、38キロ位になりました。起きているのも辛かったです。しょっちゅうソファに横になって寝ていました。

 

いろいろな先生のところに行きました。分子栄養学に基づいた治療は効果はありましたが、なかなか思うように体調は改善しません。

それで、やはりリーキーガットの専門の先生に診ていただいたほうがよいと思い、1年半前に決心して小西統合医療内科を受診しました。

 

小西先生の治療を受けてからは、体調はかなり改善しました。食事が食べられないほど、体調が悪い日はほぼなくなり、徐々に体重が増え、今は43キロくらいです。

 

検査結果にも体調がよくなっていることが表れています。体調管理のため、私は定期的に分子栄養学の先生に検査をお願いしているのですが、肝機能がとても良くなっていると、分子栄養学の先生が驚いておられました。

 

小西先生の治療を受けて本当に良かったと思っています。

 

 

機能性医学がすべての患者さんに効果的とは限らないことは理解しています。

もちろん、機能性医学のアプローチでも改善しない方がいることは事実です。

 

このアプローチが100%の治療法であると考えているわけではありません。

機能性医学で改善しない場合、他の方法を探していただくのが良いと思います。

 

ただ、今回伝えたかったのは、栄養療法で効果が出ない場合でも、すぐに絶望する必要はないということです。

症状が改善しない背景には原因が存在します。その原因を明確にするためには適切な検査が必要です。しかし、日本国内での検査では限界があり、場合によっては海外での検査が必要となることもあります。

保険が適用されないこともあるため、費用の面での負担は大きいと感じる方もいるかと思います。これは現状の課題として残っています。

 

しかし、そのためと言って、原因不明のまま栄養療法のみに頼り続けるのは、時間と費用の無駄になりかねません。

 

健康の課題には個人差があり、一つのアプローチが全ての人に合うわけではありません。栄養療法や機能性医学は多くの人に効果をもたらしていますが、効果が得られない場合でも絶望せず、原因を探る姿勢が重要だと思います。

 

私は、たとえ難治性の症状があっても、本当の原因を見つけることができさえすれば、絶対に「健康になる道」はあるのだと信じています。

 

個々の状態を理解し、その上で適切な治療法やアプローチを選択することが、真の健康回復への第一歩となると思います。それぞれの原因を突き止め、最適な方法を見つけることで、より良い健康を築いていくことが可能だと思います。

 

YouTubeでも、栄養療法と機能性医学との違いについて説明しています。

どうぞご覧ください。

 

 

 

 

食べ物を食べると、アレルギー症状や腹痛、下痢、頭痛などの様々な症状が出る方がいらっしゃいます。症状の出方によっては「即時型アレルギー」の場合や「遅延型アレルギー」の場合がありますが、いずれにしても食材を制限するのは一時的な応急処置です。いくら食事制限をしても根本的に治る事はありません。

 

今回、当院で機能性医学に基づいて、治療をされこれまで食べれなかったものが食べれるようになった方から、体験談をいただきましたので共有いたします。

 

体験談:

私は40歳代の女性で、小麦や乳製品に対するアレルギーに悩まされていました。小麦を摂ると皮膚に湿疹が出て、痒みのために夜も眠れないことがよくありました。乳製品を摂取すると腹痛や頭痛、頭のぼっとした感じが出てしまい、日常生活に支障をきたしていました。そんな中、ネットで検索していて、機能性医学という根本的治療法があるということを知りました。

 

小西先生のクリニックを受診し、必要な検査を行なった結果、私の腸内環境にはリーキーガットの可能性があることが分かりました。そこで、最初は症状の出る食材は、ストレスにならない程度に制限しながら、腸内環境の改善するためのサプリメントの摂取を始めました。

 

これまでは、症状の出る食べ物は一生食べられないと思っていたので、「ストレスにならない程度に制限」という言葉に驚いたのを覚えています。食事を制限するだけでは根本的治療にはならないということを小西先生が丁寧に説明してくださいました。

 

サプリメントを開始して、便通の状態が良くなったのには驚きました。これまでは、形のないことが多かったのですが、数年ぶりにバナナ状の便が出たのです。

 

ある程度、腸内環境が整ってきたと思う頃、小西先生から次のステップに進みましょうという話がありました。検査結果から腸管カンジダ菌がいることが分かったので、次のステップとして除菌療法を開始することになりました。

 

除菌療法を始めて間もなく、私は予想外の一時的な副作用に直面しました。体が浄化のプロセスに入り、一時的に不快感や疲労感が増し、これまで改善していたアレルギー症状が再び悪化することがありました。その時は、本当に辛くてつらい日々でした。症状が悪化していくのに対し、不安と戸惑いが募りました。

 

しかしそんな時でも、小西先生が「今はカンジダ菌が死滅して起こっている反応なので、心配はないですよ。決して無理はしなくても大丈夫です。」と、私の不安や恐れの気持ちに寄り添い、今起こっている状態が治療がうまくいっている証拠なのだと、丁寧に説明してくださいました。

 

除菌用のサプリメントの量を、症状をみながら調節しているうちに、時間が経つにつれ、私は少しずつ変化を感じるようになりました。死滅反応が落ち着いてきてから、少しずつアレルギー食材を摂取してみることにしました。最初は不安でしたが、驚くほどの結果に出会いました。まず、小麦を摂った時に現れた皮膚のかゆみや発疹が、ほとんど出なくなったのです。そして乳製品を摂った際には、胃腸の不快感や腫れが以前よりも軽減され、頭痛や倦怠感もほとんど感じませんでした。

 

驚くべきことに、数ヶ月後に乳製品を摂取しても腹痛や頭痛がほとんど出なくなりました。以前は乳製品を摂取することができず、多くの料理やお菓子から遠ざかっていましたが、今では再び乳製品を楽しむことができるようになりました。この治療法によって私の生活は大きく変わり、制限された食事制限から解放された喜びを感じています。

 

この変化は私にとって驚くべきものでした。自分の体がアレルギー食材に対してどのように反応するのか、実際に試してみることで、アレルギーの症状が改善されたことを実感しました。もちろん、この結果は私個人の体験であり、他の人にも同じような効果があるかどうかは個人差があるかもしれません。

 

除菌療法は一時的な副作用があるかもしれませんが、主治医との信頼関係や適切なケアのもとで行われ、私たちは本当に素晴らしい変化を経験することができるのだということを知りました。食物アレルギーに苦しんでいる方々に対して、私は心から腸内環境を整えてリーキーガットを治す根本治療をおすすめします。もちろん、一人ひとりの体質や状態によって結果は異なるかもしれませんが、私のように明るい未来を手に入れることができるかもしれません。

私は今、食物アレルギーによる制限なく、自由に食事を楽しむことができています。以前は恐れていた小麦や乳製品も、心配せずに食べることができるのです。その喜びは言葉では表せないほど大きいものです。

私の体験は、食物アレルギーの辛さを理解しつつ、腸内環境の改善とリーキーガットの修復が持つ力を伝えたいという思いから語りました。私たちは自分自身の健康を取り戻し、本当に充実した生活を送ることができるのです。

あなたも、もし食物アレルギーに悩んでいるのであれば、諦めずに希望を持ってください。専門医の助けを借りながら、腸内環境の整え方やリーキーガットの修復方法を探求しましょう。きっと新たな可能性が開けるはずです。

私の体験が少しでもあなたの背中を押し、勇気づけることができれば幸いです。食物アレルギーの制限から解放され、健康で充実した人生を歩んでください。私はあなたの成功を心から祈っています。

 

受診時13歳 男児    2020年6月初診


人工香料などで頭痛、倦怠感があるということで当院を受診されました。
帝王切開で出産。
多人数のいる閉鎖された空間にいると頭痛や息が苦しくなっていることができない。
便通はふつうに毎日ありますが、腹痛が良く起こるということでした。

小学校1年の時に、隣家の畑で除草剤を撒かれた頃から、いろいろなものにかぶれるようになってきました。柔軟剤やペンキなどの近くにいるだけで身体がかぶれたりするようになってきましたが、大きくなるにつれて食物にもアレルギー反応を示すようになってきました。
ナッツ類や蕎麦、卵、乳製品でアナフィラキシーを起こしたことがあります。

小児科を受診し、シックハウス(化学物質過敏症)、食物アレルギー(アナフィラキシー)と診断されています。根本的に治す方法はないので、アレルギーの起こる物質を出来るだけ避けるようにとの指導をされています。

当院での治療経過
当院を受診されてから、検査結果に基づいて腸内環境を整え、解毒機能を高める治療を開始しました。治療を開始して3ヶ月経った頃から倦怠感がなくなり咳き込むことがなくなりました。
治療開始4ヶ月後からカンジダ除菌を開始し、アトピーが改善し、腹痛がなくなりました。
治療半年経った頃からキレーション治療を開始。徐々に化学物質に対しての反応もなくなり、治療開始8ヶ月後から学校にも問題なく行けるようになりました。

 

化学物質過敏症が起こる理由についてはまだ分かっていない点が多いですが、体内に蓄積した有害金属や環境毒素と言われるものが、体の免疫反応のバランスを崩していることが一因になっていると考えられます。今回は、重金属に関係する検査データを示します。

 

検査データ

 

左上の図は毛髪中の有害金属を示します。ヒ素と水銀の排出量が多いことがわかります。右下図は毛髪中の必須ミネラルを示します。全体的に左側に偏っており、これは有害金属によるミネラルの排泄障害が起こっていることを示唆しています。

 

腸内環境を整え、腸管内のカンジダ菌除菌治療を行った後、重金属のキレーション治療を開始しました。

これらの前治療をきっちりと行った上で、キレーション治療を行わないと、さまざまな副作用が起こることがあります。最初からいきなりキレーション治療を行うことは非常に危険です。

 

 

治療前後での、尿中重金属排泄試験の結果を示します。キレーション治療で使用するキレート剤を1錠内服した後の6時間の尿中にどれくらいの有害金属が排泄されたかを見たものです。

これまでのコラムでの何度か触れてきましたが、治療前には有害金属が排泄されていないことに注目してください。これは、体の解毒機能がうまく働いていないため、キレート剤を飲んでも有害金属が排泄できないということを意味します。決して、体内に有害金属が溜まっていないことを示すものではありません。

その証拠に、治療を開始して半年後の検査では、有害金属が排泄されるようになってきています。1年後には、負荷試験をしても有害金属が排泄されなくなっています。

これは、キレート剤で排泄できる有害金属が体内からなくなったということを意味しています。治療前のデータと比較して同じように見えますが、全く意味するところが違うということです。

 

お母様からいただいた体験談

15歳の息子(2022年時点)は小西先生に化学物質過敏症を治していただきました。
農薬事故により6歳で発症したのですが、初めはきれいな空気と食べ物があれば治せるのではないかと考えていました。しかし、転地療養をしても症状が軽くなるだけで、きっちりと治ることはありませんでした。
小西統合医療内科にかかり、腸内環境を整えていただき、少量の化学物質では体調を崩すことがなくなりました。数か月でよい結果が出、人工的なものによってできた「きずあと」は人の手で治していただくのが一番だと実感しました。
治療中、腹痛を訴えることがありました。しかし、次回の診察日を待たなくてもメールで相談でき、なおかつ、すぐに返信いただけました。サプリや薬を変更すると、腹痛はピタリとおさまり、治療を受け続けることができました。
当初の目的は、化学物質過敏症とアナフィラキシーショックを治していただくことだったのですが、いくつかのおまけが付いてきました。
まず、ぼーっとしていることが多い子だったのですが、キレーション治療の直後より冗談を口にするようになりました。性格の変わりように家族全員ただ驚いています。
通年アトピーも消失しました。さらに、腹痛で週の半分登校できなかったのですが、今は腹痛は消え、ほぼ毎日登校しています。

原因の分からない疲労症状が慢性的に続く場合があります。病院で検査を受けても異常がないと言われ、「精神的なものでしょう」と心療内科の受診を勧められることも少なくありません。また、疲労感だけではなく、全身の筋肉痛や関節痛などの随伴症状を伴い、6ヶ月以上続く場合は、「慢性疲労症候群」と診断されることがあります。

診断名がついたからと言って、原因や治療法が分かるわけではなく、現在の医療では様子を見ることしかできません。

 

そのような患者さんでも、機能性医学の立場から検査を行うと異常が見つかる場合があります。特に、水銀などの有害金属が原因と思われる場合も少なくありません。実際に、身体の状態を整え、重金属を体外に排出する治療を行うことで、これまで何年も続いていた症状が回復に向かうことも少なくないのです。

 

今回は、50歳代の女性で、数年前から重症の疲労症状と身体全身の痛みを訴えてこられた方が、著明な水銀の蓄積を認め、排出することによって回復された治療例をお示しします。

 

図1  治療前の検査結果(尿中重金属排泄試験)

 

治療前の重金属の検査結果を示します。

キレート剤1錠(500mg)を内服していただき、その後6時間の間に尿中に排泄された有害金属の量を測る検査です。水銀と共に鉛が振り切れています。大量の水銀、鉛が体内に蓄積していることを示します。

 

当院を初めて受診された頃は、ほぼ寝たきりに近い状態でしたが、2年間キレーション治療を行い、徐々に症状が改善してきました。

 

2年後の検査結果を示します。

 

図2  2年後の検査結果

 

初診時と比べて、排出される水銀、鉛の量がかなり減ってきています。まだ、水銀と鉛は排泄されていますが、自覚症状はかなり改善してきました。

 

標準的医療では、重金属が体内に蓄積することが様々な体調不良の原因になるということについては全く知られていません。しかし、原因不明の症状で当院を受診される方で検査を行うと、重金属が溜まっていて、それが原因と思われる場合が少なくないのです。今後は、このような観点からも診断をしていくことが非常に重要であると考えられます。

 

最後に、患者様からいただいた体験談を掲載します。

 

元々子供の頃から、度々扁桃腺の熱を出しては学校を休むことがあり、酷い便秘で困っていました。大人になっても変わらず、病院や、漢方薬や整体に行きながら、弱いながらも、家事と仕事の両立をこなしていました。

10年くらい前から、胃腸痛、喉の痛みと、つかえた感じ、胸焼け、口の中の痛み、異常な足の冷え、胸焼け、疲れ、眠気、不眠、腕や肩、足の痛み、痺れなど、色々な症状が出たり引いたりしていましたが、その都度、対処療法を受けながらなんとかしのいでいました。

4年くらい前に、酷い副鼻腔炎になり、耳鼻科に長く通っているうちに、どんどん体調が悪くなっていきました。このときばかりはなんとも表現しがたい倦怠感に襲われ、足の付け根の痛みも酷くなり、立ったりしゃがんだりがつらくなり、仕事にも支障がでるようになり、泣く泣く退職しました。

内科、整形外科、婦人科、脳神経内科などに行き色々な検査をうけましたが、異常なしでした。整体、鍼灸、漢方や、祈祷もしてもらいましたが、良くはならず、最終的には、心療内科にでも行ってみたら?としか言われなくなり行きました。

うつ病で、痛みも精神的なものだと言われ、薬を処方されましたが、どんどん動けなくなり、ついには寝たきりになりました。寝ていても、あちこち疼くし、胸に鉛でも抱えているような苦しさで、立ってもすわってもヘトヘトで、このまま、自分でトイレやお風呂にも行けなくなったらどうしようと不安に襲われ、絶望し何度も泣き、生き地獄のような日々を過ごしていました。

小西先生のホームページは、「慢性疲労症候群」のキーワードで検索していて、目に留まり、遠隔診療をして下さることを知り、最後の望みと、メールしました。

必要な、検査を案内して下さり、結果をみて、私は酷いリーキーガットで、体のバランスが崩れきっているということがわかりました。

今まで原因不明と言われ続けていましたから、原因があったことに希望が持てました。
重金属の検査では、水銀や鉛が、びっくりするくらい溜まっていたので、それを体から出す過程が、しんどくて、不安になったり、焦ったりしました。
そのたびに、先生は、
「これ程重金属が溜まっていたら、しんどくないはずがない!
痛くないはずがない!良くなりますよ!原因はこれだからね!焦らす頑張りましょう!」と励まして下さいました。

できるだけ体に負担が無いように、ゆっくり治療をしてもらっているうちに、波をうちながらも、寝たきりから、徐々に起きられるようになり、出来ることが増え、たくさんあった症状が、少しづつ気にならなくなっていきました。
大好きだった車の運転も、もう二度と出来ないと、諦めていましたが、出来るようになったときは、嬉しくて、涙が出ました。

あんなに苦しかった体が、ここまで回復出来たことが奇跡のようです。
まだ、治療途中なので、まだまだ元気になりたいと思います。
辛い50代でしたが、元気になることを諦めなくて本当に良かったです。
もう行くところが無いくらい、病院、治療院巡りをしたので、小西先生の治療は、途中で辞めるという選択肢はありませんでした。
遠回りをしましたが、結果的にはそれが良かったと思います。

私のように、病院にいって、あらゆる検査をしても異常なしと言われ、自分で調べても
慢性疲労症候群だとしたら、治療方法ないという情報ばかり溢れる中、くるしんでいる人が、1人でも多く救われる事を願っています。


 

 

身体のバランスが崩れることで、さまざまな不調が続き困っておられる患者さんはたくさんおられます。通常は、症状を抑える治療(対症療法)を行われることが多いと思います。

 

例えば、さまざまなアレルギー症状のある方に対しては、抗アレルギー剤を投与されたり、場合によってはステロイド治療が行われたりします。治療によって、症状が改善することはとても大切なことですが、アレルギーを起こす根本原因が治ったわけではないので、薬を止めることで症状がぶり返すことも多いのです。

 

では、全て根本的治療がいいのかというと、必ずしもそうとは言えない部分があります。

 

というのは、簡単に「根本治療」と言っても、人によれば、治療を開始するとかえって症状が強くなったり、治療期間が(期待しているよりも?)長くなったりする場合があるからです。

 

一時的に症状が悪化しても、治療期間が長くなっても、それでも根本的に治したい、という覚悟がないとなかなか継続することが難しい場合があるのです。

 

もちろん、絶対に症状が悪化すると決まったわけではありませんし、短期間でよくなる場合も多くあります。

それに、覚悟を決めて頑張った時には、これまでに得られなかった「体調の良好な状態」を手に入れることができる場合もたくさんあります。そういう場合は、治療をしてよかったととても喜んでいただけます。

 

しかし、治療を開始する前には、メリットだけではなく、このような可能性もあるのだとデメリットについても理解をした上で判断することが大切だと思います。

 

 

今回は、長年続く食物アレルギーや湿疹に対して、4年間という長い期間、何回も起こる死滅反応にもめげず、根本治療を行なわれた患者さんからの貴重な体験談をいただきました。

 

 

「途中で諦めないことが大事」

私は成人してから様々なアレルギー症状に悩まされていてアレルギーが増えてきていました。

 

長年皮膚科を転々として、改善されないまま「牛肉、豚肉、青魚、塩干もの、香辛料、亜鉛、大豆製品、その他沢山・・・禁止!」

と医師からの禁止食材があまりにも多くて食べられるものが限られていました。

 

小西統合医療内科を知ったのは、以前クリニックにお子さんが通っていた知人の方から、「1年経ったけれどよくならなかったからやめた」、と聞いたのがきっかけでした。そう聞いた時に随分と早く諦めて、次に、行かれるんだな、と私は思いました。

 

 

小西統合医療内科に初診でかかったのは2018年4月で今回、2022年7月の電話診察で4年がんばって卒業、となりまして、次回の診療予約、取らなくてよい、と言っていただけました。

 

初診の時の検査に始まり、除菌を数回、先生の指示通りやりました。

 

1回で除菌できなかったから数回に渡りましたが

最終的にカンジダ菌が出なくなり、足りないミネラルを補うことで体内が整ったのでしょう。

 

遅発型フードアレルギーで小麦粉食べると、手の指、指と指の間がじゅくじゅくとして

とても痒くなるし、掻いてしまうことで剥けて変色、爪もガタガタに波打っていましたが今では健康な皮膚と爪に戻りました。

 

今、苦しんでいる方々の中にはいつがゴールかわからなくて途中で挫折してしまおうか迷ったりすることもあると思います。

 

不調の原因は複数あることも多いので先生が一つずつ、しらみつぶしに原因を除去していかれるので途中で諦めないことが大事だと思います。

私の場合、原因が沢山あったから4年かかったのでしょう。

 

ウリ科アレルギーも治りまして、10数年ぶりに大好きなスイカ、今年は玉買いして食べれるようになりとても嬉しいです。

 

ありがとうございます。

 

 

 

体験談の中ではあっさりと書いておられますが、腸管内に増殖した悪玉菌やカビ菌を除菌する時には、症状が何度も悪化し、かなり大変な状態になられました。これを死滅反応といいます。

 

そういう状態になった患者さんを診察するのは私としてもとても辛い気持ちになります。それでも、決して諦められず、私を信頼してくださって最後には何を食べても悪化しないようになってくださったのです。

 

私は、「根本的治療をすればみんな良くなりますよ」、というなことを言いたいわけではありません。むしろ、根本治療というのは耳障りのいい言葉ですが、それなりの覚悟がないと続けられないということを知っていただきたいのです。

 

対症療法で特に不便も感じておられない方が、耳障りのいい「根本的治療」という言葉に引き付けられて治療を開始しても、挫折することが多いのではないかと思います。

 

しかし、一方では、対症療法では全然良くならない方でも、私たちの提供するようなアプローチを行うことで、良くなってくださる方もたくさんおられるということは事実です。

 

対症療法でいいのか、根本的治療を希望するのか、についてはそれぞれのメリット、デメリットをよく理解した上で、決めていただくことが一番大切ではないかと思います。

 

当院を受診された患者様の場合

50歳代の女性で、長年にわたる頭痛と鼻閉、湿疹などのアレルギー症状で当院を受診された患者さんです。
ご自身で「遅延型フードアレルギー検査」を行い、多種類の食材にアレルギー反応が出ていたので、食材の除去を行ったところ症状の改善が見られました。
しかし、5−6年前から慢性疲労症状や、熟睡できないなどの睡眠障害などが出てきたため、当院を受診されました。
ご自身で行われた毛髪重金属検査(ラベルビー社)を図1に示します。水銀や鉛などの有害金属は全て正常範囲と言うことになっています。


当院で行った有機酸検査で、カンジダ菌は陰性でしたが、ミトコンドリア機能の低下や解毒機能の低下があり、そのパターンから重金属の蓄積を疑いました。

機能性医学の立場からの診断

そこで、確認のために尿中重金属排泄試験を行いました。検査結果を図2に示します。


尿中排泄試験とは、重金属の排泄治療のために使用するキレート剤を試験的に1錠内服してもらい、その後6時間の間にどれだけの重金属が尿に排泄されたかを調べる検査です。キレート剤を内服しても、重金属が排泄されていないことがわかります。
通常は、毛髪検査、尿中重金属排泄試験で重金属が認められなければ、「問題なし」と判断することでしょう。
しかし、私は、有機酸検査の結果からは重金属が体内に溜まっていないのではなく、排泄できていない状態であることを疑いました。
患者さんに十分にその旨を説明した上で、デトックス治療をまず3ヶ月間行うことに同意いただきました。
当院で行っているデトックス治療とは、体に溜まっていて排泄できない重金属や有害化学物質などを自分の力で排出できるように、解毒機能を整える治療です。
そして、3ヶ月後もう一度行った尿中排泄試験の結果が図3です。


治療前には排泄されていなかった水銀が排泄され始めています。
私の個人的な印象では、このように体内に重金属が溜まっているのに、解毒機能が低下しているために排泄できないでいる患者さんはおよそ3−4割おられます。決して少なくない割合です。
原因のわからない体調不良の場合、このように体内に有害金属や環境汚染物質が蓄積して、身体の「歯車」が目詰まりを起こしている場合があります。当院を受診される「慢性疲労症候群」と診断される患者様の場合はほぼ全例と言っていいほど重金属の蓄積があります。

標準的な医療では、「重金属の蓄積」が身体に不調を起こすという考え方は全くと言ってないと思います。しかし、機能性医学の立場からは、重金属が原因となってさまざまな不調が起こり、重金属を排泄することによって、症状の改善が見られる場合がかなり多いと感じています。

私は、決して「だから標準的医療ではダメだ」ということを言いたいわけではありません。標準的医療は、実に多くの患者さんを助けていると思います。私は、標準的医療の中に、このような機能性医学の立場から診断治療を行う領域がもっと広まれば、もっと多くの患者さんの役に立てると思っています。

 





 

今日、初診で診察を受けていただいた患者さんのことで、感じることがあったので投稿します。
20歳代の男性で、様々な不調があり、東京の有名な栄養療法のクリニックにかかっていたということです。

遅延型フードアレルギー検査で、乳製品や小麦などたくさんの食材に強い反応が出ているということで「リーキーガット症候群」があると診断されました。
何種類かのサプリメントで治療を開始され、身体の不調は良くなったということです。
ここで終われば、めでたしめでたしなのですが、私が引っかかったのはここから先の展開です。

治療効果判定のために、もう一度「遅延型フードアレルギー」検査を受けたところ、食品除去していた乳製品や小麦に対しての反応が全く改善していなかっただけでなく、最初は反応が出ていなかった食材にまで反応が出ていたのです。
そして、診察を受けた時に、「いつになったら、乳製品や小麦を食べれるようになるのでしょうか」と尋ねたところ、「小麦と乳製品は一生食べれません」と容赦なく断言されたということです。

患者さんは、それで不信感を感じて、今回当院を受診してくださったということです。

私が感じた問題点をいくつか挙げてみます。

1 東京の栄養療法のクリニックで行った治療で身体の不調は良くなったので、結果は出ているということは言えます。ただ、処方されていたサプリメントを確認しましたが、リーキーガットを修復するようなサプリメントは全く入っていませんでした。メインはフードアレルギー検査で陽性に出ていた食材の制限であったようです。
リーキーガットの治療は行われていないので、腸管から食物が漏れる状態は変わっていません。半年間厳格に食事制限をしていても、かえってフードアレルギーの反応が増えたのはこれが原因です。食事制限をしただけではリーキーガットは治らないのです。

2 小麦や乳製品が良くないという情報はネットでもたくさん拡散しています。恐怖心や不安感を煽る情報であればあるほど、拡散しやすいのです。もちろん、小麦や乳製品にはグルテンやカゼインというタンパク質が含まれていて、それが腸管や身体に悪影響を与えるということは客観的な事実です。
しかし、私が思うに、大半の人は小麦や乳製品を食べても全く何の症状もなく元気で過ごしておられます。
ましてや、今回の患者さんは20歳代の男性で、元気になったら小麦や乳製品は食べれるようになりたいと思っておられます。それを「一生食べれません」と一刀両断しても良いものでしょうか?

医者によって小麦や乳製品に対する考え方は色々とあるでしょう。その主治医の先生も決して間違ったことを言っているという自覚はないと思います。ただ、元気になって何でも食べれるようになりたいと思っている患者さんに対して、自分の「信念」を押し付けても良いのだろうかと思います。

私は、決して小麦や乳製品を無制限に摂っても良いと言っているのではありません。実際に、小麦や乳製品を摂ることで体調が悪くなる患者さんもおられます。そういう方に対しては、一時的にでも摂取するのを制限することは重要だと思っています。ただ、それはあくまで一時的な処置であり、きっちりとリーキーガットが修復されてくれば、食べても全く症状が出なくなってくるのです。

小麦や乳製品を摂っても全く不調が出なくなった時点で、いろいろな情報をもとに、自分は小麦や乳製品を摂るのは控えておこうというのは、患者さんの「選択の自由」だと思います。全く問題はありません。しかし、主治医が「小麦や乳製品は絶対健康に良くないから、全ての患者さんは食べるべきではない」と思っているとしたら、それは自分の信念の押し付けでしかないと思うのです。