それは台風7号が関東の沿岸を駆け抜けた17日のことである。

「もしもし、波崎の浜茄子丸です。明日、出れますよ。今のところお客さんは3人だけだから。気をつけて来てね」。

ここの船長、優しいんだよね。他の船は早々に中止にしちゃったみたい。波というよりお客さんの集まりがあれだからね。週末は黙っていても満船になるからね。

で、本日は深海のルビィことアカムツ釣りです。だってね、あのチョイ悪がね、どうしても釣りたい(食べたい)らしく宇佐美まで何度も通ってたんだわ。しかも全オデコ。かわいそうだからね。人助けだと思ってカンネコ根のアカムツに誘ってあげたんだわ。「型は悪いけど数釣れるかも」って。

出船は4時半。まあ地元としては3時半に行ってトモからの釣り座を確保(波あるだろうし)してあげたわけ(注;週末の波崎は午前0時ぐらいじゃないと4隅の確保は難しいです)。

そうこうする間に同行のカミカゼ柴田も到着。しばしチョイ悪の悪口で盛り上がります。

そのチョイ悪は午前4時にやって来て、そのままトモに入ります(え~っ)。

他にお客さんはミヨシに一人。われわれはトモからチョイ悪、カミカゼ、三ちゃんの順です(浜茄子丸はお客さんが少ないときは片弦流しです。だから中途半端な時間に行って左舷ミヨシやトモが空いていると思ってもダメ。

海はアレ?ってぐらい波がありません。
さすがカミカゼと異名を取る男。釣る前から手前マツリ、自爆ですな。

1時間の快適クルージングで釣り場着。95㍍で第一投です。

着底後、泥底からズボッとオモリを抜いてあとは竿一本分の誘い。3回も誘い上げ、落としたところでコンコンと明確なアタリ。

まさかね、と思いながら巻いてきたら水面には赤い花。小さいけれどアカムツです。

お次はミヨシのお客さん。そしてまたまたボク。あっという間に4匹ゲット。

最初は笑っていたカミカゼ&チョイ悪。なんだか船の中が暗くなります。

「あの~ボク、仕掛け降ろしていいですか?」お伺いを立てなければいけない雰囲気です。

で、ダメダメ二人組。何をやっても釣れません。しょうがないので水中ランプとかケミホタルなどを貸してあげます。

カミカゼ柴田が何か掛けますがチョイ悪とオマツリ同士討ち。優しい船長の顔が曇ります。
好調に釣果を重ねていたミヨシのお客さんとボクですが、やがてアタリも遠くなります。

チョイ悪は「ここカンネコ?オレはカンデコ」と自虐、ついでに深場の釣りはもう卒業とか言ってます(入学もしないで中退も卒業もありまへん)。

でも、ついに来るんですな。その瞬間が。


金魚が!

後はカミカゼ。でもこのころからサメがうろうろしだして、30㍍付近での怪盗被害が続出します。

カミカゼも明確なアタリを捉えますが30㍍まで来たところでガゴーンとやられています。

しかも取られるのは良型と思われるアカムツばかり。

でも、ついに、やっと…。カミカゼも釣ります。


チョイ悪とダブルヒット。上がって来たのは!

縁日の露店で1匹もすくえなかった子供に露天商のおじさんがお情けでくれる

金魚!

まあとりあえず、よかったですな。

そのころチョイ悪は置き竿などで釣果をのばしあっという間に5匹。カミカゼも3匹。

三ちゃんは2時間もアタリのない時間を過ごしましたがやっとゴンゴンと来て5匹目!と思ったら30㍍でガゴーン。

残りあと15分。1本針仕掛けでまたも良型と思われるアカムツを掛けましたがまたもガゴーン。

チョイ悪の飼いサメにやられついに納竿。

まあ塩焼きも美味かったのでいい一日でした。終わり。