帰りもベタ凪。
海が一枚の幕みたいになってる。
こりゃ酔い止めなんて必要ないね、なんてフラグっぽいことを言いながらデッキで海風を浴びて過ごします。
どんどん小さくなる島が切ないね。
程よいタイミングで船内に戻って仮眠をしようと企んでいたのに、鳥や海がそれを阻んできます。
これで最後だと思うと寝るのが勿体なく感じちゃうんだよね。
結局仮眠することなく父島が見えてきました。
それにしても我ながら元気すぎる。
2日連続で朝8時半から登山しているというのに。
これが小笠原ハイというやつなのか…。
母島を出港して約2時間。
東京行きの"おがさわら丸"に乗り換えます。
こうして比べてみると、その大きさに圧倒される。
乗り換えのための猶予は1時間弱。
与えられた時間を活用して、お土産を買い足したり食料を買い込んだりします。
なのでこのタイミングでバタバタしている人達は間違いなく母島からの乗り継ぎ民というわけ。
斯くいう我々も乗船したのは出港10分前。
寝台に荷物を置いてデッキに出ると、既に端まで端まで人でいっぱい。
仕方なくテイクアウトしていたスパイシーサメバーガーを隅っこでいただきます。
島中に汽笛を轟かせると、いざ出港のお時間。
いよいよ小笠原とお別れか…。
ここ父島でも盛大なお見送りを受けます。
しかし今回父島に滞在したのは僅か1時間程度。
正直あまり思い入れもないので母島のお見送りほど感動はしなかったかな。。。
湾内を出た辺りのタイミングでそそくさと寝台に引き上げます。
往路は2等寝台を利用したのに対し、復路はワンランク上の特2等寝台にしました。
これは前回の父島旅行の際、帰りがしんどくて仕方なかったことから得た教訓です。
ちなみに差額は1万円。
おかげで昼寝が捗りました。
シャワーで汗を流して一休みしていると、この旅行ラストとなるサンセットチャレンジの時間に。
どん。
これはサンセットチャレンジ文句なしの大成功といっていいでしょう。
またしても西側のデッキは人でいっぱい。
まだ出港から3時間しか経っていないから元気が有り余ってるんだろうなぁ。
往路で日没を見てる人なんて殆どいなかったぞ。
甲板に上がってみると、ここも夕陽目当ての人だらけ。
あと18時間は携帯の電波が繋がらないので、サンセットチャレンジは船旅の数少ないエンタメなのでしょう。
マジックアワーを最後まで満喫した後は、父島のスーパーで調達したカップ麺で晩御飯。
だってレストラン割高なんだもん…。
日が沈んだ後は時計を一切見なくなるので、眠くなってきたタイミングで寝台に戻り「あと半日後は東京の汚い海の上かぁ」と嫌なことを考えながら寝落ちしました。
6日目に続く、、、