近頃怒濤のようにライナー列車の乗車記を更新しています。
今回はJR東海地区の中央線を走る"ホームライナー瑞浪号"。
名古屋と岐阜県の瑞浪を結ぶ列車で、
下りは夜に3本、上りは朝に1本がそれぞれ設定されています。
ちなみに瑞浪駅は多治見の2つ松本寄り。
名古屋から50kmの位置にあります。
それでは上り唯一の"ホームライナー瑞浪号"に乗っていきます。
使用車両は"特急しなの号"に使用される383系。
ずっと乗りたかったんよ。
個人的なことで言うと、
これでJR東海の特急車両に全部乗ることができました。
"特急ふじかわ号"の373系は数え切れないくらい乗ってるし、"特急ひだ号"のキハ85系には3年半前に乗っています。
乗車記には起こしていないけれど、
"特急あさぎり号"の371系には中学・高校の頃に何度か乗りました。
どれも車齢は25年オーバーなので置き換えも遠い話じゃないかも、、、
話は戻って、
幕はシンプルに「ホームライナー」のみ。
383系によるホームライナーは、
朝はこの"瑞浪2号"と"多治見2号・4号"
そして夜の"中津川1号・3号"の合計5本。
下りの"ホームライナー瑞浪号"には、あろうことか313系が使われているので乗ろうとしてる人は注意が必要です。
本来座席は指定されているんだけれど、
ご時世の影響でライナー券さえ持っていれば、どこに座ってもOKという制度に変わっています。
予想通り車内はガラガラだったので、
車両後ろ寄りの進行方向右側に腰を下ろします。
383系のデビューは94年。
座席を含めて車内各所からJR初期の香りがします。
僕の好きなJR第一世代と呼ばれる車両のひとつ。
いつの間にか首都圏から姿を消してしまいました。
8:45 車内は貸切状態で瑞浪駅を出発。
6両編成で、内1両がグリーン車を連結しています。
ホームでの様子から察するに、乗車人数は各車両1〜2人くらい。
グリーン車は指定席扱いなので残念ながら青春18きっぷでは乗れません。
瑞浪駅前のベーカリーで買ったパンと共に383系を楽しみます。
始発駅を出る時間がライナー列車としては遅めなので、最も乗り鉄に適しているかも。
"ムーンライトながら"亡き今、名古屋前泊もしくは夜行バスは必須になるけれど。
多治見でそこそこの人数が乗車。
そら始発でライナーを2本も設定するわけだな、と納得できました。
そんな多治見を出ると車窓は一変。
岐阜〜愛知の県境に近づくと、さっきまで街中を走っていたとは信じ難い光景が広がります。
もう渓谷やん、と。
そしてこの区間は急カーブの連続。
383系は特長のひとつである振り子機能を余すことなく発揮し、特急列車並みの速度で駆け抜けます。
9:06 高蔵寺駅に到着。
この辺りになると名古屋まで快速に乗れば30分程度なので、新たに乗ってくる人は少なくなります。
ちょうど愛知環状線が同時に到着。
対面乗り換えのサービス付きにも関わらず、見えた範囲では誰一人乗ってきませんでした。
この列車、JR東ならとっくに廃止されてるだろうな。
車窓に広がる建物の密度が増し、高速道路をくぐると名古屋の中心部が近いことを予感させます。
高蔵寺発車時点で車両には10人ほど乗っていました。
名古屋市内に入り、
大曽根からほぼ各駅に止まります。
金山で名鉄線と合流。
すれ違う電車もグッと増えます。
写真2枚目では新幹線の線路と並走し、名古屋はもう目の前。
なんだか乗りトクのホームライナーではなく、本業の特急列車に乗っている気分になってくるな。
瑞浪から約45分で終点の名古屋に到着。
数人が金山で降りた程度で、大半の乗客が名古屋まで乗り通していました。
個人的な感覚として45分はちょーどいい。
18きっぷで乗れる、
振り子性能を用いた走りを味わえる、
全区間に渡って結構飛ばしまくる。
これで追加料金330円だなんておトクすぎる!
名古屋に着いた"ホームライナー瑞浪2号"は、折り返し"特急しなの号"として長野を目指します。