「 堕胎は最大の盗罪である」
「 堕胎は最大の盗罪である」
人間は、神の生命が天降って来て、そして神の生命の個性的顕現として、
その人で無ければ出来ない特殊な個性を与えられ、
使命を授かって地上に顕現しているのである。
この事実の内にこそ人間生命の尊重の根拠があるのである。
唯物論的人間観ではその根拠が失われてしまう。
指紋の同じ人間が一人も居ない、それと同じ様に、全ての人間は、
神から与えられた使命が異なるのである。
だからその人間が出現して来つつあるのを途中で殺す、
言い換えると堕胎する ―― 人工妊娠中絶するということは、
せっかく神が個性を与えて特殊なる使命を
与えて神の生命が自己実現して来ようとしているのを中断してしまうことになる。
それは取返しのできない過ちをしたことになるのである。
その人間の魂は、別の人間を以ては代用することの出来ない、
全然違う個性と使命を持って生まれて来るのであるから、
彼は絶対価値の生命である。
かけ換えのない、代用品の無い貴い生命であるのを殺して仕舞うというのは、
神の計画に対する非常なる反逆であるということになるのであります。
人間の魂は、肉体を殺しても死なないのである。
だから堕胎して胎児を殺しても霊魂は霊界で生きて居り、個性は存続している。
けれども、彼が地上に天降って出現する筈であった時と場所は二度とないのである。
同じ機会というものは再度ない。
若し中絶して霊界へ帰った魂がもう一ぺん出直して地上に生まれ出て来る時には、
もうその前回とは全然異なる環境であり、異なる時代であり異なる場所であるから、
その魂を磨くべきすべての資料が違ってくるのであって、
二度と代用される環境も機会も無いのである。
それ故、彼にとって絶対価値の魂が、二度とふたたびない時と場所と条件とに
触れるべく出現して絶対的価値ある使命を果そうとしているのを、
それを中断してしまうのが堕胎なのであるから、これは絶対価値を奪うものであって、
何億何兆円の価値あるものを奪うよりも
尚一層大なる盗罪であると言わねばならないのである。
親殺しの尊属殺人刑が廃止されて普通の殺人犯と平等に判決されたが、
尊属は大抵、地上で長く使命を果して来た人たちが多いが、
胎児は前途に一層多くの、かけがえのない遂行すべき使命をもっているのであるから、
普通の殺人よりも、もっと彼から奪う事が大であるから最も大なる犯罪である。
胎児を見殺しにしている。
1日2000人以上の赤ちゃんを・・・