緊縛事故・・立場立場で対応が違う件。 | 体験的SM論とSM事故&緊縛事故などのトラブルについて

緊縛事故・・立場立場で対応が違う件。

緊縛事故に関しての立場とは・・・。

 

まず、事故の際に緊縛をした縛り手という立場と、縛られて後遺症を負った受け手という立場。

縛りの場所を提供し、その場にいるサロンやSMバーなどの責任者。

サロンや店をレンタル的に借りている場合は、縄会の主催者。

その現場に居合わした事故の当事者ではない人・・・に分類されます。

 

人は、自然に自分の立場での尊厳や利害を考え行動します。


まぁ、例えば外交において各国が自国の利害を正義として行動し話し合う様に…。


個人においても然り…。


これらの人は、全てその現場に介していても、それぞれ目の前で起きた緊縛事故に対する考えや対応も変わっていくのです。

まして、自分が当事者や自分の店やサロンで事故が起きた時によ〜く分かるんですよね。

 

また、事故に居合わせた人でも、その事故を「明日は我が身」と考えるか、「自分には関係ない」と考える人かで事故に対する考え方や対応も異なっています。

 

また、縛り手がアマチュアかプロの緊縛師かで違います。

まぁ、はっきり言えば、プロが事故してしまった時に「プロなのに事故して・・」と言われたくないという気持ちになる人もいれば、プロなのだからよりちゃんと対応しようと考える人もいるのです。

それどころか、ショーパートナーに対しては、平時に整体などのケアーをしている人もいます。

まぁ、逆に、ショーパートナーさえ使い捨てにしたり、受け手のせいにして責任逃れするプロやアマチュアもいて…、認識や考え方にズレを感じる場合も有ります。

 

なぜ、こんなことを書くかというと・・・、私が緊縛事故への取り組みを表に出した13年前には、縛り手はプロもアマチュアも事故は隠す人が殆どで、「事故は受け手に責任がある」と、縛り手もその場の責任者もその場に居合わせた縛り手も、ほとんどの人が、縛り手は偉い存在だから事故しても受け手ほ文句言うな的な風潮も強かったのです。


だから、リスク回避の話や事故後遺症を負った人への早期回復整体をする私に対して、殴り込みをしようとした人たちもいたくらいですからね。(苦笑)


受け手だって、周りから「ゴールデンの所に整体に行くならば村八分にする」等いろいろ言われるので、うちに来る受け手も秘密で来ていた人も多くいましたからね。

 

そして、現在の様にやっと「事故に注意し、事故の際にはちゃんと対応しよう」という「建前」が出来ても立場立場で考えが微妙に違うのです。

 

例えば、あるサロンや店の責任者は何とか対応をしようとする人がいるかと思えば、ある責任者は「縛られたら2~3日は痺れて当然」と言い切る人もいるのです。

そして、そのサロンや店でしか縛られない人は、その当たり前という言葉を信じてしまうのです。

これは受け手の中でもキャリアや見識を持っている人と、初心者や井の中の蛙状態になっている人で認識も変わってしまうのです。

 

だから、一堂に介して話している時に同じ言葉を話しているのに立場が違うことで、その「言葉」に関して違う認識を持ち、なおかつお互いに共通の認識でいると勘違いしたり、「利害」で違う反応が出て、結果すぐの対応が出来なかったり、その後の治療や精神的金銭的対応も変わってしまっているのです。


そしてもう1つ。

隠す人は、より狡猾に細工をするんですよね。


もちろんどんな立場でも、自分に不利益になろうとも「誠意」を示せる人も居ますが…。


縄会に参加する時やパートナーを見つける時は、相手の言葉を鵜呑みにするだけでなく、その人の行動をも観察し、その人の本音や利害が何処に有るのかもよくよく考えてからにしてほしいと思います。