SMをするならば、ある程度は身体の構造にも興味を持って欲しい。 | 体験的SM論とSM事故&緊縛事故などのトラブルについて

SMをするならば、ある程度は身体の構造にも興味を持って欲しい。

12年半前になりますが…、私が表に出て緊縛事故の早期回復整体のボランティアと、事故減少の為の啓蒙活動を始めた頃、何処を縛ったら事故しやすいのかを意識した縛りをする人は少なく、私がSNSや講習会、そして三和出版さんから「すぐデキる!縛り方マニュアル『リスク回避編』」を出した事でかなり広まって来て…、今では「ゴールデンさんも指チェックするんですねぇ」なんて言われてしまう位になりました。(笑)

どこに縄を当てたらいけないとか、指チェックなども私が考え始め広めたんですけどねぇ。(苦笑)

 

そして、腹パンとか頸動脈締め、鞭打ちとか性感開発とか…色々なブーム?が来て…、皆さんショーやDVDを観て見様見真似でやるようになったみたいなのですが…、中には危険極まりない行為も目に付く様になってしまいました。

 

何故緊縛で色々な状態が起こるのかの理由も考えず…、縛る時に腕や足の可動範囲を考えなかったり…、それが事故に繋がったり。

腹パンが子宮を揺らす性感開発方法だと勘違いしていたり…。

頸動脈締めで落とす事が凄い!と勘違いしていたり(私は脳への影響を考えて落としません)、呼吸管理と称してやたらと口や鼻を塞いだり肺を押さえようと背中の踏み付け方も知らず肋骨大丈夫なの?てな踏みつけをしたり…。

何しろ緊急時の処置は知らない&興味もない…、脳に対する弊害を考えない…。(苦笑)

鞭で、さすがに頭部はヤバいと思っても、関節部分や、特に腹部に(私は腹部=ウエスト周辺と言っていますが)鞭で打ったり狙ったりして…。

腹部の上部には肝臓が、ウエストの後側両サイドには腎臓が有るので、うちでは尻を打つ時はウエストには届かないように、巻き鞭もウエスト周辺には入れないように教えているのですが・・。

鞭で血のション◯◯が出たと笑って喜んでる女王様までいる始末…。(苦笑)

心臓や肺は肋骨で守られているけど、筋肉をしっかり鍛えてなきゃ肝臓や腎臓は守られいるとは言えないと思うのですが・・。

 

まぁ、詳しく知らないくせにここには〇〇神経が通っているからここを注意すべきとか…、緊縛による神経症を縄跡を見て冷やすべきと言ってしまったり…、付け焼き刃の知識をひけらかしてミスリードしたり・・、そうそう、普通のS◯Xでも腟内をやたらと掻き回す人もいますからね、まぁ世間はそんなものだと言ってしまえばそうなんですが…、

真に受けて問題を起こす場合もあるのです。

 

特に鞭や打撃系が危険な事くらい…、格闘技や、そうボクシングでも観てれば分かってるはずなんですよね。(苦笑)

 

S◯XもSMも人の身体をあずかっている行為。

 

縄筋や鞭の打ち方、色々なテクニック云々の前に、ネットでも良いから、少しは身体の構造に興味を持って欲しいものです。

 

SMは危険な行為が多くあります。

それを踏まえてSMを楽しんでほしいと思います。