「泡沫候補」とは立候補しても泡のように消えてしまい落選する候補」という意味。

自民党総裁選で「泡沫候補」という言葉はふさわしくないかもしれないが、「泡沫候補」的投票数しか得られなかった候補者がいる。

 

まず、国会議員票16、党員票6の計22票で最下位だった元官房長官の加藤勝信氏。推薦人が20人いたはずなのに、国会議員票16というのは解せない。最低でも20票(推薦人)+1票(本人)の21票なければならない。5人が造反して他の候補者に入れたというこことか。立候補しなきゃよかった。ああ、赤っ恥。

 

総裁選3回目だというデジタル大臣・河野太郎氏だが、22+8=30票で、下から2番目、つまり9人中8位と「泡沫候補」的 に成り下がった。紙の健康保険証を廃止しマイナンバーカード保険証に一本化すると意気込んでいたが、これも強引で国民の理解を得ることは難しいだろう。

 

河野太郎、前回2021年総裁選では、1回目の党員票では断トツトップ169票、岸田文雄氏との決選投票では敗れたが地方票では39対8で圧勝していた。しかし、今回はよもやのブービー賞。

 

下から3番目はまさかの上川陽子氏。初の女性総裁をと期待されたが、残念。だが、次もある。次の次もある。高市氏よりふさわしいのは上川氏だ。がんばれ。

 

その高市早苗氏、1回目の投票ではいきなり、72+109=181票でダントツトップ。2位の石破茂氏が46+108=154票、3位が小泉進次郎氏で75+61=136票だった。

 

上位2人、高市早苗氏と石破茂氏の決選投票。1回目国会議員票で大きくリードした高市早苗氏が初の女性自民党総裁か。地元奈良県では自民党関係者がフライイングで万歳三唱とか、高市氏の同級生という女性が紹介されていた。大騒ぎ。高市市新総理誕生で沸く奈良県だったが。。

 

しかし、高市早苗市では選挙を戦えないということか、あるいは靖国神社参拝を公言する高市氏が敬遠されたということか、蓋を開けてみれば、石破氏が189+26=215票、高市早苗氏が173+21=194票。「土壇場の大逆転で」(マスコミの表現)で石破茂氏が新しい自民党総裁に選出された。

 

先に行われた立憲民主党の代表選で選出されたのが野田佳彦氏。党首討論などで高市氏では太刀打ちできないと判断されたのかもしれない。

理論派の石破茂氏vs野田佳彦氏、何とバランスの取れた代表であろうか。顔まで似ている。外国の人たちは2人の顔を区別できないだろう。

 

今回の逆転劇で、高市氏がもう総裁選挑戦などできないだろう。女性初の自民党総裁なら上川氏の方が。。