答は、盛岡第四(だいし)高校。

甲子園には、1994年の第76回全国高等学校野球選手権に出場し、1回戦山陽学園(広島)に6対3で勝利。 2回戦水戸商業(茨城)に0対1で敗退した。 夏の選手権に出場した岩手県の公立高校は、あれから30年近く経つが、それ以来まったく出ていない。すべて私立高校だ。

 

盛岡四高の監督はS氏。前任校は釜石高校。釜石高校では監督として、2016年、釜石で20年ぶり2度目のセンバツ出場をはたし、さらに小豆島(香川)との21世紀枠対決で2-1、歴史的勝利を飾った。

 

彼はその年、いやその前年だったか、講師だったが、教員採用試験に合格、晴れて新採用教員となった。さらに同高校に勤務する女性教員と結婚もした。順風満帆とはこんなことを言うのだろう。

 

監督として甲子園出場、しかも母校(公立高校の)を率いる。母校の監督として甲子園出場、こんなことはめったにないことだ。しかも、しかも、甲子園で初勝利。あの大船渡センバツベスト4の監督でさえ成し遂げなかった釜石高校の甲子園1勝。

 

さらに、結婚、新採用という人生の吉事を一挙に4つも5つも実現したスーパーティーチャー。当時はかなり注目された。口の悪い同僚たちには、もう一生の運を使い果たしたな、などと言われたようだ。

 

今大会開会式直後の1回戦で敗退するとは。

今は試練と思い耐えることだろう。指導者としてこの後長いのだ。

 

今日の結果、1回戦1試合だけ。

盛岡四高 002 010 000=3

花巻農業 001 000 23×=6