日枝神社は日本各地にあるようだ。最も有名なのは東京赤坂にある日枝神社だ。数年前まである大学の嘱託職員で、赤坂キャンパスにもよく行ったが、その時に日枝神社を参拝したものだ。

 

東京のど真ん中にある神社だが、緑が多く、敷地も広い、堂々とした神社だった。由緒ある神社のようで、大安の日など、何組も神前結婚式を挙げるための行進に出くわしたものだ。

 

赤坂の日枝神社と同じ系列なのか、遠野市にも全く同じ名前の日枝神社がある。今日はその日枝神社の例祭。板沢しし踊りが11時45分から奉納するというので11時頃にでかけた。

 

日枝神社に着きまずは参拝しよう。お賽銭を投げ入れ、鈴を鳴らす。2礼2拍手1礼に則って参拝する。すると、神社のハンテンを着た女性がありがとうございますと言いながらビニール袋に入った何かを渡す。

 

「えっ、お祝いを用意してませんので」と言い、辞退しようとすると、「ご参拝の御礼で、皆さんにお渡ししている物です。オヤツにどうぞ」と言われる。見ると、周りの人も同じものを手に持っている。

 

中身を後で確認したら、串団子3本と缶飲料が入っていた。これを幼児を含む参拝者全員に配るとは、日出神社太っ腹!

 

拝殿では神事が執り行われているようだ。この後板沢しし踊りなのか。しかし予定時刻の11:45になっても神事は終わらない。

やがて神楽が始まった。飯豊神楽のようだ。外は小雨が降り続く。早くしし踊りを始めてくれないと踊り手の衣装が水を吸って重くなる。小さい子どもたちもいるから気の毒だ。

 

12:20頃にやっとしし踊りが始まった。予定より30分以上も遅れている。

 

 

踊りの途中でお花のご披露。3千円なら3万円と10倍の金額を口上で述べて謝意を現す。日枝神社からの奉納御礼の金額もわかったが、なんと上郷町の日出神社の奉納御礼の2.5倍だった。日枝神社太っ腹!

 

さらに子どもの踊り手全員にご祝儀袋に入った祝い金を渡している。たぶん千円か二千円が入っているだろう。まだ足元がおぼつかなく、ただ歩いているだけの幼児にも配っていた。日枝神社太っ腹!