今日も午後から傍聴席へ。
N田議員が質問中だった。最後の方、少しだけ聴いていた。遠野市の農地を守り、人材を育てたい。農業に未来はあるかなど。
流れの中で「薬と酒を交互に飲み」や、「ひざが痛い、腰が痛い、首は回らなくなる」など、N田議員独特のユーモアに思わず笑ってしまう。30年間議員活動を続けているというN田議員。「重鎮」という言葉がふさわしい議員になった。
T本議員は婦人消防協力隊について問う。婦人消防団ではない。婦人消防協力隊。たぶん火事の現場に立つことはない。いわゆる後方支援的に協力する組織だ。
婦人消防協力隊の人数は平成31年に364人だったが、現在は163人と激減している。存亡の危機だ。活動実績や活動資金(謝礼金)、今後の方向性など。
T本議員の質問のおかげで、婦人消防協力隊に初めて光が当たてられた。弱い立場にも目を向ける、議員の優しさが現れる質問だったと思う。
一般質問のトリはS木D郎議員。人口減少問題とその対応策について市長に質す。遠野市の現在の人口は24,246人。2050年には15,000人とか。人口減少に歯止めをかけるべく横断的プロジェクトを立ち上げることをサジェストするが、市長はそれぞれの部署で最善の施策で対応していると言う。徐々に一般質問が白熱化してくる。
市長の答弁も力が入ってくる。それまで市長の答弁は分かりやすく簡潔な答弁が多かったが、徐々に長くなってきた。声も大きくなってくる。D郎議員は矢継ぎ早に重要課題について質問する。遠野コンテンツを活かしたシティプロモーションの実施状況は?遠野市から他地域への若者の転出状況、その原因について、など。まさに真剣勝負。「丁々発止」とはこんな議論のことを言うのだろう。
小さな拠点による地域づくりの、地域おこし協力隊の任用について、地区センターに配置することは可能かなど。市長は答える、「地域おこし協力隊を地区センターに配置することは可能である」と。
そして、最後は下水道使用料の値上げについて質問する。このままでは財政破綻を起こす、いや下水道使用料についてはすでに一部財政破綻。値上げせざるを得ないという。来年の10月に市長選が控えるが、市長選は二の次。それでも値上げを市民にお願いするのか。市民への説明責任があるが、どのように果たしていく?
いやあ、無責任な言い方になるが、2人の白熱した議論は面白かった。これぞ一問一答の良さだ。原稿を読むのではない。事前通告云々ではない。それぞれ思いの丈をぶつけあった一般質問だった。
議員の皆さま、2日間おつかれさまでした。