K池T信議員の一般質問は、途中からだったが、遠野テレビで見ていた。「馬パラチフス」ということばを初めて聞いた。馬の伝染性疾病だという。

最近よく耳にするのは「豚熱」。一頭でも感染すれば大量に殺処分となる。栃木県の那須塩原市などで3万4千頭も殺処分されたという。豚34,000頭とは気の遠くなるような数字ではないか。恐ろしい数字だ。

 

K池T信議員の質問によると、遠野市では平成20年に荒川牧場で馬パラチフス発症馬が出たという。なんと41頭の馬が安楽死(殺処分)処分を受けたという。初めて知った悲しい過去。馬主さんの落胆はいかばかりだったか。補償が1,256万円だったという情報も公表されたが、十分だったとは思われない。

 

あれから16年。3月に遠野市内で馬の伝染性疾病の報告がなされた。幸い馬パラチフスではなかったようだが、平成20年当時もなかった対策マニュアルが、今もない。馬が41頭も殺処分された過去が全く生かされていないということ。市長は憤る。マニュアルは今作成中だという。なんとしてでもマニュアルをきちんと整備しておくことが必須だ。

 

午後の途中からは傍聴席で聴く。

K林議員はモニターを使っての質問だった。一般質問でモニター使用可となった年も最初にモニター使用したのがK林議員。ただ、それほど効果的使用だったとは思われない。今回も同様に感じた。

 

K林議員らしい質問だった。「映画やテレビ番組等のロケ誘致などについて」。市長の答弁により、3月にふるさと村などで撮影された「母の待つ里」というNHKの番組のことを知った。K林議員もエキストラ参加だったようだ。

 

調べてみると「母の待つ里」は浅田次郎原作。キャストは中井貴一、松嶋菜々子、宮本信子、佐々木蔵之介など。宮本信子は10年以上前だったか、「続遠野物語」でも遠野での撮影があった。

 

私は旬菜和田で食事中だった。そのとき宮本信子ともう1人の女性が入って来た。写真を撮ってもいいだろうか。あわよくば一緒に写真を撮ってもらえるだろうか。我々の浮かれ気分とは違い、宮本信子は不機嫌そうだった。店主から写真撮影は止められた。写真はNG、事前にそう言われていたのかもしれない。宮本信子のあの仏頂面は印象を悪くした。

 

K林議員の2つ目の質問は「プレコンセプションケア」について。議員も認めた「またカタカナ語ですが~」。「プレコンセプションケア」とは何?略して「プレコンケア」か、あるいは「PCC」か。議員の質問の中で説明があったが、そんな意味だったのか。知らなかった。

 

コンセプションは概念とか観念とばかり思っていたが、受胎、妊娠という意味もあった。プレは前を表す接頭辞。つまり、日本語で言うと「妊娠前の健康管理」。

 

K林議員の先進的一般質問はさらに続く。今度はHPV検査。これも聞きなれない検査だ。ヒトパピローマウイルス検査だという。

 

一般質問を傍聴することは、とても刺激的だ。勉強にもなる。新しいことばに接する、さしずめ一期一会ならぬ「一語一会」かな。