県内各地の時報メロディー;

すでに別の曲に変わっている所もあるかも知れません。また、同一市町村でも地域ごとに違っている所もあるでしょう。ご承知おき下さい。

定番の「ウェストミンスター寺院の鐘」や「家路」など以外で、地域密着型の時報メロディーを挙げてみます。

 

盛岡市 「春まだ浅く」(石川啄木、古賀政男)、「イーハトーブの風」(あんべみつとし)

久慈市 「あまちゃんのオープニングテーマ」、「潮騒のメロディー」(朝ドラ)

種市町 「南部ダイバー」(朝ドラ)

北上市 「北上夜曲」(安藤睦夫)

花巻市 「星めぐりの歌」(宮沢賢治)

大槌町 「ひょっこりひょうたん島」(ひょうたん島のモデルとなった宝来島あり)

 

だったら、遠野市は「遠野物語」(あんべみつとし)で決まりだろうと思う。しかし、実際は「星屑の町」(三橋美智也)。

 

「星屑の町」もいいが、もう三橋美智也を知る人は高齢者だけ。「上海帰りのリル」も知らない、東条寿三郎も知らない。もちろん「星屑の町」と遠野市の関係も分からない。「星屑の町」は十分にその役割を果たした。そろそろ遠野市は時報メロディーを「遠野物語」に変更してもいい頃だろう。

 

「遠野物語」は高校生(大学生かも)のひと夏の想い出。遠野で女性と出会い、いっしょに福泉寺や笛吹峠などを訪れる。

「人を傷つけてもそれを思い出にしたかった」という男性。「またいつか会えるかしら」と言いながら女性が泣く。「きっと迎えに来るよ」、そう云って男は黙る。

しかし、男はその後女性を迎えに来ることはなかった。遠野の人間にしてみたら、許せない身勝手な男だなと思う。

 

 

 

 

 

 

しかし、「遠野物語」には女性側の視点に立ったアンサーソングがあった。あんべみつとしが歌う「遠野物語第二章~手紙~」だ。せつない手紙だ。

 

                                       

ところで、「遠野物語」はあんべみつとしの「遠野物語」の他に、まったく別の歌、NSPの「遠野物語」(作詞・作曲天野滋)、演歌では永山洋子の「遠野物語」(作詞:木下龍太郎,作曲:船村徹)があるのをご存じだろうか。YouTubeで聞けるのでそれも張り付けておこう。