検挙数の最も多い違反はスピード違反だろうか?

No、一番多い違反は一時停止違反だそうだ。2番目が速度超過、3番目は駐車違反だという。

 

「止まれ」や「STOP」など標識のある所では必ず停止線の手前で一時停止する。誰もが分かっていること。左右の安全が確認できる3秒ほど停止する必要がある。

 

停止線で止まっても前方左右の状況が確認できない時は、ゆっくりと進み、左右の安全を確認する。そこでまた一時停止。つまり、「2段階停止」である。

 

踏切も一時停止が必要な個所である。これも分かりやすい。誰でも知っていること。中には遮断機や警報器のない踏切もあり、一時停止は自分の身を守ることにもなる。踏切で一時停止しない人は滅多にいないだろう。

 

しかし、歩行者が横断歩道を渡ろうとしている時、一時停止しない車はよく見られる。また、歩道を横切って店や自宅に入る時も、歩行者や自転車がいれば一時停止しなければならない。

 

さらに、横断歩道ではないところでも、幼児や児童、高齢者、障がい者が横断しようと立っている場合も一時停止が必要だ。近くに横断歩道があるのだからそこを横断すべきだが、それでも一時停止しないと違反になる。歩行者優先、歩行者保護の原則なのだ。

 

たとえ、「歩行者横断禁止」の標識があったとしても、横断する歩行者を見た場合、自動車は徐行や一時停止が必要となる。歩行者保護が優先される。

 

私が朝夕よく通る道路では、建物の陰に隠れるようにパトカーがよく停まっている。パトカーは横断歩道を渡る歩行者とそこを通行する車両に眼を光らせているようだ。近くに中学校があり、高校生の通学路でもある。朝夕は中高生の自転車や歩行者で混雑するところだ。

 

横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいるのに、車は一時停止をせずに通り過ぎる。すると、すぐにパトカーがその車を追いかける。「歩行者保護違反」や「一時停止不履行」と言われ、反則切符(青切符)を切られる。2点減点、反則金7,000円だ。

 

今日もそのような違反車両を見つけたようで、安全な場所に誘導されている車があった。あそこなら1時間も見張っていたら何台かは確実に検挙されるだろう。

 

横断歩道の近くでスマホをいじっている人がいたらどうする。横断歩道を渡るのか渡らないのか分からない。それでも、やはり一時停止をする必要がある。3秒ほど停止すれば、その歩行者が横断歩道を渡りたいのか否かがわかるはずだ。

 

一時停止した車に「どうぞ、どうぞ」と、車に通行を促す歩行者もいる。そんな場合でも一時停止したまま動かないでいた方が無難である。検挙された場合、歩行者がどうぞと手で合図したと言っても通用しないだろう。