盛岡誠桜高校が不祥事(疑われる事案)の調査や報告に応じていないとし、日本学生野球協会は校長を約6週間の謹慎処分にするという。

 

おっと、そうきたか!

校長を処分するとは前代未聞。そんな権利が日本学生野球協会にあったのか。

 

校長は以前は野球部長も兼ねていたが、現在は野球部長は退任し、腐っても鯛(変な表現だ)、いや、一国一城の主、校長だ。

 

元野球部長とは言え、日本学生野球協会はただの校長を処分できるのか。謹慎処分とは具体的に何だろう。校長の職務を果たすな、学校に出てくるな、自宅などで謹慎しろということか。

当の校長は名誉棄損だと反発している。

 

盛岡盛桜高校にも言い分があるようだ。50ページにも及ぶ「報告書」は提出済みだという。しかし、高野連は「報告書」とは認められないとし、再提出(あるいは再々提出か)を命じている。だが、学校側はそれに応じない見込みのようだ。

 

いやはや大変だ。天下の高野連にたてつくとは。これも前代未聞。センバツ東北枠3校を勝ち取ったが、今や高野連の大怒りを買い、また2校枠に減じられるかも。

 

この、いわば”大喧嘩”に着地点があるのか。もはや両者とも挙げたこぶしをおろせない。このままでは高野連は野球部に処分は下せない。今のところ野球部員にペナルティはなく、春季大会出場はできるという。高野連も野球部に処分が下せない、及び腰であるようだ。

 

盛岡盛桜高校は元は女子高校、ずっと昔は久保学園だった。平成25年に共学となり、その年に野球部が創部したとしても歴史はまだ10年ほど。もちろん甲子園出場の経験はない。それでも最近は県内外のリトルリーグなどから有力メンバーが集まり、県大会上位に進出することも多くなった。

 

もしこのまま膠着状態が続くのであれば、校長6週間の謹慎処分の後はどんな処分が下されるのだろう。あるいはそれ以上の処分なしで終わってしまうのか。

無責任極まりないが、外野で見ている分には面白い。高野連(あるいは日本学生野球協会)と校長のメンツをかけた戦いとなる。