X(旧ツィッター)やFacebookなどSNS上にコロナワクチン接種の副反応、後遺症や健康被害などが毎日のようにアップされている。

 

発熱や倦怠感、接種部位の腫れや痛みなどはほとんどの接種者が経験したことだろう。それだけなら特にどうということはない。2、3日後には普通の体に戻り、何事もなかったかのような普通の生活に戻る。

 

しかし、全国には接種後の後遺症に苦しんでいる人も多いようだ。1年以上も寝たきり、あるいは車いす利用者になった人もいるという。癌が急速に進行する、いわゆるターボ癌(そのような用語は医学用語ではないそうだが)で苦しんでいる人もいる。

 

ワクチン接種後に副反応がすぐに出るとは限らない。遅発性というのだそうだが、接種後数年を経過してから発症するものもあるという。時限爆弾とも言われるゆえんだ。

 

最悪の場合、ワクチン接種後に亡くなる人もいる。八代亜紀など演歌歌手が1週間の間に3人が亡くなった。ワクチン接種の有無は分からないが、ワクチン接種による死亡ではないかと騒ぎ立てる人もいる。

演歌歌手だけではない。多くの芸能人や文化人なども昨年は亡くなる人が特に多かったとか(統計的に断定するものではない)。

 

ワクチン接種後に死亡した場合でもワクチン接種との因果関係が結論付けされない場合も多い。その場合は単に「ワクチン接種後に死亡」とされる。「ワクチン接種が原因で死亡した」との確認は得られず、死亡一時金(約4,300万円)も支給されない。岩手県でも沿岸部の若い女性や、滝沢市の男性が接種後に亡くなったと聞いた(その後「ワクチンが原因」と認定されたかどうかは不明)。

 

そんな中、遠野市議会の一般質問をYouTubeで見ていたが、青笹町のS木議員(女性)がまさにこのことを果敢に市長に質問していた。

 

・コロナワクチンの安全性は?

・健康被害の申請状況は?遠野市の場合は?

・市としてもケアしていくべきでは? など。

 

同様のことを思っていてもなかなか口に出せない話題である。ネット上にはさまざまな後遺症や死亡事例が投稿されているが、中にはフェイクニュースもあるかもしれない。中には一部都市伝説化した真偽曖昧の話題もあろう。

 

多くの高齢者は自慢げに「◯回目の接種」などと言いながら接種する。あるいは接種予定の人もいる。そういう人の前で重篤な後遺症や死亡例の話などできないと思っていた。

S木議員は我々市民の、そういった声の代弁者として質問してくれたのだ。議員は市民の気持ちを汲んでこそありがたい存在となる。

 

市長答弁によると、令和5年11月13日現在、国の受理合計数9,328件数、うち認定5,051件。遠野市では、受理4件、うち医療費手当認定1件、国の審査中2件、進達予定が1件ということだ。

*「進達」とは行政機関などで、下から上へ一定の事項や書類を届けること

 

昨日「遠野市議会広報12月定例会号」が配布された。12月議会一般質問について各議員1ページで報告されていたが、S木議員のページには12月27日公表の全国のデータが掲載されている。それによると;

 

予防接種健康被害救済制度の全国の;

申請数 9,789件、そのうち認定数 5,735件(約59%)

「死亡」申請数 1,094件、そのうち認定数 420件(約38%)、審査未了420件

 

接種後の副反応疑いは;

報告数 37,000人超、うち重篤は 約9,000人

~厚生労働省新型コロナウィルス感染症予防接種健康被害審査資料および厚生科学審査会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会資料より~

 

申請数も認定数も思っていた以上に多い数字である。ただし、この数字がすべてではないだろう。ワクチン接種とは無関係であるとし、受理されない件数も受理された数の何倍もあるに違いない。

 

これらデータを見ても、まだ親や子ども、配偶者にワクチン接種を強く薦められるのだろうか。国は依然として接種を強く薦めているが。