14:00~お焚き上げ@日出神社

宮司、責任役員、事務局、総代、地元民など10数人が参加。

拝殿で宮司が祝詞(のりと)を奏上し玉ぐしを捧げた後、年末から本日までに集まった古札、注連縄(しめなわ)、縁起物などの入った箱をお焚き上げの場所に運ぶ。重い。4人がかりで慎重に運ぶ。

 

暖冬である。地面に雪は少しあるが、風もなく穏やかなお焚き上げ日和になった。

 

日出神社は心が広いと言えようか。なんでも受け入れる。日出神社関連の古札等だけではなく、他神社の物があっても問題ない。神棚の飾り物の他に仏壇の飾り物も混じっていたりする。経本や小さい卒塔婆のようなものも。何年か前は位牌まで持ち込まれていたという。

 

ビニールに包まれたもの、金属やプラスチック製の物が混じったものもある。本来なら持ち込む前に取り除いたり分別すべきものだ。少々気がとがめるが、量は少なく火力は強い。構わずに焼却台(炉)に投入し、炎の中ですべてを焼却し切った。お賽銭箱と間違って投入されたものか、焼却前に見つかった小銭、焼却後に灰の中から出てきた5円玉もあった。

 

今年は元日に地震・津波・火事と、2日に飛行機事故が相次いだ。天災は忘れないうちに起こるものだと思ったが、飛行機事故は忘れた頃に起こってしまった。本当に何が起こるか分からない、先の見えない不穏な辰年スタートとなった。

 

日出神社関係者にも新年早々悲しい出来事が起こった。お焚き上げの祭事中は誰も敢えて話題に出さなかった。悲しみをこらえて燃え上がる炎を見ていたようだ。無病息災を願い、炎と煙で身を清めた。

 

お焚き上げが終わった後、神社関係者だけ4人が社務所に集まり、善後策について話し合いを持った。今後の責任役員や総代のことなど。

 

また新しい役まわりが自分に来そうだ。年を取り、年齢制限により任務から解放されたこともあるが、新しい役割りも増えていく。もう年齢制限はないものばかり。限界集落に近いという地域の事情もあり、生きているうちはたぶん途中で交代することもないだろう。

 

まあ、できる範囲でやっていくしかない。