東 克樹
懐かしい名前を聞いた。大洋ホエールズのエースだった遠藤一彦だ。
巨人戦で先発し、篠塚のエラーで一塁に出た。続く一番高木豊のレフト線ヒットで一気に三塁を狙う。しかし、二・三塁間で突然失速、左足だけでケンケンで走っている。そのまま三塁ベース上に倒れ込み立つことができない。翌日アキレス腱断断裂だったと報道された。
遠藤一彦
ネットで検索したら、1987年10月3日のことだった。36年も前のことだ。そのシーンをテレビで見ていて衝撃を受けた。大洋ホエールズは弱小球団だったが、遠藤の活躍はすばらしくその年もすでに14勝。江川らと共に最多勝を狙う勢いがあったのだが・・・。
DeNA東克樹投手が、リーグ独走の16勝目を挙げ、自身12連勝!83年の遠藤に並んだのだ。つまり、球団史上2人目の12連勝を達成した。
これで今季の東は16勝2敗、勝率8割8分9厘。セ・リーグでは66年堀内(巨人)の8割8分9厘にも並んだ。日程的にあと1試合に投げるチャンスはあるだろうが、もう無理しなくていい。遠藤と並ぶ球団タイ記録の12連勝、堀内と並ぶ最高勝率で十分だろう。CS1stステージの広島戦に満を持して登板するのだ。
昨日、今日と胃の痛くなるような試合だった。打ち取った打球がポテンヒットとなることもある。内野手がタイムリーエラーすることだってある。リードはたった1点。ゲームセットまで何が起こるか分からない。ペナントレースも終盤にきて、DeNA打線にタイムリーがなかなか出なくなった。湿りまくり打線。いつ逆転されるのかと、冷や冷や。
しかし、中継ぎ陣、クローザーが頑張った。2人の外国人ピッチャー、エスコバーとウェンデルケンも見事な投球だった。CSにはバウアーも怪我から戻ってくるという。CS広島戦では東とバウアーで2勝、次の阪神戦にコマを進めてくれ。下剋上だあ!