国道は数キロ前から渋滞。道路の両側にある木に白い花が咲いている。満開、あるいは満開をやや過ぎた、多分サクランボの花だろう、それを眺めながら車(ベゼル)はノロノロと進む。

  30分ほどで広い山寺駐車場(立相川沿いにある、料金500円)に着くが入れない。国道にはみ出すほど車列が空きを待っている。ここはパスだ。

  門前町に入る。お土産屋や食堂が道の両側に並ぶ。客用の駐車場に空きがあれば有料で停めることができるがどこも満車だった。両側に溢れる人と対向車も相まってなかなか車が前に進まない。

  やがて山寺駅近くの駐車場に向かう右折道路が見えてきた。ほとんどの車はそれを目指して右折する。右折レーンがないため後ろの車は数珠つなぎとなるが、我慢して待つ。同乗者を降ろし先に行かせる。

  山寺には何度か来ていて分かるがここを過ぎて左折すると、立石寺に近い駐車場があるはずだ。ほとんどの観光客はこっちまでは来ないようだから車は比較的スムーズに動く。お土産屋や食堂の駐車場にも空きが見えるようになった。

  まさに根本中堂前の坂に対面した店だった。ここに停めよう。駐車レーンに頭から入ると、お店の人が出てきて300円ですという。安い。こんな立地なら1000円でも停めるだろう。門前町の同様の駐車場はどこも500円か300円だった。

  根本中堂に向かう坂道の途中にも駐車場があり、ここにも数台分のスペースに空きがあった。この状況なら当初目指していた比較的広い駐車場にも停められただろう。

  結論; 立石寺付近に駐車場はあるから、一番広い山寺駐車場、次に広い山寺駅前駐車場が満車でも、あきらめずに車を前進させること。その先には目的地に近い便利な駐車場があるから。

 

  力こんにゃく(玉コン)を食べ力身に満つ。さあ登るぞ、1000段超の石段。同行者には上で待ってるからと言い残し、老体に鞭打つように、えせ軽やかに階段を登っていく。