インチアップは車をかっこよくする常套手段。インチアップするまでもなく、最近の車は標準でも18インチなど普通にある。たとえばインプレッサでさえi-Sグレードは標準で18インチタイヤだ。i-Lグレード(これも我が愛車)でも17インチタイヤが付く。そんな中、タイヤサイズをあえてインチダウンする人は今どき少ないだろう。

 

  私のアクアは平成24年型のツーリングパッケージ(以下TPと略す)のオプション付きだ。TP車は標準で195/50R16のタイヤを履く。他のアクアは175/65R15、あるいは14インチタイヤだから、インチアップ、さらにアルミホイールと相まってかっこよく見える。

 

  先日スタッドレスタイヤから夏タイヤに替えた。ツーリングパッケージの標準タイヤではなく、以前にアクシオに履いていた195/65R15サイズ(アクシオではインチアップ)である。つまりワンサイズのインチダウンだ。扁平率が50から65となり、タイヤの厚みがぐっと増えた。車高もやや高くなったようだ。タイヤの外径も少し大きくなり、いくぶんツライチ。ちょっと見にはアクアのクロスオーバー(走ってるのをあまり見ない)に見えないことはない。つまりインチダウンではあるが、アクアにこのサイズのタイヤはよく似合うと思う。

 

   ツーリングパッケージ車は見た目で50扁平タイヤ、大型のリアルーフスポイラー、見えないところで専用サスペンション(乗り心地は悪くなる)の3点が他のアクアと異なる。

 

   しかし注意が必要で、最少回転半径が5.7mとかなり大きくなる。TP非装着車は4.8mだからその差は非常に大きい。5.7mだとミニバン並みに小回りがきかない車になってしまうのだ。コンパクトカーなのに。

 

車両価格も非装着車より10数万高くなるが、それぐらいで他とは違う、足元スッキリ、かっこいいアクアに乗れると思えば、まあ安いものだ。