いつもお世話になっております。医学科5年の松田です。いやあ、いい後輩を持ちました。
2026西医はダブルで出場し、新入生である古賀修一郎くんとタッグを組みました。結果は3位。悔しいですが、オールを持って2ヶ月の1年と挑んで、メダルを取れたことは嬉しく思います。また、自分で言うのもなんですが「新人育成」には成功したという自負があります。修一郎くんはセンスと才能に富んでいて一例にすぎませんが、うまくいったシーズンを、ここで共有させてください。後輩指導で悩む子たちの参考になればと思って、せっせこせっせこ大阪の帰りの飛行機で書きました。他大学の子も寄ってらっしゃい。thanks to ChatGPT。
自分にとってのテーマは、「自分の5年間の学びをこの二か月間で伝えきる」ことでした。
0.シーズンを通して|Goal / Good / More / Next Action
初乗艇から西医まで、乗艇後、20分程度かけフィードバックを行い、毎回 Goal → Good / More → Next Actionのサイクルを回しました。要するにPDCAです。
・Goal: 乗艇前に、その日の課題を最大2.3個設定する。練習中のフィードバックも原則このGoalに絞る。
・Good/More: Goalに対してできたこと/足りなかったことを挙げる。「Goodなし」はNG。1%でもできたことを言語化する。
・Next Action: Moreから、次回具体的に何をするか決める。Moreと合わせてよい。
・記録: ノートやスマホに以下のように毎回残す。これが最も大事。
1.導入|初乗艇〜6月前半
・目的: rowingの原理・原則と基本フォームを理解する。有酸素能力の土台も作る。
・やること: 30〜60分の低強度エルゴ(エルゴは30分単位と洗脳する)乗艇は基礎練、ハンズ・セットで止まる一本ローのみでよい。キーワードは「ハンズ」「セット」「一枚分」「ぶら下がり」。
・伝えること:「考えて漕ぐ」「バカにrowingはできない」。陸上アップ中にトップ選手の動画を見て、いい漕ぎのイメージを作る。エルゴはきつくなくて全くいいから、フォームへの集中は切らさない。
・到達目標:ハンズ→セット→フォワードの順番と、基礎練で何をしているのかを説明できること。完璧に漕げなくてよい。
オールメンで漕いで、ぐちゃぐちゃになって、「難しいねー」と言って唐津で飯食って帰る。それで最初の一週間ぐらいはいいと思います。やってよかったなと思うのは以下↓のドリル。ハンドルを紐で固定してぶら下がり、立ち上がります。
2.基礎形成|6月後半〜7月前半
目的: 基礎練で覚えた動きをオールメン、フルプッシュでも再現し、艇速につなげる。
やること: 基礎練+UT。UTは2kmから。とにかく技術意識しながらもフルプッシュ。エルゴは引き続きロング中心。時間がなければタバタや、Max2000m×3、1min.on/offなど。エルゴならハイレートやりだしてよい。
伝えること: 基礎練と通常のrowingを繋げる。UTで多少崩れてもその日のGoalを意識し続ける。
到達目標: UTでもフォームを再現でき、自分からGood / More / Next Actionを考えられる。
☆ ミーティング
乗艇に行くまでの時間を取れなかったときは、エルゴのほかに、大学のPBL室でミーティングを行いました。計3回ほど行ったと記憶しています。
・ 乗艇前後の10分で伝わらないことを、ホワイトボードを使って説明する。
・「こう漕げ」だけでなく、「なぜそうするのか」「今のGoalが何につながるのか」を理解させる。
・本人が「今、自分は何を練習しているのか」を説明できる状態を目指す。
・自分で解決できない疑問は、圧倒的に上手い人に聞く。
3.レースへの移行|7月後半〜艇積み
目的:UTで作ったrowingを、レースペースでも再現する。
やること: 5本10本からレースペースに慣らす。スタート20本→50本→500m→1000m TT。他クルーとの並べも行う。
伝えること: レースレートもUTと同じrowing。艇速が上がる分ハンズを速く出し、プッシュを強めるが、水とのつながりやハンズセットの順番は変えない。
到達目標: 高レートや競った状況でもフォームを崩さず、1000mの各地点でレースプランを表現できる。
理想としては3週間前に1000m TTを引きたかったですが、結局初TTは一週間前でした。そこでフィードバックを行い、各地点で意識することを決めてレースプランを組み立てました。二回目はJUNO、三回目は勝鴉、JUNOと並ばせていただきました。特に勝鴉とはボート部史に残る名勝負を繰り広げました。自分としても経験したレースの中で屈指の楽しさでした笑。
4.公式練習〜レース前
目的:レース中に覚醒することはない。見知らぬ環境でも、練習してきたrowingを100%表現する。
公式練習:本番のレーンでスタート200m。そのままノーワーク、時々5本10本を入れながら、1000m地点まで進み、見える景色を覚える。
イメトレ: ホテルで目を瞑り、呼び込み、5〜2 minutes、ロールコール、Attention → Goからレース中のコールまで再現して聞かせる。
伝えること: 本番で特別なことをしない。見知らぬ場所、見知らぬ艇と並んでも、「やってきたことを、やってきた通りにやる。」
到達目標: レースを頭の中で一本漕ぐ。本番で初めて経験するものを、できる限りなくす。
レース前:タイムスケジュールを予め作り、余裕をもって行動し、陸上アップから行う。水上は熱中症に注意。我々は50分前にけりだした。
このような感覚でやっておりました。
この結果がこちらです。いいクルーを作れた自負はあります。



