『俺なら、お前と一緒に受験勉強、頑張るけどな』



「放課後、自習室で、横で勉強するってこと?」



『そう。それも。』



「今も、時々、自習室で遭遇して、こーしておしゃべりしてるじゃん」



『そうだけど。これから、自習室きたら、ヨウスケ君と彼女が並んで勉強してる姿見ることになると、お前、自習室、来にくくなるかなって。』



「あ〜。違う自習室にいくね。」



『そーゆーの、なんか、辛くない?

堂々と勉強したらいいじゃん』



「ヨウスケとは受験ってハードルがあって、

互いのために、

良くないって感じになって別れたけど、嫌いになったわけではないし。


それなのに、横に彼女が並んで勉強してる姿を見ながらって、無理」


自然と涙が流れてきた私を


身長184cmあるノブは引き寄せて


1つ高い上から


『俺が横にいるから。好きとか嫌いとかではなくて、心配で』



「うん。ありがとう」



『一緒に勉強しよ!

俺とお前なら 

張り合うことも 

恋愛で勉強にならないってこともなく 

頑張れる気がする』



1つだけ。

ヨウスケ本人に確認させて。

ノブの言ってることがホントだったら、ノブの優しさに甘えさせてもらうね。」



予備校の寮に住んでいたヨウスケ



当時、

携帯など浪人生が持っているわけもなく、

連絡手段は、寮への電話(家族のみ取り継ぎ)か、放課後 予備校で見つけるか。



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