車内で流れる曲がユーミンから、ホイットニーヒューストンにかわり、娘からしたら、気持ち悪さのレベルは変わらないまま、山の中の定食屋についた。

すぐさま、トイレから
『山の中だけど、迎えにこれる?』


「何処だろうと迎えに行くから 位置情報送って。
馬鹿元夫には、ママから電話したらいい?」


『大丈夫。これ以上、嫌な気持ちになりたくないから、自分の口から伝える』


「そうだね。キレたら大変だから。ママが帰って来なさいって言われたとでも 適当にママのせいにしていいからね」


『うん』



山の中 本当に何もないところで、コンビニまでも距離があったが、娘は、揉め事にならないようコンビニまで移動してくれてました。


長い時間 待たせることとなりながら、コンビニで娘をピックアップ。


緊張の糸が切れた娘は、助手席で、

声を押し殺し

窓の外を見つつ、

溢れ出る涙を 拭うことすらせず、

ただ 涙を流す人形のように、

無感情に座っていました。

コンビニまでの私の興奮は、娘の止まらない涙
馬鹿元夫への怒りへと。


ただ その時は、馬鹿元夫より、娘の無機質な涙の意味を 少しでも理解したいと。