UPされた和訳は 無数にあれど
それは、和訳でなくて
ただ 直訳しただけでしょ
意味が変で繋がらなくても 和訳?
間違った方向でも
UPされてるのを読んだら
そんな意味なんだーって思う人もいる
(知恵袋にもあったけど)
和訳を終えたなら UPするなら
答え合わせしてみるべき
インタビュー、調べてみるべき
そうしないでUPするなら
一言前置き 必要じゃない?
私は考えてみる
作詞者が考えた言い回し
ストーリーにするため選んだ言葉
シーンを作るために選んだ比喩
だから 読み解いてみる
1つ1つを よーく考えて
自分が作詞者だったら
自分だったら って
そして 前回の意訳の説明の続き、2番の歌詞。
↓ ↓ ↓
Her mind is Tiffany-twisted
彼女の心は 高価な物欲に取りつかれている
Tiffany-twisted とは、TIFFANYが高価なモノを扱っていることから、高価なモノ、物欲に捕らわれている人をいう皮肉を込めたスラング。
TIFFANYのアクセサリーを身に付けているわけではない。誰もが知ってるTIFFANYを使って解りやすくしたスラングなだけ。
誰かが TIFFANYツイストとか なんとかいうアクセサリーがあるからそれを身に付けて、とか言ってたけど無関係。これは完全にスラング
She got the Mercedes bends, uh
彼女は高級車を所有してる
Mercedes-Benzは 高級車の比喩
本来メルセデスは「benz」 なのに 「bends」
となっていることで、当時ラジオ番組にスペルが間違ってると多数の問い合わせがあったのだそうだ。
それについてインタビューで、
「それについては、ふざけたシャレだ」
( mischievous play on word )と答えてる
(読みが一緒だから、の、イタズラらしい)
最初 私は、ベンツが曲がっているという感じからへこみがあるような中古の高級車を所有(got)してるのかと思った。が、どうやらここは、曲線とか曲がったベンツではなく、高級車を持ってるという比喩で、Tiffany-twisted と同系で、虚栄心に満ちていることを表してるようだ
She got a lot of pretty, pretty boys
That she calls friends
彼女は 友達だと呼ぶ 可愛い美少年が
たくさんいる(直訳)
ここも 皮肉な言い方をしている
違和感ない友達に見えるなら、あえて、
友達だと言っている、とは言わない。
友達だと言ってるけど、可愛い少年たちとは
ただならぬ関係ではないのか、みんなの手前 友達とは言ってるけど。と皮肉ってる言い方だ
boys を使っていることから 若い男の子だというのがわかるし、
この pretty pretty の繰り返しの言い方が
小バカにしてる感じ
きっと お金かなんかで 自分より若くて可愛い彼らを 好きにできる関係なのだ と疑っている
ので、ここは
彼女は 可愛い美少年をはべらせているんだ
友達と偽ってね
How they dance in the courtyard
彼らが 中庭でどう踊るかというと(直訳)
how はどのようにとか、どんな風にとか。
How to~の、~のやり方、的な感じの how
ので
中庭で踊る彼らときたら
Sweet summer sweat
この sweet は 甘い という意味ではない
真夏など 汗をすごくかき過ぎると 塩分がなくなった汗になる。それを sweet sweat と言う
アメリカならではの言い方、甘いわけではない
ので、この中庭で踊っている彼らは
休むことなく ひたすら 踊り狂っていて 汗をかき続けている様子のこと
たぶんトランス状態がゆえのノンストップ?
ので、
踊り続けて 汗でびっしょりだ
Some dance to remember
ある者は覚えているために踊り(直訳)
→ ある者は 楽しいことを思い出して踊る
Some dance to forget
ある者は 忘れるために踊る(直訳)
→ある者は イヤなことを忘れるために踊る
So I called up the Captain
それで キャプテンを呼んだ
このキャプテンを、
ボーイ長とか支配人とかに訳してる人がいるけど、これは比喩だから そうじゃない
キャプテンとは その場所で一番上の立場の人
支配人はキャプテンとは言わない
bell captain がボーイ長として使うが、
ここでは
ボーイ長ではなく、この場所の管理者
ここを管理している 仕切っている人
だから 管理者 または そこでのボス的な人
これは作詞者が、シーンに合わせて
当てはめて 立場を表した人への置き換え
"Please bring me my wine", he said
僕のワインを持ってきてください
ここで気にすべきは my(僕の)。
なぜ「a」や「the」ではなく
「my」 なのか
どれになるかで 意味が変わってくる
初めて来て 初めて頼むなら 「a」
初めて来た場所で、my wine ?
この my には きっと意味が隠されている
でも 欲しかったのは wine ではない。
それが wine ではないのは次の文からわかる
"We haven't had that spirit here since 1969"
ここには1969年以降、そんなものはない
年代物の wine のことを言っているのではない
spirit をお酒にかけて言ってるのではない
ダブルミーニングではない
だって だとしたら
その言い方はとてもおかしいから
1969年以降に何かが変わったから もうなくなった、もう扱えなくなった モノのこと
それは
Wine ではないのは確か
その確証が得たくて、みつけた、
ドン・ヘンリーのインタビューを調べ尽くしてたどりついたのが 2009年のインタビュー
インタビュアーが ドン・ヘンリーに、
「wine は spirit (蒸留酒) ではないのでは?」
と質問した時に
…that line in the song has little or noting to do with alcoholic beverages.It's a sociopolitical statement. と、答えている
(インタビュー内 一部抜粋)
インタビューを要約すると
「 僕は蒸留酒の製法と分類を正しく理解しているし、お酒も嗜む。(と前置きして)(その質問について) あなたが初めてではないが、完全に歌詞の解釈を間違って 比喩を見落としている。その部分の歌詞は 酒とは全く関係ない。社会政治的声明(メッセージ)なんだ 」
と答えているのだ
なので、
頼んだのは wine ではないし
spirit にしたのは シーンに合わせて置き換えた言葉で、お酒のスピリットを言ってるのではないということ
そして my。
my wine の 「my」が意味するのは 自分が以前から好んでいるモノを「my」を付けることで表している
「my」 がついているので、その時というより、前から自分の好むモノがあって、今も自分の好んでいるモノ。
ので
Please bring me my wine
"僕の” Wineを持ってきてください、は
新しくWineを頼むのでなく
自分のWineを持ってきてくれと頼んでいる、
ということから 変わらない好みのモノを頼んでいるということ
メッセージ要素だと
ドン・ヘンリーが言っているのだから
その Wine に置き換えられたモノというのは
" 思考、あり方 ” みたいな社会に対する自分が求めるモノ のことなのだと思う
そしてこれ。
We haven't had that spirit here since 1969
1969年以来 ここでは そんな魂は持ち合わせていない
ので、ドン・ヘンリーが言いたいのは
「自分が以前から好んでいたモノを求めたいのに、1969年以降に失くなってしまって もうない モノ」に対する 社会への不満のメッセージ
1969年に何か きっかけがあって
それ以降に何かが変わったことに 不満をもっている、事を言いたくて 比喩にしてる
それが ドン・ヘンリーの言っているメッセージということ
じゃ、1969年て何だ?何があったんだ?
て話になる。何かがなきゃ、わざわざそんな数字入れる?入れないよ。
何があって、どんな不満になったんだ?
で、わからないから調べてみた。
1969年はベトナム戦争もあるけど
音楽業界での大きな事といえば
当時 誰もが知る伝説の「ウッドストック」
ウッドストック以来、音楽は純粋なアートではなく商業目的を優先され、アーティストはそれを受けいるしかない状況にされたようだ。それが、member にとっては落胆する事だったのだろう
インタビューで
…but it was also about the uneasy balance between art and commerce.(一部抜粋)
アートと商業の窮屈なバランスについてのことでもあるんだ
と、ホテルカリフォルニアの歌詞について返答している
ので、それを感じるのはこのくだり以外他には見当たらない
それは、純粋に好きに音楽をやりたかった気持ち(wine)が、売れるための音楽をせざる得なかったので純粋な考え方(spirit)はもう失われてしまい、変化せざる得なかった、と訴えている比喩
世の中は商業的なことが優先され、純粋な考えは受け入れてもらえなくなった
という気持ちを、my wine を用いて置き換えて書いたシーンなんだと思う
そして彼らをよく知る人のインタビューでこうも言っていた
毎日 スタジオにこもる日々、
友達も失った、名声は得たけど
思い描いたものと違うのを感じていた
And still those voices are calling from far away
そしてまだ あの声が遠くから叫んでいる
Wake you up in the middle of the night
just to hear them say
ただ 聴かせたくて 深夜にたたき起こすんだ
Living it up at the Hotel California
カリフォルニアホテルで楽しんでるんだ
ここを、ホテルに住んでると訳してる人がいるが、「 live it up 」は熟語で「楽しんでる」
という意味。英語にはワードが持つ意味からは想像できない熟語が無数に存在する
そんな知識もなく ただそのワードだけの意味で和訳するのは見当違いだ
What a nice surprise
なんて素敵な驚き
これは
ここでのすばらしい ”モノ”への出会いのことを言っている
bring alibis
アリバイを作って おいで
この alibi (アリバイ) とは
人に知られてはいけないことを表している
だから 知られずにおいでということ
「s」が付いてるから 何度もおいでと誘っていることがわかる
比喩、比喩、比喩、
置き換えて、置き換えて、置き換えて。
熟語も理解して
作詞者の意図を読み解かなければ
支離滅裂だ
方向が違っても和訳、
とは、全くもって思えないし、思いたくない