fateシリーズにハマってしまった…
Fate/stay night [Realta Nua](PS Vita版OP)
大元の原作である、2004年に発売されたエロゲー。
エロゲーでありながら内容はかなり正統派のアツいラノベな内容で人気を博し、2006年にはアニメ化、2007年にはPS2に移植、2010年には劇場版アニメ公開、2012年11月には更にPS Vitaへの移植が決定している大人気作品。
主人公の衛宮士郎(高校2年生)は、幼少期に遭った大災害と、その時に自分を助けてくれた養父の影響で正義の味方願望を本気で追いかけている、ちょっと歪んだ少年です。
その少年に多大な影響を与えた「養父・衛宮切嗣」と、大災害の要因になった「第四次聖杯戦争」について描いたのが、fate/zeroです。
最初は「聖杯戦争?サーヴァント?魔術…?また設定が面倒そうだな……」と敬遠する気持ちも持ちつつ観ていたのですが、
まさかの、ミリタリーVS八極拳。
ラストバトルで主人公・衛宮切嗣(銃持ってるほう)とラスボス・言峰綺礼(神父)の戦いを抜きだした映像です。
2人のお仕事が元傭兵VS元暗殺者なので、魔術師なのにやたら肉弾戦。
10代の頃、バーチャ2やMGSにどっぷりだった私のツボにストライクでした。
そしていかにもじょいが好きそうなキャラまで……!!
SNヒロインの一人・遠坂凛の父親である遠坂時臣に召喚されたアーチャーのクラスのサーヴァント、世界最古の英雄王・ギルガメッシュ。
聖職者として自分の性質に悩んでいた言峰綺礼に、本人も見つめようとしていなかった本質を付きつける役です。
この後2人は遠坂時臣を裏切って手を組み、最終的に生き残り、10年後の世界であるfate/SNでも大活躍します。
zeroは果てしなく皆絶望に包まれて終わってしまい(脚本が虚淵氏だし)、他人の絶望を愉悦とする綺礼とギルだけが楽しんでいますが、物語全体の救済は「本編のfate/stay nightをやってね!」という感じになっています(笑)。
劇場版 Fate / Stay night UNLIMITED BLADE WORKS
劇場版アニメのCM。
綺礼は髪の毛が伸びて38歳になった姿で、ギルは絵柄のせいか逆に若返ったかのような姿でチラリと映っています。
fate/SNは3つのルートがあって、1つはzeroでもおなじみ、セイバーのアルトリアがヒロインのルート「Fate」。
2つ目は魔術師の名家に生まれた若き当主・遠坂凛がヒロインの「UNLIMITED BLADE WORKS(略してUBW)」。
3つ目は凛の実の妹だけど、養子に出され過酷な運命を強いられた間桐桜がヒロインの「Heaven's Feel(略してHF)」。
2006年のTVアニメはセイバールート、2010年の劇場版は凛ルートが元になっています。桜ルートは未だ映像化ナシ。
だけど、fate/zeroから入った人には桜ルートが一番気になると思います!!
特に雁夜おじさんファンや、言峰綺礼ファンの人には。
ラスト、主人公・士郎との死地での殴り合いが少年漫画並にアツいんです。
(↑こっそりリンク)
この戦いに入る前の士郎のモノローグもツボw
「それで、分かった。あの男とは相容れない。初めて会った時から認めるものかと反発していた。……その正体が分かってしまった。認めたくないが。どうも俺は、言峰綺礼という男が好きだったらしい。それを否定する為に、最後まで気づかないままでいる為に、必死にヤツを敵視した。」
ナイス、ホモソーシャル!
桜ルートのノーマルエンドは涙ナシには見られません。
そしてクライマックスの戦闘シーンで必ずかかるカッコいい曲「Emiya」。
劇中には使われていないけど、切嗣バージョンのアレンジ。
とりあえず、この曲がかかるバトルシーンが本当にアツくてアツくて。
奈須きのこ氏の文章もテンポよく燃えたぎらせてくれて。
SN主人公の士郎を演じる杉山紀章さんの演技力も本当に半端なくて。
ブリーチを観てたから雨竜の声として知ってはいたけれど、fateでの杉山さんの演技の見所は絶叫(笑)。
本当にボロボロになりながらも闘う主人公としての表現力が半端無い!!
その他にもSNもzeroも男性キャラの声優陣は乙女ゲーを作れそうな程に豪華です。諏訪部さんとか三木さんとかグリリバとか浪川さんとか…。
「投影、開始(トレース・オン)―――――!」みたいな中二病っぽさは随所にあり、リアル中学時代からそのテの漫画や小説を沢山見て来て大人になってしまった今、若干半笑いになってしまう部分はありますが、女性キャラも男性キャラも半端無くキャラが立っていて萌えに溢れていて、オタが食い付きそうな拳法もミリタリーも魔術も神話も歴史も盛り込み、正統派の少年漫画やラノベを思わせる熱さもあり、最終的には涙を流させるような、とにかく多くのオタの心にクリティカルヒットを放つような凄い作品です。
おまけに公式でギャグパロのドラマCDやアニメーションを作っているファンサービスぶり……!
fateを萌え目的でプレイする人は少ないと思うけれど、ギャルゲーとして見た場合は「ツンデレ好きな人向け」ですね。
女の子皆、通常の魔力や戦闘力は主人公より強いし(主人公には潜在的な爆発力があるけど)、精神的にも自立していて立派で取り乱さない!
セイバー(アーサー王は実は女の子だった設定)は無骨な武人で、一生懸命で無邪気な食いしんぼうさん。
凛は容姿端麗、成績優秀、良家の子女、気風も良しと完璧なようでいて、甘える事には慣れていなくて抜けている部分もあるまさにツンデレ。
桜は実は(ネタバレ)になるヤンデレ。
ヒロインの属性は発売された2004年当時の流行のせいなのかも?
思わず昔プレイした「つよきす」(2005年)を思い出しました。
セイバーが乙女さんで、凛が姫で、桜がよっぴー、みたいな。
男性キャラは綺礼とギルが一番好きかなー。
特に綺礼は4次(zero)の頃の悩める神父時代より、5次の自分の生き方を見据えた人の不幸でメシウマ神父38歳のが好きです。
桜ルートの綺礼が魅力的過ぎて……!
ギルは絵的にはzeroの方が好きです。
あとパロディ作品のアホの子ギルが好き過ぎて。
そんなやりたい放題の2人に悩まされる苦労人ランサー兄貴(クーフーリン)も含めた「教会組」3人が一番好きかもしれません。
兄貴はUBWで凛を助けるシーンのイケメン具合がもうね!
4次(zero)のランサーのクラス、ディルムッドがどんな異性も虜にする美貌の持ち主という設定だから、兄貴はよく「イケメンじゃない方のランサー」って言われるけど、好きです兄貴。そんなトホホ具合も。
ハマって1週間ちょっとのアツい状態で語ってみました。
サイコパス1話感想(ネタバレあり)
PSYCHO-PASS。
見逃した方、未放送地域の方も上のリンクから視聴できます


ここは甲州街道なのでしょうか?
とりあえず舞台は西新宿辺りだと予想されます。

OPに乗せながら、高層ビルの中でいろんな意味で強化されていそうな人間と闘う主人公の狡噛。
そして赤い螺旋階段の上から、恐らくこの話の重要な鍵を握る犯罪者である槙島が降りて来ます。睨みあう二人。
この物語の語り部である新米監察官・朱のモノローグで二人の因縁が語られます。
「きっと彼らは、一目見てわかったはずだ。二人は初めて出会うより以前から、ああなる運命だったんだろう。すれ違っていたわけでもない。彼らは誰よりも深くお互いを理解し、相手の事だけを見つめていた」
「おまえは狡噛慎也だ」
「おまえは槙島聖護だ」
……ジョジョですか?
(※「君はディオ・ブランドー」「そういう君はジョナサン・ジョースター」)
ジョジョ第一部のディオ&ジョナサンのホモソーシャル過ぎる関係が理想のホモォな私の腐女子係数は、ここで既に300オーバー。

プロローグ終了後は、新米監視官・常守朱が配属初日から事件のために現場に駆け付けるシーンから。
犯人が逃げ込んだこの「廃棄区画」が九龍城塞マニアには堪らなさそうですね!
攻殻機動隊の街の様子の元になった、82年の映画「ブレードランナー」の世界そのものです。

犯人…というか、街頭スキャナでの犯罪係数チェックで規定値を超えただけで保護・監禁される世界。この大倉信夫は「真面目に生きていたのになんで俺がこんな…!」とやけっぱちになり、不適合薬物に手を出し、通行人の女性を拉致して廃棄区画に立てこもります。
私には生島ヒロシにしか見えません。

新米監視官・朱は上司である宜野座に二名の執行官への指示を任されます。
執行官とは犯罪係数の高い潜在犯達を狩るために用意された、同じく犯罪係数が規定値以上の「人格破綻者」。
厚生省公安局に特別に認められ、監視の元でのみ外出が許され、それ以外は隔離施設に収容されているそうです。
そのうちの一人、ベテランの風格を漂わせる征陸が、監視官・執行官のみが持つ事を許された特殊銃「ドミネーター」の説明をしてくれます。

ドミネーター起動画面。指向性マイクでモード変更などを音声でお知らせしてくれます。
新米監視官の朱は2092年4月1日生まれの20歳のようです。
舞台は2112年という事になりますね。
「犯罪係数の低さによって裏付けられた善良かつ健全な精神と模範的な社会性、更に優れた知性と判断力を兼ね備えている」監視官の中でも、養成所を主席で卒業したエリート中のエリートである朱。

執行官の一人であるカガリが犯人を追うものの、薬物の効果なのか、犯人にはドミネーターの麻酔銃モード(パラライザー)が利かずに更に逃げられてしまいます。
朱は征陸と共に彼らを追いながら、現場の仕事について色々な事を教わります。
その中でも特に重要そうな会話が以下。
「とっとと片付けないと人質の娘がヤバい事になる」
「サイコハザード…ですか?」
「ああ、犯罪係数は伝染するからな。今時の若いもんはストレスに耐性がないからな。暴力衝動や強迫観念の影響を受けやすい」
「私…そのテーマで論文書きました」
「言っとくが、明日は我が身だぞ、お嬢ちゃん。そもそも俺達が何で執行官なんぞにされたのかって」
実際に人質の娘も拉致監禁暴力のPTSDのせいか係数がどんどん上がって行き、この時点でも保護対象、最終的には排除対象にまでなってしまいます。
犯人が人質に言った
「てめぇも俺と同類だぁ!奴らに捕まったら死ぬまで一生潜在犯として拷問されつづけるんだぜェ!?」
というセリフや、犯人”排除”後に怯えて逃げる人質をパラライザーで撃とうとした征陸や狡噛を必死で止めようとした朱の行動を見ていると、この世界では何もしなくても街頭の機械に「潜在犯」として認定されただけで信じられないような待遇が待っているのかもしれません…。
それがたとえ、犯罪に巻き込まれた善良な被害者であろうと。
今まで朱は「犯罪者は犯罪者」「被害者が犯罪者として扱われるなんてない」と思っていたのに、PTSDで数値が上がっただけで犯罪者と同じ扱いになる理不尽さを目の当たりにして、殆ど職務妨害な勢いで止めようとしたのでは、と思います。
勝手な予想になりますが、この執行官達は過去に何らかの事件に巻き込まれて犯罪係数が規定値より上がってしまい、情状酌量又は運動能力や知力が買われたか何かで特別に執行官として外に出してもらえているような気がします。
プロローグの狡噛と槙島の因縁もそうだし、征陸辺りは元々監視官として公安で働いていたのに職務中の事件で片手を失い犯罪係数が上がるような何かがあったのでは、と思います。
だから「明日は我が身」と…。
朱や宜野座は恐らく凄く恵まれた生まれ育ちなのだと思います。
将来を約束されたエリートと公式にも書かれているし、だからこそまだ若い朱は世の中の暗部を知らず、犯罪係数の高い人間は「完全に正常値の人間とは違う存在」だと思い込まされて生きて来たのではないでしょうか。
前を歩く征陸の背にそっとドミネーターの照準を当て、「この人…本当に潜在犯なんだ。さっきまで普通に話していたのに…」と言うセリフもそういう朱の生活環境を表すセリフだったのではないかと思います。
と、色々予想してみましたが、とにかく続きが楽しみでしょうがない!!!
朱がPTSDにより潜在犯になるみたいなエンドは多分ないでしょうけどwwww
虚淵さんだからとりあえず朱が狡噛を殺す羽目になったりとか、そういう鬱な出来ごとはおきそうな気がしますwwwwww

とにかく人気が出そうな宜野座監視官。
ブリーチの雨竜っぽいですよね…。リボで言ったらルックスそのものは骸に近いけど、第一話を見た印象では「黒マント正一+ちょっとだけ千草」。つまり豊永さん…
この人は犯罪や潜在犯をとにかく憎んでいるようなんですが、やはり過去に何かあったんですかね?自分は巻き込まれていなくても家族を何かで失ったとか。
執行官達を朱に紹介する時も「同じ人間だと思わない方がいい」「人格破綻者」「猟犬」みたいな言い方をしているし、でもそれはただ冷たすぎる性格というより何かを憎んでいるせいといった演出に見えました。
だって多分この人一番人気になりそうなんだもん…。
そういうキャラがただの冷徹で済まされるわけがない(笑)。
私は圧倒的に槙島派ですがね!!!
きちんと深夜アニメで描かれた白蘭様みたいなものですよ!
リボーンは子供向けだったから彼の悪の華具合は脳内で補完するしかなかったわけだから!!
とにかくしっかり登場する回が待ち遠しくてなりません。