答えの無い現実で、それでも答えを探す。
信じたいものが答えなのか?
信じられないものが答えなのか?
そもそも、何に対しての答えなのか?それすら見失っている。

欲しい答えだけ拾い集めて、それ以外は見て見ぬふり。そんな自分を蔑みたくなる。

身体が重い。思考がその重さを加速させて行く。

そして動けなくなる。



一歩を踏み出したはずだった。
動き出したはずだった。進み出したはずだった。
なのに、動けなくなった途端、元の位置へ戻された感覚に陥る。



そして我に返る。
違う!そうじゃない!っと。

踏み出したからこそ、ここにいる。ここに来た。
元の位置の様でも、ここは違う場所だ。
そして、正解を探す為に動き出した訳ではないっと気付く。



留まっている事が出来なかったから、動き出した。留まり続ける事の方が怖かった。だから一歩を踏み出した。
正解が欲しかった訳では無い。
目的地も要らない。

全てはまだまだ通過点。
私の、唯の通過点。

その先に在る「何か」を、私は探す。
探し続ける。進み続ける。
きっと「何か」は在る。
今は分からなくとも…

通過点のその先に、きっと在る。