前回はiSub Sの外観を紹介して来ましたが、今回はその内部構造や実際に温度管理で使った感想、そしてクラプトンコイルをセットして使った感想なども書いて行こうと思います。
 
【エアフローコントロールユニット部】

この様な感じに外れます。
 
スレッドでねじ込む構造になっており、MOD側のコンタクトピンとの接点はコイルユニットの底部が直接当たる構造になっています。

この様にコンタクト部がスレッドに埋もれている物はメカニカルMOD、特にハイブリッド(ダイレクトコンタクト)のMODに使用すると大変危険なので、使用しないで下さい。
 
スプリングアジャストのレギュレーテッドMODで使用しましょう。
 
【コイルユニット部】

コイルのエアホールはスクエア形状です。

コイルを外すとこんな感じです。
 
決まった向きに入る様にコイルをホールドする突起が付いています。
 
他メーカーとは異なり、スレッドにねじ込むのでは無く、差し込む構造なのがiSubシリーズの特徴でもあります。

コイルのトップにはメッシュが付いており、リキッドが跳ね上がるのを防いでくれます。
 
iSubシリーズのコイルは全てこの構造になっています。
 
【コイルマウント部】

引っ張るだけで抜けます。
 
内部にはコイルをホールドする特殊な形状のパッキンが入っており、リング状の金具で固定されています。

外した金具と特殊な形状のパッキンです。
 
このパッキンがコイルを固定する事になります。

この窪みにパッキンが収まります。
 
両側に切れ目があり、リキッドの導入口となっています。
 
【Ni200コイル】

抵抗値は0.1Ωで華氏156F~518F(摂氏180℃~270℃)での運用を指定してあります。
 
出力に関する記載はありません。
 
【タンク部】
タンクは旧型のクリアロの様に上下から挟み込む構造になっています。

パイレックスガラスは下からスルッと抜けます。
 
ガラスの上下にはパッキンが付いており、下側締め上げる事でリキッドの漏れを防ぐ構造となっています。
 
【ケース部】

トップフィル部とケースは一体構造となっており、これ以上の分解は出来無い構造になっています。
 
iSub Gほど細かく分解は出来ませんが、ここまでバラせれば洗浄はしやすいかも知れませんね。
 
【温度管理】
私が購入したのはNi200コイル付きなので、温度管理運用をしてみました。

出力は25W、温度設定は華氏450Fで試してみます。
 
使用したリキッドの配合率はVG60/PG40です。
 
やはり低めな温度である為か、いまいち味が出ていない感じです。
 
それでは出力27Wで温度を480Fで試すと、かなり味が出て来た印象です。
 
30Wで500Fに設定すると良い感じに味が出ますし、かなりの爆煙になります。
 
しかしコイルの許容限界に近い領域での運用は、コイルの寿命を縮めてしまう恐れもあり、運用方法には気を使いたい所です。
 
【クラプトンコイル0.5Ω】


それでは、最近iSubシリーズ用に発売されたクラプトンコイルの0.5Ωを入手したので使ってみましょう。
 
推奨された出力は30W~70Wです。
 
Invader mini 50Wでは少々役不足なので、SIGELEI 100W Plusを使用します。

試しに50Wで吸ってみると、想像以上に味が出ます。
 
今までのクリアロの概念が完全に覆った印象です。
 
味・煙量共にRDAと同等と思えるほどのクオリティである事に正直驚きました。
 
60Wで使用すると、更に濃いミストにむせるほどです。
 
かつてアトランティスでの爆煙で驚いたのが嘘の様な性能に、ただ感心しました。
 
これは私の個人的な感想ですが、このアトマイザーは温度管理で運用する場合、比較的最近発売された高性能なMODで使用した方が良いと思います。
 
そして何よりクラプトンコイルとの組み合わせにより、このアトマイザーがクリアロの完成形により近い存在となったと思いました。
 
という訳で、2回に渡りiSub Sの紹介をして来ましたが、いかがでしたでしょうか。
 
シリーズ共通のコイルが使えるので、その方の使い方次第で用途を変えられるうえ、トップフィル機構がリキッドチャージを楽にしてくれるので、万人にお勧め出来る良いアトマイザーだと思います。