Smoking Room

Smoking Room

某精神病院特別差額病棟喫煙室の心優しき友人たちとの日々

 
Amebaでブログを始めよう!

入院していても、月曜日というのは少し病院の空気が変わるような気がしました。

朝からベッドのシーツ交換。シーツは自分ではがして部屋の外に置いておくだけ。スタッフの方が後で回収して新しいシーツをつけてくれるとのこと。そのままにしておいてもやってもらえるので、無理してやる必要はなし。


朝から喫煙室で皆とお喋り。ただ、ダラダラ居続けるわけじゃなくて、「あ、今日はシーツ交換だよ!」とか、「洗濯機空いたよー」とか、「朝シャワーの時間だー」とか、皆それぞれ用事毎に入ったり出たりする感じ。私も今日は朝シャワーと洗濯を午前中のOT前にやるので結構時間に追われてました。時間感覚はあり、自分のことは自分できちんとできるのに、仕事をしていて感じた「ミス頻発、仕事の組み立てができない」要領悪さはどこへやら。仕事の時だけ?みんなからも「こんなに動けるのにどうして入院してるの?」とよく聞かれました(笑)


初OTは皮革細工。

初回はアクセサリーやコースターという簡単なものを作り、2回目からはブックカバーや財布などちょっと難易度高めのものにチャレンジ。一緒にやるYちゃんは、「旦那の誕生日プレゼントにするんだ」と革アクセをチョイス。愛だなぁ。


私は、Tちゃんから見せてもらった「二重の革ブレス」に挑戦。革をカットし、水で濡らしながら金属の型で革に模様を打ち付けていくという作業を続けます。アーガイル柄にしたかったんだけど、柄が細かいと染色のときにタンポ筆みたいなものを使うので難しいと言われ、全体を黒で染めて、真っ赤なボタンをアクセントにつけました。革もちゃんとしたものだし、金属型も種類が揃ってるし、染色液も多彩で、本格的な皮革細工が楽しめます。ボタンや留め金も自分で革に打ち付けるのにはびっくり。コースターをリアルに彩色している人、革ヒモを一生懸命通して財布を作っている人、みんな作業療法に集中して楽しんでいました。いやホント、これは楽しい。自分のペースで焦らずに作業をするので、次回持ち越しももちろん可。終わった後は喫煙室に直行して、みんなで作品を見せ合いました。今までOTに参加してなかった(する元気がなかった)喫煙メンバーも、実際の作品を目にして「次回やりたい!」とやる気出してました。


午後のOTはフリースペースでのコンサート。歌を歌う人とピアノ演奏の人が来て、演奏を聴いたり、リクエストでみんな一緒に歌ったり。年齢層がバラバラなので全員が望む曲ではなく、リクエストが聞き入れられなかったことに不満の声も上がってました。私は適当に参加し、途中で抜けてメールチェックなど。OT中にドクターがふらりと見えて、入院後初の診察。調子もいいし、希死念慮もないということで、あっさり単独外出許可が出てしまいました。(本人が「外出許可は…」と聞かないと、なかなかドクターのほうからは言わないということで、あえて自分から「外出許可はいつ頃出ますか?」とストレートに聞いてしまいました(笑))


OT後、病院から一番近いコンビニ(それでも徒歩10分)に行ってみました。閉鎖病棟を出た瞬間、日差しにくらっときました。外は暑くて湿っぽくて、歩いているうちにドッと汗が流れ始めます。入院中はずっと空調の効いた部屋に居たので、汗をかくこと自体が4日ぶりです。コンビニでそんなに欲しいものなんてないよなーと思っていたのに、あっという間に5千円くらいもお買い上げ(笑)主に、煙草の補充ですね。病院から初めて出たので、どこが病棟か分かなくなってしまい、最後は事務員さんに入り口まで連れていってもらいました。ちなみに、危険物等の持ち込みを禁止しているため、買い物したものは看護師さんチェックが入ります。


喫煙室に戻ると「もう外出許可出たの!?4日目で!?」と相当びっくりされました。普通は1週間くらいかかるよーと言われても、出ちゃったものはしょうがない(笑)


この日は旦那と子どもが面会にきてくれました。学校終わって直行してくれたらしく、お腹が空いてヘロヘロな息子は、私の部屋のベッドでごろんごろごんしてました。何をしにきたんだ(笑)




月曜日になると、病院としてようやく機能しだすという感じがします。

朝6時半にいきなり自室で採血され(でもその後寝る)、あー、病院だなぁとしみじみ。

テレビを見ながら朝食を取り、喫煙室でお喋りして過ごすのももうすっかり慣れました(3日目なのに)。

土日は外出や外泊が多いので、月曜日は少々落ちた人たち多め。

午前中にシャワーを浴びて部屋に戻れば、既に室内清掃サービスが入り(2,3日に一度)部屋がピカピカだ。すごい!(清掃日じゃない日は看護師さんたちがゴミを回収してくれます)本当にホテル並みのサービス!


2日間、閉鎖病棟で外の空気が吸えずにパクパクと空気不足に陥ってちょっと参ってましたが、ようやくレントゲンと心電図をとるために病院を移動。中庭を伝って外に出たときの日差しの嬉しいことといったら。いつもの倍くらい空気を吸い込みました(笑)


検査を終えたあとは創傷処置。今日は主治医のドクターがお休みなので診察がないとのこと。まぁ、療養がメインなので焦る必要はないんだけど、それにしても時間が勿体なく感じて、慌てて本を読んだりベッドで腹筋したりと無駄な行動を取り始める私(笑)


昼ご飯は、7月7日七夕ということで、イベントメニュー。☆の形に切り抜かれた野菜、ちらし寿司、おいしゅうございました。ようかんが付いてて、久しぶりの甘いものが嬉しい!!


喫煙室で皆に作業療法のことを教えてもらい、早くやりたくてウズウズ。でも、ドクターから何も言われてないので参加出来るのか出来ないのかも分からず、看護師さんに「私はまだ作業療法の指示出てませんか…?」と確認すると、作業療法カードが貰えた!ここに毎日の作業療法記録が残るのです。


自室で本を読みながらうつらうつらしていたら、今日入院してきた患者さんが大騒ぎしている声で目が覚めました。(フリースペースの近くの部屋なもんで)閉鎖病棟のルールを説明していたらしく、電話禁止、手紙禁止とはどういう意図で制限しているのか!と叫んで人権の侵害を訴えてました…。その騒ぎでみんなが喫煙室に集まり、そしてブルーに(笑)普段とても穏やかに過ごしているので、叫び声とか大声に過敏になってしまうんでしょうかね。特差より急性期向きの人ではないかと話をしながら、みんなが心配しているのは、ターゲットになってる看護師さんのこと。勿論看護師さんはプロなんだけど、ちょっとキツいよね…大丈夫かな…あとで声かけてくる…みたいな感じでみんなで看護師さんの心配してました。


私の入院した病院には、急性期(症状が重く早期の治療が必要な人)、閉鎖病棟(自殺や自傷、他傷の可能性がある場合)、そして解放病棟(療養をメインとした病棟)がありました。私は希死念慮があったため閉鎖病棟に入りましたが、入院前に「症状が軽くなってきたら、解放病棟に移ったほうがいいでしょう」と言われていたんですが、希死があると解放病棟には入れないということを教えて貰いました。で、解放病棟は、いわゆるリゾートホテルクラス並みの施設で、「ドレスコードがある」とか「セレブばっかり」とかみんなでそんな噂をしたりして(笑)いや、特差で十分ホテル並みなので満足してるんですよ。あえて言えば…理事長さんが嫌煙派らしく、喫煙室が貧相かなということくらいで(笑)


そして、特差にも2段階の差額が存在することを初めて知りました。あと1200円アップで、部屋に絵と生花が飾られて、保温器が冷蔵庫となり、応接テーブルが付くそうです(笑)

Dちゃんはようやくこの日、安い方の個室が空いてお引っ越しとなりました。ものすごい部屋が散らかっていたらしく、部屋に赤いパンツ干してるところに理事長さんが入って来て「パンツ見られちゃったー」(笑)いや、男の勝負パンツ見ても…。


そんな感じでみんなで真剣な話からライトな話まで盛り上がり、一日のほとんどを喫煙室で過ごしてました(笑)今日はIちゃんが2日間の外泊を終えて帰ってきたので雰囲気が明るくなったりして。日々、喫煙室のメンツも少しずつ入れ替わりがあります。そして私は確実に1日1箱以上吸っている!

パンフレットに起床6時と書いてあったので、6時に音楽でも流れて強制的に起こされるのではないかとドキドキして5時半から起きて待っていました。(出産の病院の時が確かそうだったような)療養に来ているのにそれはナイ!とみんなに笑われました。結局何事も起こらなかったのでベッドの上でゴロゴロ寝たり起きたりしているうちに7時半になり、自室に看護師さんが朝食を持って入ってきてくれました。
7時半から配膳は始まっていて、自分で取りに行ってフリースペースでみんなと食べるもよし、取りに行かなければ後で看護師さんが部屋まで持ってきてくれるという親切さ。カーテンを開けて「おはようございまーす!」とさわやかに挨拶してくれました。

日曜日の朝、7時半に起きて朝ご飯を食べるなんて何年ぶりでしょうか。
どうしていいのか分からないので、「名曲アルバム」を見ながら自室で食事を取りました(笑)

食後、看護師さんに食器を返してお薬を飲んだ後、喫煙室に直行。まだ起きてない人もいるし、朝6時から元気な人もいる。で、喫煙室は朝から元気いっぱい。いやほんと、フツーにフツーの人たちとの会話なんで。たまに「えーと…あれ何だっけ?」と物忘れをするとみんなで「健忘」「健忘」とこの世界でしか通用しないような単語も出てくるけど(笑)
今日は作業療法(OT)についていろいろみんなに教えてもらいました。日曜日はOTがないので一日ゆっくりとして過ごすことになります。月曜日からいっぱいいろいろOTやろうね!とYちゃんと語らってました。

貧乏性というか、ゆっくり流れる時間にまだ慣れないため、朝の9時には「何かやらなきゃ」とソワソワしてしまい、自室に戻って「官製不況」を読む。4日前に自殺を図った割には社会派なチョイスだし、それ以前に「本が読めるの!?」と後でみんなに驚かれました。うつ病が悪化すると起きているだけでもダルいんです。なので、気張って新聞読んだりDVDで映画見たりとかはせず、とにかく無理せず「療養」するのが入院での生活なんですが、私の場合「早く退院して社会復帰しよう」という気持ちが強すぎて、休養吹っ飛ばしてしまってました。

自室のベッドでごろんと横になって本を読んでいるんですが、空調が効いてたしかに心地いいんだけど、大きな窓がはめ殺しになっていて開かないことに終始イライラしてました。イメージしていた「鉄格子と、外から見えなくするような高い垣根」はなく、単なる開かない窓に、低い垣根の向こうには田圃が広がっていました。外はムシ暑いんだろうな。それでもいいから外の空気が吸いたいな。

昨日シャワーを浴び忘れたので、午前中にシャワー。予約表が朝6時に掲示板に貼られるんですが、夕方から夜にかけての枠があっという間に埋まるので、朝ぼんやりしてる私はこんな時間にしか入れません(笑)シャワーを浴びてちょっとスッキリした後、看護師さんに血圧と検温と、創傷処置をしてもらいました。

午前中のメールタイムは10:30から11:00の30分。この時間になると個室に入りっぱなしの人たちも、喫煙室に入り浸りのメンバーも「あーそろそろだねー」「そうだねーじゃ一本吸ったら行こうか」みたいにフリースペースへ集まりだします。携帯は全てビニールテープが貼ってあって名前が書かれていて、看護師さんに「携帯お願いします」と声をかけて出して貰わないといけません。自室に携帯を持って行くのも禁止。なので、フリースペースは携帯メールを一生懸命打つ老若男女でいっぱいになります。私は旦那に「次の面会のときに洗剤とテレカ持ってきてください」とお願いメールを打つだけで、他に連絡を取りたい(取るべき)相手もいなくて、早々に携帯の電源を切って返却して自室に戻り、読書を続けました。

午前中に本を読み終わり、余った時間はウトウトしていたら、あっという間にお昼ご飯。部屋で八耐特集番組を見ながら食べて、その後は喫煙室でダラダラと。
「外の空気が吸いたいー!」と私は喫煙室で何度叫んだことか。「外の空気って…物干し場くらいしか吸えないよね」と教えてもらって物干し場へ。暑くて湿った空気を、敷居ごしに懐かしみました。


音楽系の専門学生のMちゃんが、フリースペースに置いてあるピアノを弾いて看護師さんに怒られてました。このピアノはOTのコンサート用で、患者は自由に弾いてはいけないのです。患者によっては音楽がダメな人もいるし、そういうルールなんでしょうがないんだけど、Mちゃんは指がどんどん動かなくなることに恐怖を覚えていて、少しでもピアノに触れていたくて。少しだけ指慣らしの練習曲を聴かせてもらいました。

新聞読んだりして時間を潰してましたが、不安感が強くなったので「こういうときはマンガだ!」と、図書室から「やじきた学園道中記」を全部借りてきて読みました。(自分が持っているマンガをこういう形でまた読もうとは(笑))学生のときはよくキタさんに似てると言われたもんですが、いつの間にかヘタレになりましたね私。そんなことを思いながら布団の中でまどろんでました。

午後のメールタイムは14:00から15:00まで。ママ友や心友に短いメールを打って終了。

夕方5時に旦那と息子が到着。車で来てくれたようで、息子は車酔いでヘロヘロになってました。旦那は保証金を支払いに行き、私は息子と図書室からオセロを借りてきて対戦したりして過ごしました。
差し入れは洗剤とかお菓子とか雑誌。3食しっかり食べていると1800カロリーもあってお菓子を必要としないんですが、まぁ一応非常食に(笑)

1時間だけ面会に来て慌ただしく去っていった家族を見送り、私は早速洗濯を(笑)一日の大半を喫煙室で過ごすんで服が煙草臭いんですよ(爆)洗濯がスムーズに終わっても、今度は乾燥機待ち。なんだか全然乾燥機が空かなくて何度も何度も洗濯室に足を運ぶんですが…いい運動です。

夜のメールタイムは19:00から20:00。土日は外出とか外泊をしている患者さんも多く、夕食後くらいに次々と戻ってくるので、ちょうどフリースペースで会ってご挨拶することに。ヅカファンのHちゃんと仲良くなる。(非喫煙者と仲良くなるタイミングがこういう時しかない(笑))

メールが終わった後は皆で喫煙室に籠もりきり。2日目ということで結構ディープな話題となり、各人の病気について聞く機会となった。(勿論皆は知っている)妹が自殺をしたという鬱なH姉さん、過食嘔吐なMちゃん。鬱とギャンブル依存なH兄やDちゃん、家では電池が切れて家事一切出来ないYちゃんやTちゃん。共通するのは、みんな真面目で「人生を頑張って生きていた」人たちだということ。

あっという間に夜も更けて、気がついたら就寝時間前でした。寝る前のトランプ大会は、みんな早めに睡眠薬飲んでちょっとハイになっている状態でやるので盛り上がるんだそう。でも、私は睡眠薬飲んだら静かに寝たい人なので参加せずに自室へ。でも、夜9時になってもまだ乾燥機止まらないんですけど(笑)

就寝時間になって、薬を飲んだ後に旦那に差し入れてもらったSPA!を読む。雑誌を差し入れてくれるのはありがたいが、特集が「精神的にキツイ仕事ベストテン」というのはいかがなものだろう(笑)