裏地にファスナーがつきまして、衿や袖に進むところですが1つ、ファスナーを整えることを追加します。
表側からファスナーを1番下まで下げて、
表生地にぶつかり止まったところ、
そこからほんの少し、0.7㎝くらいの長さを上に上げます。
その位置にスライダーを止め置き裏地側にして、
そのスライダーの位置まで下止めの金具を上に上げます。
下止めの金具は務歯の上を上下に動かすことが出来ますので少しずつ上に上げていきます。
先程のスライダーの位置まで動かしましたらそこが下止めを固定する場所となります。
下げたスライダーがお生地にぶつかって止まりますと生地が傷んでしまいますのでそれを避けるために少し上に上げたところが下止めの位置です。
下止めを固定するには手芸用の平やっとこがやりやすいのですが、ご家庭になければ普通のペンチでも構いません。
やっとこは平やっとこと丸やっとこがありますのでここでは平やっとこを用います。
コンシールファスナーの下止めは下の画像のように左右に2つずつある歯で務歯に固定されますが、やっとこで噛ませて止めつけておきませんと動いてしまいます。
下止めの歯を平やっとこで上下に挟み、優しい力でそっと押さえます。
強い力で押さえてしまいますと、下止めにやっとこの跡がついてしまいます。
当て布をした方が安心かもしれません。
下止めを務歯に固定させました。
次に裏地をめくり、ファスナーの余分な長さをカットします。
普通のハサミでも構いませんがピンキングハサミを用いました。
こちらは年季が入った昔のものでがっしりと重みがあります。
務歯の部分は硬いのでカットするには少し力がいりますが、綺麗なギザギザに仕上げたいのでなるべく少ない回数でカットします。
購入時のように綺麗なギザギザにカット出来ました。
切り落とした余分なファスナーは不用ですので廃棄します。
コンシールファスナーは一般的に22㎝と56㎝が主流として販売されています。