こんにちは〜!

アフリカ諸国の空港再開も進み、ウガンダの国際空港再開も正式発表を今か今かと待っているところです。

 

今回は、「ビクトリア湖ジンガ島の安全な水へのアクセス向上と緑化推進」プロジェクトのお話です。TOTO水環境基金様の助成です。

 

6月に開始したこの事業、7月には育苗ツールや資材を配達し、モデル・ナーサリーを設置しました。モデル・ナーサリーとしたのは、技術的にも景観も地域のお手本となるような育苗場を整備したいという想いからです。着々と苗木が育っており、あと数ヶ月で植林できると思います。楽しみです!

 

8月は本事業の軸の活動となる雨水集水タンクの設置を行いました。

ジンガ島に公共水道はなく、安全な水の給水率が20%にも満たない状況です。浅井戸などから飲料可能な水を汲める世帯は一握り、その他は泉や湖の濁った水を日常的に利用しており、水因性疾患も頻繁に起きています。

 

そこで、ジンガ島の4村、ブガンガ村、ブカシ村、カアソ村、キノガ村に6基ずつ、計24基の雨水集水タンクを設置しました。屋根から雨樋を伝いタンクに集水します。今回は多くの世帯がアクセスできるように、1,000Lの容量のタンクを村の所々重要ポイントに設置しました。936世帯がアクセス圏内となり、平等に活用してくれることを願います。

 

まずは、陸地からイカダ風手漕ぎフェリーで約30分間、沼地をタンク運搬します。

 

 

島の中心地にタンクを集合させ、各々の村にバイクや人力で運搬します(島に車はありませんね!)

 

 

こんな感じで作業していきます。全て人力、機械は使いません。

 

 

 

出来上がりました

 

 

政府は電動式井戸や太陽光パネル付井戸を望みますが、この島に設置したところでどうなるでしょうか?これまで嫌になるほど業者が建設して故障して放置された井戸を見てきました。綿密で強力な維持管理体制が構築されないと、地方では立派な井戸を半永久的に利用するのは難しいと思います。

 

雨水集水タンクも雨樋やパイプの定期的な清掃や修繕が必要ですが、比較的住民主体の維持管理が可能です。効率的な活用のため、水利用者委員会を組織しています。委員会では意見を出し合い活発なミーティングが行われます。

 

 

また植林の様子などもお伝えしますね〜!

今後ともよろしくお願いします!!!