ソムリエ(蘇武理恵)第17弾★青い車(よしもとよしとも) | ソムリエ☆メンバーズのブログ。

ソムリエ(蘇武理恵)第17弾★青い車(よしもとよしとも)

PCの変換機能がぶっ壊れました。

入稿→丹生高
原稿→源幸
漫画→萬賀
ソムリエ→蘇武理恵

・・・なぜかチャイニーズ風味です。


さて、今週のソムリエ?


■「青い車」(よしもとよしとも) 発売:1996/05




●「よしもとよしとも」スーパー駆け足解説(参考文献:ウィキ)
神奈川大学中退。
85年、大学在学中に執筆した日記風4コマ『日刊吉本良明(りょうめい)』でデビュー。
同棲中の彼女「さっちん」やらバンド仲間やらの会話が中心で超個人的日常を淡々と書き、
若者特有のモラトリウム魂をほじくり返し、こねくり、爆発させ、世の中の共感と反感を買う(笑)。
以降、4コマではなく短篇作家に転向。若者の葛藤・やるせなさを巧みに描き、支持を受けてます。
浅野いにおはモロこの人の影響受けてますね。
※ちなみに、岡崎京子&桜沢エリカと親交あり。
岡崎京子の「Pink」には、よしもと氏のイラスト入りのコマがあります。


●で、「青い車」とは。
子どもの時の大きな事故でできた傷を隠すため、いつもサングラスをしているリチオ。
恋人のアケミを事故で亡くしてしばらく経った頃、
リチオが勤める中古レコード店に1人の尋ね人が。
それは、アケミの妹でありながらリチオの浮気相手だったこのみだった・・・
姉と恋人を亡くした喪失感と、
アケミを裏切ったという二人の想いが交差する。

この人のいいところは、
センチメンタル&ナルシシズムぎりっぎり、地上すれすれまで堕ちて、
どっか醒めた、俯瞰した視点で紙一重回避するところだな。
このバランス感を誤ると、ただの痛い漫画になってしまうから。


【オススメ度】
★★★★☆(星5つMAX)
お察しの通り、タイトルはスピッツからの拝借です。
“悲しい”とも、”せつない”とも違う。
「あ、青~~~い!!!」と
スピードワゴンのネタ並みに叫びたくなります。(古くてゴメン)
大学生のとき、「なんかさぁ、これってどっかの大学の
バカ映画サークルが実写にしてそうだよねえ」
とせせら笑いつつも、すっかりよしともワールドに組み込まれていた私たち。

それにしても、この涙をこらえる寸前の感じって、一体何なんだろう。