ソムリエ第15弾★痛々しいラヴ(魚喃 キリコ) | ソムリエ☆メンバーズのブログ。

ソムリエ第15弾★痛々しいラヴ(魚喃 キリコ)

どーもDも。
さて。今週もソムリエります。

●痛々しいラヴ(魚喃 キリコ)



●「魚喃 キリコ」スーパー駆け足解説(参考文献:ウィキ)
93年、「ガロ」でデビュー。「COMICアレ!」などにもよく執筆してます。
そのクールなタッチ、20代の恋愛をリアルに描く作風から“オサレ系”に括られがちだが、
実は「ガロ」なんですねー。以外路線では内田春菊、桜沢エリカとかもいる。
読者層では南Q太とのかぶりが多いです。
白黒のコントラストを強調した、スクリーントーンをあまり使わない作家。
絵柄は林静一(小梅ちゃんのイラストの人)、高野文子の影響が大。
高野文子とは同郷(新潟県)ということもあり(?)『ユリイカ』で対談もしています。
02年に『blue』が市川実日子主演で映画化。
大友良英率いる「blueバンド」に参加し、サウンドトラックの演奏を行っています。

●で、「痛々しいラヴ」とは。
8Pくらいの短編がぎゅっとつまった本。
3話で3者の視点から語られる構成の続きものもあります。
映画化された『blue』のが有名ですが、
わたしは断然こっちのがスキだなあ。
「女にしか描けない視点」が、鮮やか。鋭くて、痛い。
特に刺さったのは『休日』のラストの女のモノローグと、
『友達のおしまい』の6P目。
怖さすら感じるのは『キョーコちゃん』。

これを初めて読んだのは高2ン時で、
もう8年が経っているわけで、
それから、いろいろいろいろあってまた今読み直すと、
い、痛いわけですよ。はぁ・・・


【オススメ度】
★★★★☆(星5つMAX)

無駄に傷ついたりセンチメンタルが過剰になったりして大変です。
でも、それも楽しい。
女子にしかわからん部分もあると思うんですが、
そのへんどうなんでしょう?
R氏の感想が聞きたいですね。