以下は、私がヒルトンタイムシェアを購入した2019年1月の情報をベースに書いているため、現在は変わってる点もあるかもしれません。ご了承ください。
ヒルトンと言えば、世界各国に5,800以上のホテル・リゾーツを展開するホテルブランド。
そのヒルトンが運営するリゾートを購入できるのが「ヒルトン・グランド・バケーションズ・クラブ」です。
ハワイに限らず、日本国内でもアウトレットやショッピングモールなどで勧誘しているので、「説明会に参加してみませんか?」と声を掛けられた経験のある方、多いのではないでしょうか。
2018年12月から年明けにかけてハワイに訪れていた私も同じく、DFSで声を掛けられて説明会に参加した1人です。
ヒルトン・グランド・バケーション・クラブ、とは、1つの部屋を52週に分けて、1年あたり1週間分の利用権を購入する「タイムシェア」のこと。
52人でコンドミニアム1部屋を所有するイメージです。
ワイキキの物件はとにかく高い!
この時、コンドミニアム購入を検討していたsmk家。
だけど、ワイキキの物件はとにかく高い!
東京では考えられない築年数のボロい(失敬!)コンドミニアムがびっくりする値段で売買されているのです。
不動産屋さんを通して、コンドミニアムをいくつか見せてもらった結果、我が家には無理だと断念しました。
ちなみに、トランプも検討していて内見したのですが、滞在しない期間中、お部屋を半月貸したとしても管理費すら賄えないとのこと(半月としたのは、1ヶ月のうち予約が入るのは良くて15日くらいだろうとの予想から)。
その上、投資用として購入すると固定資産税も高い。
いっそのこと、固定資産税が安く済む自宅用として買った方がはるかにお得だったりするのです。
それでも、ハワイに毎月行けるわけでもないのに、自宅用として購入するには固定費が大き過ぎます。
ハワイに別荘を持つ人は損得を気にしない人ばかりでしょうから、我が家はもともと無理だったという結論に達しました。
セールストークに惑わされてはいけない!
コンドミニアム購入を諦めた後、DFSでヒルトン・グランド・バケーションズのスタッフに声を掛けられ、説明会に参加しました。
「そうだ、タイムシェアという手があった!」
と、ルンルンだった私です。
会場はグランド・ワイキキアンの上層階。到着すると、ラウンジは沢山の参加者で賑わっていました。その後、順番に個室に通されたわけです...。
若いスタッフの方から一通り説明を聞いて、グランド・アイランダーのモデルルームの見学へ。
お部屋を次々見学して、ペントハウスを見終わった頃には、もう「欲しい♡」となっている訳です。
そして、最後にベテランの女性スタッフが登場して
「いかがですか?」
と。
迷っている私たちに、
「本日ご契約いただければ、こちらのお値段で...。」
と100万円近くディスカウントされた値段が提示されました。
「こちらは本日のみのお値段になります」
トドメの一言で契約してしまう人は多いのでしょう。
ディスカウントされたとしても高額ですから、即決することはできません。
夢見心地だった私もお金の話になった途端、損得勘定を始めてました。笑
タイムシェアっていくらするの?!
タイムシェアって本当にお得なの?!
いくらするの?!
気になるところですよね。
「グランド・アイランダー」の一番安いお部屋(1ベッドルーム、マウンテンビュー)、毎年1週間利用できる権利を買った場合、
- 物件価格 約3,300,000円
- 初回登録費 約200,000円
これは2019年1月時点の価格(為替レート)です。円安の今はもっと値上がりしてると思われます。
- 管理費 約150,000円/年
さらに毎年、管理費などが発生します。
管理費は毎年3%ずつ上がっていて、今は円安の影響もあって、トータル20万円を超えてます。
ところで、この管理費...高いのか安いのか?!
よく考えてみてください。
完売していれば、1部屋につき52人のオーナーがいるのですから、たった1部屋に年間管理費が1,000万円以上!!
一般的なコンドミニアムと比べるとひっくり返るくらいの管理費を徴収していることが分かります。
この数字を見たら、タイムシェアを買うことを躊躇する人がほとんどではないでしょうか。
リセールのススメ
結局、我が家はリセールでグランド・アイランダー(1ベッド ルーム、マウンテンビュー)を購入しました。
ヒルトンの説明会に行った数日後、たまたま欲しいお部屋がリセールに出ていたので、即決でした!
諸経費を入れても価格は定価の1/3以下です。
リセールのメリットはとにかく安い!に尽きます。
※リセールとは「中古売買」のこと。仲介業者(くじら倶楽部)を通して購入しました。中古と言っても、物件そのものではなく権利を買うだけなので、わざわざヒルトンから定価で買う必要がないと思ってます。
一方、リセールのデメリットは、
- チェックイン時のお部屋のアップグレードがない
- お部屋の買い替え(例えば、1ベッドルームから2ベッドルームへなど)の時、今持っているお部屋をヒルトンが買い取ってくれるので、アップグレードするお部屋との差額分をだけ払えばよいのですが、リセールだとこれができない
我が家は家族が増えることはないので、1ベッドルームで十分。
買い替える予定はありませんし、アップグレードは「お部屋が空いていれば」という条件付き。
夏休みや冬休みに行くことを考えると、そもそもお部屋に余裕がなくアップグレードされる可能性は低いでしょう。
タイムシェアの最大のメリット!
個人的に、タイムシェアの最大のメリットは、オープン予約という会員特典だと思ってます。
宿泊予定日の1ヶ月を切ったお部屋に空きがあれば、格安で予約できるのです。
今だと、グランドアイランダーもホクラニワイキキも$215で泊まれます。
コロナ禍前は$163だったので、少し値上がりしてはいるものの、まだまだ格安。
我が家、この安く泊まれるおまけが欲しいがためにタイムシェアを買ったと言っても過言ではありません。
なので、毎年ではなく、隔年で1週間泊まれる権利にしました(1週間泊まれる権利は偶数年だけですが、管理費が発生するのも偶数年だけ)。
年間30~50日ハワイに滞在していた我が家にとって、ホテル代は大きなコストでした。
コンドミニアム購入がだめでも何か解決策が欲しかったのです。
2019年8月と12月で滞在した21泊中16泊は、このオープン予約を利用しました(シーズンに関係なく料金が一律なのも有り難い)。
タイムシェアの凄い仕組み
タイムシェアは、定期的にヒルトンが買い取りをしています。
2019年時点のことですが、グランドアイランダーは購入時に在庫が4割ほどあったので、買い取りはまだ(もしくはあまり)行われていなかったようです。一方、10年前に売り出したワイキキアンなどは定期的にヒルトンから、
「買い取りますよ~」
という連絡が来てたそうです。
また、リセールで売りに出ているタイムシェアは、購入者が手を挙げても、まずはヒルトンに買取権があり、ヒルトンがそれを行使しなかった場合のみ、購入できるという仕組みです。
あまり安いとヒルトンが買い戻してしまうんですね。値崩れを防ぐためでしょうか?!
在庫が十分あるアイランダーは、多少安くてもヒルトンは買取権を行使しなかったようです。
なので、我が家は当時、定価200万円程のタイムシェアを70万円ほどで購入してます。
しかも、2019年に約2万円で16泊してるので、ホテルの相場(低く見積もって、通常1泊6万円程)を考えれば、タイムシェア購入分はほぼ回収済み。
あとは、隔年7泊できる権利に20万円を払うだけと思えば、かなりお得。
ちなみに、我が家が持ってるタイムシェアと同じ条件のものが現在、リセールでは1万ドルで売られています。
タイムシェアは買った途端価値が半減
タイムシェアの仕組み、とにかく良くできてます!
ヒルトンが安く買い取ったお部屋は、また定価で新しいオーナーに売り出すのですから、絶対に損はしない、いや確実に儲かり続ける仕組みが出来上がっているのです。
あっぱれ!
タイムシェアの定価の1/3はプロモーション費です。
説明会に参加した人に無料宿泊券や商品券を配り、沢山の人を使って販売促進しているのだから、割高になって当然です。
(我が家も説明会に参加して、グランドアイランダー5泊の無料宿泊券をいただきました。)
買った瞬間に価値は半減するというのは、このことからです。
タイムシェア、買って良かった?!
ヒルトンのタイムシェアで言われているのは、
「世代を超えて受継いでゆく、永大所有の財産。この所有権はお子様からお孫様へと代々お譲りいただけます。」
タイムシェアを買った私でもこの点はちょっと疑問です。
こんなセールストークに惑わされてはいけません。
わが家は、子供の代までどころか、子供がある程度大きくなったらタイムシェアは手放すつもりです。
子供が大きくなればハワイに長期滞在することもなくなるでしょう。その時はホテルで十分!
個人的には、タイムシェアを買って良かったですし、リセールなら買いだと思ってます。
購入した金額を回収済みの我が家は、ポイントがある年は20万円で7泊泊まれて、ポイントがなくても、1泊3万円ほどで泊まれるんですから!リセールで買って、我が家のように使い倒せば、十分元が取れます。
いずれ手放す時がきても、おそらく売却額は当時の購入金額を下回ることもないでしょうから、損することはないと思ってます。
私はついつい損得勘定してしまいますが、タイムシェアは使い方と考え方次第なのだと思います。
定価で買って満足している人もいるでしょうし、リセール価格でも要らなかったという人もいるでしょう。
ただ、説明会に行ったときに衝動買いしてしまい、後悔している人もかなりいることは確かです。
サインする前に、よくよく考えましょう!