AN-14
基本、あてもなくブラブラ歩き回って、いいミュージシャンと偶然に出会うのを楽しみにしている定禅寺ストリートジャズフェスティバル。
なんだけど、今回唯一事前に出演場所と時間をしっかりチェックしたのが女子中学生2人組ユニット「AN-14」。
ジャズフェスには何度も足を運んでいて、てきとーに歩き回っておっいいな!と思ったら足を止めて聴く。の繰り返しなのだがしかしそうして演奏を聴き終えて歩き始めたらば、ちょっと行った先にたった今観終えたバンドよりもさらに自分好みのバンドが演奏してて、あわてて観に行ったら最後の一曲くらいしか聴けなかった(T_T)なんてなことが何度もあるので、それなりにお耳のハードルは上げてはいる。
そんな自分の耳が去年惹きつけられたのがこのAN-14。Vo,PfのアカネちゃんとVo,Gtのナナちゃん(表記が分からないので片仮名)が14歳で結成したから「AN-14」(アン・フォーティーン)。
一番町買い物通りを歩いていたら2人の歌声が耳に飛び込んできてムッ・・・いいかも( ̄▽ ̄)と思って見てみたら可愛らしい女の子が2人で演奏中。出演者表を確認。14ってトシ?中2?ほえ~・・・というのが出会いでした。
なんか、とにかくよかった。この一年、ずっとその時の記憶が頭の片隅に残って消えることもなかった。
そして今年。9月13日16時50分。出演場所の壱弐参(いろは)横丁前特設会場へ。
2人の出番を待つ。と、早々にセッティングを終えた2人も開始時間が来るのを待ってる。すでにスタンバイOK。
緊張なのか、早く始めたくてうずうずしているのか地面に足を付けたままぴょこぴょこその場で跳ねるような動きを繰り返すナナちゃん。
アカネちゃんは同じ中学の同級生と思しきAN-14サポーター(?)の女の子達に向かってにんまり笑ってダブルピース。ナナちゃんもピース。2人ともいい笑顔。去年よりちょっと背も伸びてきれいになったかな?おっさん、胸キュンッキュンでございます(//∇//)
ライブスタート。レパートリーはいわゆるJ-POPのカヴァー。メインボーカルはナナちゃん。中域にハリと艶がありよく通る声。声量も十分。レパートリーの中で一番低い音はおそらくHY「366日」の”それでもいいとおもえる”の”お”かな?一番高い音は・・・やはり同じ曲のラストのファルセット。どちらもいっぱいいっぱいという感じはなく、しっかり出てました。地声でも高音は結構出るみたい。ギターもストロークがしっかりしていて、歌といっしょに呼吸するような自然なタイム感がある。指弾きを見せる場面も。一生懸命練習してるんだろうなぁ。
アカネちゃんのピアノは安定感があり、タッチもいい(・ω・)dグッ ハモリのパートを歌う時の声の強弱の押し引きがうまいのか、主旋律にすっと溶け込む。耳とセンスがいいのかな。なかなかのバイプレーヤーぶり。一曲、アカネちゃんの歌い出しで始まる2人が交互にリードを取る曲で聴けたリードボーカルもいい味出してました。声は高音がよく伸びて、やわらかく繊細な感じ。中域にハリのあるナナちゃんの声とのマッチングがとてもいい。
2人に共通しているのが、演奏にも歌声にも迷いがないところ。ここがすごくいいと思う。出音が速いというのか聴き手の感覚にダイレクトに届くものがある。
演奏中の真剣な表情と曲間に見せる笑顔のギャップもまた魅力。2人ともホントにいい笑顔・・・ってさっきも書いたか(^-^; だがしかし去年自分の足を止めたのは2人の澄んだ歌声だったのだとあらためて思う。
「じつはプチエピソードがありまして・・」とナナちゃん。「じつは今年一度落ちまして・・・」
ジャズフェスに出るためには審査がある。その審査に一度落選したのだそう。今や出演希望者が全国から集まるようになったこのイベント。やはりハードルは高いのか。
去年ユニット名通り14歳だった2人も今年は15歳の受験生。諦めて受験勉強にいそしんでいた夏休みのある日、出演予定のバンドにキャンセルが出たとメールで連絡が入り、急遽出演が決まったとのこと。審査結果がでるのは6月の下旬。出演者の本来の準備期間は約3ヶ月弱。夏休みからだと準備に1ヶ月あったのかどうか。そのエピソードをなんともいえない笑顔で話すナナちゃん。その横で、目の下をそっと指で拭うアカネちゃん。それを見て思わず涙腺が決壊しそうになる37歳terucos。アカネちゃん、ただ汗を拭いてただけだったかもしれないのに(><。) その後はなんだかウルウルきそうになるのをこらえながら演奏を聴く羽目に。
しかし、そのへんの運の良さといい、この2人ひょっとしてなにか持ってるのかな、とちょっと思ったり。
去年の自分と同じように通りがかりに足を止めて2人の演奏に聴き入る人も多かったし、横にいるボランティアスタッフの方々の顔があんなにほころんでいるのもあまり見ない光景だったし。ラストのaikoの「キラキラ」が終わった後の拍手も結構大きかったように思う。あらかじめイベントスペースが設けられている各公園や、交通規制が敷かれて歩行者天国になっている定禅寺通りと違い、買い物客が行き交う商店街での演奏はそれなりのアウェー感がある。その中での大きな拍手。価値があると思います。っていうか、こんなふうに人を惹きつける力のある娘たちを落とすんじゃないよ実行委員会!
終演後はAN-14サポーターの女子達がアカネちゃん、ナナちゃんをそれぞれ囲んで盛り上がってました。
すると女子達が一斉にメガネを掛けた男性に向かって走り出す。どうやら学校の先生がこっそり観に来ていたのを見つけたらしい。先生なんだか感動して涙ぐんでたみたいでねぇ~(^-^) 慌てて生徒達に背を向けてメガネを上げて目をこすってました。いや~清々しい光景だったなぁ。
本番中、MCの場面。男性客の1人が声を掛ける。
「来年も出てねー」
ナ「来年も、出ます!」
来年は落とすなよ、実行委員会さんよぉ( ̄_ ̄)
りんごができたよ!
9月12・13日に開催された第19回定禅寺ストリートジャズフェスティバル観に行って参りました。
二日とも観たいんだけどなかなか体力が・・・。土曜日は仕事の疲れをじっくり取って、13日のみとなりました。まぁ毎年こんな感じ。しかし一日だけでも、今はナイトステージもあるので半日だけでもかなり楽しめます。
なもんでちょ~っと油断してそして寝坊して、現地到着は14時頃になっちゃった。
勾当台公演滝前広場でのブルーズウーマン フロム トーキョー ファイアー大道さんのステージを皮切りにそっちこっちほっつき歩いて色々なミュージシャンを観て周りました。
が、なんといっても今年一番の収穫は、元祖!!津軽衆ロックホイドーズ!
「ほいど」というのは東北弁。意味は割愛。
自ら「ほいど」と名乗るからにはこりゃ面白いモンが観れんでね~がな?と思った予想は的中。いきなり鳴り響く笛の音に祭りのリズム。前列には青森と現在の活動拠点東京から来たファンが陣取り、盛り上がる。
中列以降の観客にホイドーズライブのノリのお手本を示す意味で効果抜群。
とにかくVo鉄マンさんのショーマンシップがすごい!野太い声のボーカルに津軽訛りのMC、アコースティック・ギターを掻き鳴らし、ハープを吹き横笛を吹き、勾当台公演野外音楽堂のステージを端から端まで跳ね回る。
バンドのアンサンブルも祭り囃子のリズムからスクエアな8ビートまで柔軟性があり、ギター二本で津軽三味線風のフレーズを掛け合いしたりと、観る側を全く飽きさせません。
これは一年前の映像。
ロックに津軽民謡と祭囃子をミックスしたサウンドはしかし、それがこのバンドのコンセプトのすべてというわけではなく、あくまで自分たちの「血」に素直に向き合った結果なのかな?疾走感のある「幸せなヤツ」や、フォークロックバラード「ストローク マン」と和のテイストを抑えた曲にもいいものがありました。
この曲もやってた
「なにかうれしいことがあった時、津軽の人はみんな『りんごが出来たよ~!』って言うんです!」って言ってたけど、ホントかな~( ̄∀ ̄)?ま、なにはともあれ最高に楽し~いライブ。通販でCD買おうかなぁ。
「こーんないいイベントはなぐひゃーまい、なぐひゃーまい!」青森の冬の寒さは宮城とは比べものにならない位厳しいはずなのに津軽弁はあったかいね~。