7月28日の熊本地震発生から1時間23分後に起きたイオンモール熊本の爆発。果たして生死を分けたターニングポイントは何だったのか。真相解明を求める遺族と、間一髪のところで死を逃れた生存者たちが重い口を開く。
イオンモール1階にあったアパレル店の女性従業員が言う。
「私を含めて3名のスタッフで一時は外へ避難していたのですが、17時10分くらいになると、ちらほらと館内に戻る従業員が目に付くようになった。それで出入り口に立っていたイオンのスタッフに聞くと、“貴重品など私物を取りに戻るなら入ってもよい”と言われたので、17時20分ごろに店へ戻りました」 気になっていたのは店に残した売上金と、電源が入ったままのパソコンだった。「会社に電話すると“売上金は気にしなくていいから、すぐ逃げろ”と言われました。それで火災防止のためパソコンの電源を落として17時半過ぎには店を出て外へと向かった。その際、スタッフの一人が“何かガス臭くなかった?”と聞いてきましたが、私は気付きませんでした。とにかく空腹だったので、ついでに1階東側にある食品売り場をのぞきに行こうとなったんです。地震後は大混乱になって食料を調達するのが大変かもしれない。セルフレジがあれば何か買えたらいいなと思って」(同) これが結果的に彼女たちの命を救う行動となった。