(CNN) イランの半国営通信社は、当局がミサイル攻撃によって破壊されたとする飲料水貯水施設の写真を掲載した。
同じく掲載した弾薬の破片の画像については、複数の専門家がCNNに対し、米国製爆弾のものと思われるとの見解を示した。
CNNは画像に写る弾薬が実際にその現場で発見されたものであることを独自に確認できていない。
画像は半国営メヘル通信が公開した。
損傷した貯水タンクの写真は、まずX(旧ツイッター)上で「acceladealer」という名前で活動する独立系の研究者がイラン南部のものと位置を特定。
その後、CNNが位置情報を確認した。
破壊された貯水タンクは、イラン南部ベマニにある施設。
この画像とともにメヘル通信が公開した写真には、GBU39系列爆弾の構成部品が写っている。
弾薬専門家のトレバー・ボール氏とN・R・ジェンゼンジョーンズ氏によれば、同弾は米国で製造された精密誘導兵器だ。
ボール氏は元米陸軍上級爆発物処理班員。
ジェンゼンジョーンズ氏は調査分析会社アーマメント・リサーチ・サービスのディレクターを務める。
当該の爆弾は、イスラエルや一部の湾岸諸国も兵器庫に保有している。
ボール氏は、貯水タンクの損傷は概ねGBU39によるものと整合していると述べた。
米国は9日、イランによる米軍ヘリコプター撃墜への対応としてイランへの攻撃を実施した。
貯水タンクがその攻撃で被弾したかどうかは不明。
米中央軍(CENTCOM)の報道官は、司令部はこれらの報道を把握しており、状況を調査中だと述べた。
ただし、この水道施設に関するさらなる質問には回答しなかった。
民間インフラ
水道施設はジュネーブ条約の下で保護されている。
3月、米国のトランプ大統領は自身のSNSトゥルース・ソーシャルへの投稿で、米国がイランの海水淡水化施設を攻撃する可能性に言及した。
この脅しは、湾岸地域の米同盟国の間で広範な警戒を呼び起こしていた。
米軍の攻撃後、メヘル通信はホルモズガーン州上下水道会社の最高経営責任者(CEO)の発言を引用し、「ベマニ地区にある総容量2500立方メートルのコンクリート製貯水池2基がミサイル攻撃を受け、完全に使用不能になった」と伝えた。
イランの精鋭部隊「イスラム革命防衛隊」に近いタスニム通信によると、これらの貯水池は少なくとも2万人のイラン国民に水を供給していた。
メへル通信が公開した写真には、2基のうち小さい方のタンクしか写っていない。
タンクの屋根は崩落し、周囲にはがれきが散乱している。
衛星画像による測定では、このタンクには約50万リットルの水を貯蔵できたとみられる。
大きな配管が接続されている様子も確認できる。
もしこの貯水タンクがヘリコプター撃墜への報復として行われた大規模な米軍攻撃の中で破壊されたのであれば、その立地条件から見て、兵器の誘導ミスだった可能性は低いとボール氏は指摘した。
「この建物自体を標的にした際に誤りがあった可能性はあるが、弾薬に不具合が発生した公算は極めて小さい」とボール氏。
「弾薬は相当人里離れた地域にあるこの建物に、正確に命中している」と、CNNに語った。




