「優勝経験のあるドイツとスペインを下す」。このシナリオを誰が予想できただろうか。

上げ潮に乗ったチームは悲願の「ベスト8」に向けて四度目のチャレンジに臨む。

ドイツ戦とスペイン戦は世界ランキング上位との対戦、圧倒されたボール支配率、途中出場選手の躍動、逆転勝利などが共通事項として挙げられる。

格上の相手にボールを回されても、前線から連動したプレスを仕掛けてミスを誘う。

そして、たとえビハインドの状況になったとしても決して動じない。

決定力のある堂安律やドリブルという強力な武器を持つ三笘薫がゴールに絡み、勝利に導く。

相手に警戒された中でもこのプランが通用することは、すでに証明済みだ。

対するクロアチアは世界ランキング12位で、こちらも格上の相手。

警戒すべきは中盤のルカ・モドリッチやマテオ・コバチッチら、構成力がある中盤のスター選手たちだが、3節で見せた「勝利への飽くなき執念」もその対象だ。

引き分けでもグループステージ突破を果たせたが、ベルギーを相手に壮絶な攻め合いを繰り広げた。

さらに、終盤の猛攻を耐えきった守備力も併せ持っている。

アジア勢の番狂わせが目立つ今大会。

前回大会準優勝の強豪国を倒し、さらなる「サプライズ」を起こしにいこう。