4/12(日) 9:26配信
さる2月28日、
マイクロソフトの創始者ビル・ゲイツ氏は
コロナ禍をこう評した。
また、
ノーベル賞受賞者の山中伸弥氏は
3月11日に行った
YOSHIKIとの緊急動画対談において、
「自分は専門家ではないが」と前置きしたうえで、
約100年前の「スペインかぜ」を念頭に
「可能性としては同じくらいの危険性がある」と語った。
スペインかぜのデータは驚くべきものだ。
1918年から20年の約3年間、
世界中を恐怖に陥れた。
全世界で患者数2億人、
死亡者数が2000万~4000万人と推定される。
そして
当時の日本政府が発行した
「流行性感冒」と
「日本帝国人口動態統計」をベースに
東京都健康安全研究センターが調査を行い
「日本におけるスペインかぜの精密分析」として
まとめている。
それによれば、
当時
総人口約5600万人程度の
日本における3年間の総患者数は
2380万4673人、
死亡者数は38万8727人。
小康状態を挟み流行のピークは
2回あった。
1回目の流行期である
1918年8月から19年7月までの患者数は
2116万8398人、
死亡者数は25万7363人、
対患者死亡率1・22%である。
注目すべきは
2回目の流行期の統計だ。
患者数は
241万2097人と減ってはいるものの、
死亡者数は
12万7666人でほぼ半減にとどまり、
対患者死亡率は
5・29%に上昇している。
そして
流行から終息まで、
ほぼ3年の時間を要した。
山中氏は
「今は医学や情報伝達の手段が進歩している」とし、
世界の協力によって
「被害は
数十分の一に抑えられる」とする。
そう願うばかりだ。