今日(日付的には昨日になるが)は、日本のプロ野球ドラフト会議があった。



自分も、主にテレビではあっても、野球観戦は好きだし、今年のドラフトにも注目していた。



僕は野球経験もなく、並の野球ファン程度の知識はあるが、マニアと言われるほど深く野球を知らない。



なので、ここからは、一人の一般プロ野球ファンの個人的な意見として書き、賛同を得たいわけでも、批判を受けたいわけでもないので、読んでいただけるのであれば、そう思って読んでいただきたい。



今回のドラフト会議、一番の注目と問題になっているのが東海大学・菅野投手の動向。



菅野投手は、今回のドラフトのビッグ3とされる3投手のうちの一人だった。



普通であれば、他の2人の投手も注目をされるとはいえ、少なくても2~3球団の競合になってもおかしくない逸材ということだった。



だが、巨人の原監督の甥ということで、新聞紙面などでも、東海大学系列校の野球部顧問である、菅野投手の祖父などのコメント『巨人以外ならメジャーに行かせるし、もし指名をした球団には、今後、東海大系列校から選手を入団させない』なども載せ(どこまでが本当なのかは、当事者ではないのでわからないが)、他球団は撤退し、巨人の単独指名が有力という記事が載っていた。



だが、結果は日本ハムも指名をして、抽選の結果、交渉権を得たのは日本ハムだった。



これに対して、いろいろな意見が出ているわけだが。。。



まず、僕の意見の結論だけ先に書くと、正直、色々な意味で、結果的には良かったのではないかと思う。



まあ、ドラフトの細かい事に関する意見については、あとで書くとして、まず最初に話したいことは、最近よくある、ニュースなどに対してコメントを書けるシステム。



あれは無くした方が良い気がする。



真面目に意見を交わしている人もいるけれど、多くの人たちは思い入れの強いチームや嫌いなチームに対して、感情的になりすぎる傾向があるから、見ていて気持ちの良いものじゃないコメントもいくつかある。



これは、今回に限らず、どのニュースにもいえることではあるけれど。



その、今回の件に関するニュースのコメント欄によく見られるのが、巨人嫌いなファンであろう人たちによる「巨人(菅野)ざまあみろ」といった内容。



それに対する、巨人ファンの「日本ハムは卑怯、最低、クズ、日本中に嫌われる」といった日本ハム批判。



正直、僕は巨人は好きな方の球団ではないし、かといって日本ハムファンでもない。



でも、菅野投手に対してざまあみろという気持ちは全くないし、日本ハムは最低だとも思わない。



競合した上で、抽選で当たっていたとして、堂々と巨人に入るなら何も問題はないと思うし、もし今回、日本ハムに入団するのは嫌で、拒否をするというのであれば、それは彼の自由だと思う。



なので、一野球ファンとして、こういった熱狂的なファン同士の行き過ぎたコメントのやり取りは、あまり見たくない。



ここから、僕のドラフトに関しての個人的な意見を具体的に述べさせてもらおうと思う。



今回の結果に対して、菅野投手は、非常に残念に感じているだろう。





希望球団に行けないのだから、まあ普通に考えて当たり前かとも思う。




なので、入団拒否をするのも、入団してからFA権を取得するまで日本ハムでがんばるのも、自分の意思で決めれば良いと思う。



ただ、今回の件を機に、一度、自分で考え、自分の意思をしっかり確認したほうが良いと思う。



叔父と野球をしたい。



祖父が望んでいる。



だから巨人に行きたい。



それが自分の本当の気持ちなのか。



彼は、昔は原監督の甥というのが嫌だったこともあったというインタビューを見た。



叔父である原監督が現役時代に所属した巨人。



原監督の甥というのが常に付きまとい、嫌だった時期があったとしても、確かに、子供のころから憧れていたかもしれない。



だが、現在の巨人監督が原監督ではなかったら、それほどまでに巨人入団に対して、祖父も含め、固執するだろうか?



僕は野球をしたこがないし、ドラフトを待つ選手の気持ちなんて、はっきり分からない。



でも、もし選手として考えた場合、1球団しか指名をしてくれないのと、12球団全てが実力を認めてくれて、12球団の競合となるのでは、選手としてどちらが幸せなことだろうか?



そもそも、複数球団の指名を受けるなんてことは、1位指名を受けられる実力のある、一握りの選手だけ。



選手として、多くの球団に指名を受けることこそ、実力を認められることになるのではないだろうか?



彼のインタビューの中で、将来はメジャーに行きたいと言っていた。



それならば、なおさらのこと、多くの球団に認められることは誇れることではないだろうか?



そのことをよく考え、色々な人に相談をするのはいいとしても、最後は自分の意思で、入団か拒否かを判断してもらいたいものである。



間違っても、祖父の言いなりになって、自分の100%納得のいっているわけではない結論で満足しないでもらいたい。



僕は、今後、プロ志望届けを出した注目選手は、意中の球団があっても、本人であれ家族であれ、それを口にしてはいけないシステムにしたほうが良いと思う。



まあ、どこまでが注目選手なのかという話になるし、いつから言ってはいけないのかということにもなるし、結局マスコミは何でも書いてしまうから、無理だろうとは思っているけれど、意中の球団があるだけならまだしも、この球団じゃないと拒否して行かないというのを言ってしまえば、どうしても不公平感は拭えない。



その選手がどうしてもほしい球団があっても、貴重なドラフト1位枠をを無駄にはしたくないだろう。



初めてのドラフトでは、全球団が平等な条件で入札を出来るようにして、その結果、入団拒否をするのであれば、それはその選手も1年以上待たないといけないというリスクを背負うのだから、その際に意中の球団が明らかになっても良いのではないだろうか。



まあ、こんなのは、野球のことも知らない素人で、色々なルールを気にしない一般人だから言えることであるのは分かっているけれど、今のままで「○○球団じゃないと拒否します」と初めから言ってしまうのはどうかと思う。



そもそも、そんなことを言えるのは、ごく一部の目玉選手である実力者だけ。



実力があるからと言ってしまえばそれまでかもしれないが、逆指名のない今、これを口にするのはタブーである気がする。



今回、菅野投手が可愛そうだと言う人がいる。



そうだろうか?



僕は、彼にとっては残念な結果になったが、可愛そうだとは思わない。



彼は、プロを目指す選手であるなら、おそらく誰もが喜ぶであろう『1位指名』を2球団からされたのだ。



これは不幸なことでも、可愛そうなことでもなく、名誉なことだろう。



1位指名するなら、指名挨拶に行くなどするのが普通で、それがなかった日本ハムに誠意がないという人もいる。



確かに、指名の挨拶などに行かなかったのであれば、それは良い事とはいえないだろうが、挨拶に行ってしまえば、それが新聞記事になり、『日本ハムなら拒否』などの見出しが躍り、問題が起こっていたかもしれないのも事実。



これも、今のドラフト制度の中の、「○○球団以外は行かない」発言があることにより起こった問題だろう。



ニュースにコメントを書いていた人で言っていた人もいたが、逆指名のない今、意中の球団に入ることが出来る選手なんてほとんどいない。



それこそ運任せなのだと思う。



昨年、日本ハムの斎藤投手は、意中の球団はなかったのか?



それに固執することはなかったにしても、おそらく、多少なりとも希望はあっただろう。



それが日本ハムだったか、それ以外だったかは、本人以外は知りえない事だが。



その4年前の楽天・田中投手もそうだ。



「できればこの球団に行きたい」ぐらいの希望は、あれだけ甲子園を沸かせた選手なのだから、きっと少なからずあっただろう。



それが楽天だったかも、本人以外は知りえないが、選んでくれた球団に感謝し、入団することになり、田中投手に関して言えば、おそらく楽天に入団して大正解だったのではないだろうか?



楽天以外の球団だったら、1年目から先発ローテーションで年間通して投げられたかも分からない。



現在の田中投手があるのも、楽天に入団したからというのも大きいだろう。



かならずしも意中の球団に入ることがプラスになり、それ以外はマイナスということは、全くないだろうと思う。



さらに考えれば、常にドラフト1位選手ばかり注目されるのは仕方ないが、2位以下の選手には意中の球団はないのだろうか?



そんなことはないだろう。



菅野投手が意中の球団に行けない事を可愛そうだと思う人たちは、2位以下の選手、特に下位指名の選手が意中の球団以外に指名をされたら、それを可愛そうだと言うのだろうか?



逆に、指名してもらえてプロに入れて良かっただろう、なんてことを思うのではないだろうか?



今のドラフトシステムでは、ずば抜けて実力があれば多くの球団に注目され、多くの指名を受け、意中の球団に行けない可能性がある。



そして、そこまで実力のない選手は、下位の指名となるので、これもまた意中の球団には行けない可能性がある。



それは仕方のないことで、それで良いのではないかと思う。



指名を受けても拒否をする権利があるのだから、どうしても1つの球団に固執したいのであれば、最初のドラフトで指名をされなくても、抽選で当たらなくても、それは仕方がないぐらいの決意で望むべきではないだろうか。



それこそ、何年でも待って、何回でも挑戦する気持ちや覚悟がないなら、1つの球団に固執するのはやめたほうがいいと僕は思う。



他の球団で主力選手になり、FA権を取得して移籍すれば良い。



このことを考えても、海外FA権は別としても、国内FA権の取得はもっと早くするのは良いことなのではないかと思う。



そうすれば、入団拒否も多少は減るだろう。



ここまでは、ほとんど目玉選手に関して話してきたが、先ほど、こんな記事を読んだ。



横浜 9位で指名された帝京・伊藤拓郎投手(3年)は、部室で吉報を受け号泣した。各球団が選択終了となり、最後の最後で横浜 から指名を受けた。会見場には目を赤くしながら登場。「呼ばれないかと思って、諦めかけてました。指名していただいて感謝しています。入った以上は命かけるつもりでやりたい」と、気を引き締めていた。



現在の横浜の状態は、プロ野球を見る方なら知っての通り、球団の売却問題など、決して良い状態とはいえない。



しまも、ここ最近は万年最下位。



帝京の伊藤投手は、選べるなら横浜を選ぶだろうか?



彼の意中の球団は横浜だっただろうか?



きっと彼は、今はそんなことはどうでもいいと思っているだろう。



彼は横浜という球団に心から感謝をしているだろうし、プロにいけるということで喜びや安堵感、感動、色々な気持ちに襲われた事だと思う。



目玉選手で、どの球団からも実力を認められ、ルールに則った1位指名の競合の結果、抽選で意中の球団に行けなくて涙を流す選手がいる。



多くの球団に実力を認められ、欲しがられ、1位で複数の球団から指名を受けるという名誉あることなのに、その結果が悔し涙になる。



その涙が悪いとも思わないし、行きたい球団に行けなかったのだから悔しいのも仕方ないと思う。



だが、その反面、この帝京・伊藤投手の涙は9位という下位での指名にも関わらず、これでプロに行けるという歓喜の涙。



どちらも同じ涙。



一方は1位指名選手の、もう一方は9位指名選手の涙。



普通に考えれば、1位指名の選手が歓喜の涙を流しそうなものだが、9位の選手が歓喜の涙を流す。



先ほどの記事を見たとき、1位指名を受けながら、意中の球団に行けないという事で涙を流すことが出来る選手は、どれほど幸せか分かっているのかと考えさせられた。



なんだか、長々と書いてしまって、まとまりもなく、わけも分からなくなってしまったけど、今のドラフト制度では、意中の球団に行けない覚悟をしてドラフト会議に望み、意中の球団にいけたら幸運という気持ちでいないといけない気がする。



ドラフト制度が変わらない限り、この問題が付いてまわるのは仕方ないと思うが、菅野投手には納得のいく結論を導き出してもらいたいものである。



ここまで、こんな素人の個人的な意見にしかすぎない、こんなに長すぎる文章を読んでいただけたなら、僕としてもうれしいです。



でも、初めも書いたとおり、個人の意見として書いただけなので、同意も批判もされたいわけではないです。



多くの人がこれを読むとは思いませんが、このブログに関してはコメントは拒否させてもらいます。



僕は傷つきやすいので(笑)



では、次はDVD感想ブログ記事で会いましょう!