妻がそろそろ限界である。
「ああ!せめえ!(多分狭いと言っている)」
ことある事に私に聞こえるように言ってくる。
そして玄関。先輩に貰ったベビーカーを置いている。
もう使わなくなったとはいえ簡単に捨てる事など出来ない。誰か欲しい後輩がいればチャンスとばかりにあげたいが、お古も喜ばれる時代じゃ無い。
「あああ〜せまいよ〜」
まるおが玄関通るたびに妻を真似る。
その言葉に妻も
「ごめんね〜せまくて」
私の胸は張り裂けそうだ。
こいつは我関せず。
そして重たい腰を上げて新居を探してみた。
割と近い場所に一軒家があったのですぐ内見に向かう。
するとそこには優しそうな20代中盤の男性。
築44年のその物件を見ていると、何やらもじもじしている。
「あの〜これ言っておかなきゃなんですが…」
私「なんです?」
「この家ちょっと傾いてて…冷蔵庫置いてたら勝手に開くんですって…前住んでた方が仰ってました…」
私「へぇ〜なるほど」
「あと…」
私「あと?」
「雨が降るとお風呂場からナメクジが出るみたいです…」
すぐきお風呂場に向かう。なるほど年季が入っている。
「あと…」
私「まだあるの!?」
「隣にお爺さんお婆さん住んでるんですが…お爺様がが結構…なんていうか…その…クレイジーで」
私「クレイジー!?」
「前の人も家族で住んでたんですが…お子様に絡んでくるみたいで…」
私「…なるほどね。」
というかこの人全部言ってくれる。
なんか好感持てた。
まだまだ部屋探しは続く。
こちら2分の私のラジオです。
この予選に通過出来ましたら本戦。
そこで1位なりましたらなんとオールナイトニッポンゼロに一回パーソナリティとして出れるという形。
是非聴いて高評価お願いします。