「コーヒーが冷めないうちに」シリーズの第4弾。
今回はタイトルにもある通り、「さよなら」を言えずに別れることになってしまった人たちに焦点をあてた4つの短編集になっています。
「事実」は変えられなくても、「解釈」が変わったり自分の思いを伝えることで後悔がなくなったりして、晴れやかな気持ちになる良いお話でした。
ただ、愛犬のお話に関しては、過去の夫の言葉に救われているように見えました。なぜ現在の夫は同じ話しを妻にしてあげなかったんだろう?と気になってしまいました。もちろん愛犬にもう一度会えたことは良かったのでしょうけど。。
そして最後の電話で明らかになる「奇跡」は、少しご都合主義に感じてしまったかなぁ。
内容紹介
本屋大賞ノミネート、 有村架純主演で映画化もされた 『コーヒーが冷めないうちに』。
ついに、3年ぶりのシリーズ新刊が発売です。
「最後」があるとわかっていたのに、
なぜそれが「あの日」だと思えなかったんだろう——。
家族に、愛犬に、恋人に会うために
過去に戻れる不思議な喫茶店
フニクリフニクラを訪れた
4人の男女の物語。
第1話 大事なことを伝えていなかった夫の話
第2話 愛犬にさよならが言えなかった女の話
第3話 プロポーズの返事ができなかった女の話
第4話 父を追い返してしまった娘の話
あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?