わたしの両親は

ふたりとも獣医学部を卒業しました





遠い昔、母に

『動物実験はしたの?』

と聞きました







母は『牛や豚の解剖があったよ』

と答えました






『どうして、そんな事をするの?』

『悲しくないの?』

『そんなの可哀想じゃん!』






わたしの言葉に母は

『可哀想だよ

けれど、それを乗り越えなければ

助けなければならない命を助けられない』

と…





他の命を助けるために

殺される命がある





幼いながらに

わたしは、獣医にはなれない。

と感じました







けれど、きっと今

少なからず その恩恵を受けている現実がある






ルチアとランの具合が悪くなれば

どんな手を使ってでも助けて!!

と動物病院に駆け込むんだから







正直、正解は分からない






だけど

せめて

せめて、

実験動物たちの

『命の尊厳』は守って欲しい







命を救うために学ぶというのなら

命との向き合い方だって学ぶべき




拷問のような実験から

何を学べるの?






動物に代わり得るものの利用や

苦痛の軽減を考えて欲しい