『ランは里子だったよ』というと

・里子ってちゃんと懐くの?

・里子って躾 難しくない?

と、100%聞かれる

もはや挨拶のようなもんだ













日本人は

欧米に比べると

やたら『仔犬』を欲しがる種族らしい









犬は

1番最初の飼い主に1番懐く

仔犬の方が躾やすい

という考え方なんだろう












気持ちはわかる











ランを迎えた時

わたしの心にもずっと渦巻いていた










『前の飼い主さんよりも

信頼されたい、良い飼い主になりたい』

という気持ち












わたしの ちっぽけな心が

『ランにとって1番の存在になりたいと』

幼稚で淀んだ考えを生み出す













でも、ある時

ランがお腹を壊して病院に連れて行った時

治療の為に皮下注射を打つとこになり

看護師さんが暴れないように

ランを抱きしめた











ランはこれから

痛いこと、怖いことがあると気付き

看護師さんの腕から逃げようと

必死にもがき、暴れ、鳴いた











ママンは

先生と看護師さんの邪魔にならないように

横からランの頭を撫で

大丈夫よ〜、すぐに終わるよ〜と

声をかけた










途端に

ランがママンの顔を見上げて

ピタリと大人しくなり

先生はあっという間に注射を終えた













その瞬間

今まで心の中に渦巻いていた

『前の飼い主さんよりも…』

という邪な気持ちは一瞬にして吹き飛んだ











あぁ、ランは

こんなにもわたしを信頼してくれてる

それで充分なんだ

前の飼い主さんと比べることではない

と。












ランはわが家に来てから

メキメキと成長して

とってもお利口さんになった








・ジッと大人しく待つことなんて出来なかったのに

今ではオヤツを前に

ママンが姿を消しても待ってられる






・1度も入ったことのなかったクレートは

入れれば爪が割れるほど扉をガリガリしてたのに

今ではルチアよりもグッスリ眠れる






・所有欲が強く、オヤツやオモチャを取り上げようとすると

ガウガウ唸りまくってたのに

今では『ちょーだい』と言えば

口を離せるようになった







・外で他のワンコと会えば

手当たり次第ガウガウ ワンワン吠えまくってたのに

今では上手にご挨拶が出来る

お陰でカフェにも行けるようになった







・オヤツなしでは出来なかったオスワリも

今ではオヤツなしでも出来る








・怖がって浸かることが出来なかったお風呂も

今では大人しく浸かってられる














ママンは我が家で必要だと思うことを

たくさん教えてきたけど

ランはそれを少しずつ 着実に理解して

出来るようになっていった











ランを見ていると本当に気付かされる










例え、どんなに良いブリーダーさんから

どんなに血統の良い仔犬を迎えても

『正しい愛情と 正しい躾』

が無ければ

良い子に育てるのは難しい












逆に

誕生日も年齢も分からない

どこで産まれたのか

親犬すら分からない犬でも

『正しい愛情と 正しい躾』

があれば

必ずそれに応えてくれる












仔犬を迎えるなとは言わない

しかし

新しい家族を迎える時

『里子』という選択が

もっと当たり前にある世の中になって欲しい













正しい愛情と正しい躾さえあれば

どんな子でも

いつからでも

我が子は成長していくから


























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